【基本編その2】世界遺産ストーンヘンジ:レイラインの結集する場所

公開日 2019年10月29日 最終更新日 2021年10月1日

イギリス最強のエネルギー・スポットであるとされるグラストンベリーに対し、ストーンヘンジは1986年にユネスコ世界遺産リストに登録された有名な人気のスポット。未だに解明されていない謎が多い。古代、木柱と植物性ロープと石のみを使って、20~30トンもある石を数十キロも運び、円陣に並べた。ここでUFOと交信していたのではないか、などの憶測が飛び交っているが、どういう場所なのか。ちょっと複雑なのでまとめてみよう。

ストーンヘンジ概要

ストーンヘンジはいつどこで造られたのか?

ストーンヘンジ

ロンドンから西に約200kmのイギリス南部・ソールズベリーからさらに北西に13km程に位置するのが、ストーンヘンジ(環状列石/ストーンサークル)だ。先史時代の貴重な遺跡であり、最も有名な遺跡でもある。現在もなお研究が続けられているが、考古学者たちによれば、紀元前4000年から紀元前2000年の間に立てられたと考えている。

ストーンヘンジの歴史

始まりはお墓

オーブリーホール By Adamsan (talk) (Uploads) – Transferred from en.wikipedia to Commons., Public Domain, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=37090587

ストーンヘンジの外側にある土塁の内側には、写真のような穴がたくさん開いている。オーブリーホールとよばれるものだ。この穴には、石柱が立っていたとされるが、後に火葬した遺体を弔った穴でもある。紀元前4000年~3000年頃に造られた、イギリス最古のお墓である。遺骨は150体ほどあがっているらしい。ストーンヘンジの歴史において、もっとも初め頃は石は立っていなかったのだ。葬祭場・墓地として利用されていたのだ。

ストーンヘンジの始まり

20-30トンの石の運び方を再現/ストーンヘンジビジターセンター

何がきっかけだったのか。紀元前2500年ごろ、人々はサークルの中央に石を立て始めた。ストーンサークルから北に30キロほど離れたマールボロダウン近郊のウェストウッズからサールセン石(イギリス南部によくある石らしい)を運んでこの地に打ち立てた。一つあたり25トンの石である。最大のサールセン石であるヒールストーンは、30トンもあるのだ。人々は木柱と植物性のロープとを使って運び入れたと良そうされている。運ばれた巨石はサークルの外で、ハンマーストーンとよばれる石を使って凹凸が重なるように整えて、組石とした。そして、木柱と植物性ロープを使って立てたのである。

ストーンヘンジの配置

ストーンヘンジの配置

中央には、馬蹄形に配置された高さ7mほどの巨大な門の形の組石(トリリトン)5組を中心に、直径約100mの円形に高さ4-5mの30個の立石(メンヒル)が配置されている。夏至の日に、ヒール・ストーンと呼ばれる高さ6mの玄武岩と、中心にある祭壇石を結ぶ直線上に太陽が昇ることから、設計者には天文学の高い知識があったのではないかと考えられている。

ヒールストーン/ストーンヘンジ

また、当時としては高度な技術が使われており、倒れないよう安定させるため石と石の間には凹凸がある。

ストーンヘンジはなぜ造られたのか?

ストーンヘンジ

多くの研究機関が研究を進めているが、結局結論は出ていない。カレンダーを把握するため?農耕のためのスケジュールを確認するため?太陽信仰のため?月や星の動きを把握するため?というのは、イングリッシュ・ヘリテッジの公式見解であり、UFOの着陸だとか、レイラインが終結する特別なエネルギースポットであるとか、様々な憶測が飛び交う。人骨が見つかっていることから、古代祭祀場であったことが有力のようだ。

古代、こういった環状列石は世界中に造られている。日本の青森・秋田にも多くの環状列石跡が残されている。

エーヴベリーとともに世界遺産に

エーヴベリーのストーンサークル

イギリス南部には、900を超える環状列石(ストーンサークル/ストーンリング)がある。ストーンヘンジから30kmほど離れたエーヴベリーの遺跡群とあわせて、1986年にユネスコの世界遺産に加えられた。

レイラインが結集する場所

倒れていなければこんな感じだったか/ストーンヘンジ

ここストーンヘンジは、レイラインが14も交差するVoltex(エネルギーが渦巻く場所)とされている。スピリチュアルな観点から、夏至と冬至は、単に季節の変わり目というだけでなく、天地・宇宙から降り注ぐエネルギーの変わり目ともされているのだ。情報化社会ではなかった静かな古代に、人々はどのようにして生きていたのか。想いを馳せてみると、宇宙と氣の動きは、農耕・放牧にも影響を及ぼす重要なことであったに違いない。亡くなった人を弔うことも、火葬で天へと大切な人を送る重要な儀式であったはずだ。トリリトン(組石)の形は鳥居と似ているといつも思う。周囲の邪念や想念を祓う聖なる場所なのだ。

ビジターセンターがおもしろい

紀元前3000年ごろの家を復元/ストーンヘンジビジターセンター

ストーンヘンジへ行くためには、ビジターセンターから出ているランドトレインに乗車する必要がある。ビジターセンターはただのお土産物屋ではない。当時の暮らしぶりが再現されていたり、石をどうやって運んだのかもわかりやすくしてくれているのだ。

アクセス

ストーンヘンジのビジターセンター

日本発着の添乗員付きツアーに参加

一番安心なプラン。ツアー参加でも、ビジターセンターでランドトレインに乗り換える必要がある。

ロンドン発着オプショナルツアーに参加

VELTRAには、日本語ガイド付きのツアーが用意されている。旅のスケジュールとお財布、レビューと相談しながら決めたい。

www.veltra.com

英語ガイドでもOKならViator(ビアター・tripadvisorが運営しているサイト)がお勧めだ。

www.viator.com

世界遺産バースやウインザー城と組み合わせているプランが多い。ロンドン市内の旅行代理店でも予約できるが、貴重な旅時間を削ってしまうので、WEBで予約しておくのが賢明だ。

レンタカーで冒険

グループツアーの忙しなさが苦手な方や、ドライブ好きの方には、レンタカープランがいい。車線は同じ左側通行でも、標識やロータリーに慣れないと最初は大変かもしれない。

イングリッシュ・ヘリテッジのWEBサイトは必ず見ること!

事前予約必須に

ストーンヘンジ予約サイトイメージ

2021年7月現在、コロナ禍の影響により、イングリッシュ・ヘリテッジのサイトにて必ずチケットを事前予約することになっている。チケットがないと、ソールズベリーの駅からのバスにも乗車できない。また、ガイドブックも予約制だ。チケットを提示してガイドブックを受け取るシステムになっている。各種ガイドブックとは情報が一致しない為、訪れる際には必ず下記サイトを確認を。

English Heritage(チケットの事前予約)

www.english-heritage.org.uk

Connecting Wiltshire(移動可否の確認)

www.connectingwiltshire.co.uk

サークル内に入れるVIP予約

ストーンサークルは遠目から見るだけが一般的だが、朝オープン前と、夕方のクローズ後に特別に中に入ることができる。人数限定・時間限定なので、訪れる際には早めにWEBサイト(STONE CIRCLE EXPERIENCE TICKETS)から予約しておこう。

www.english-heritage.org.uk

バーチャルで360℃体験を

このWEBサイトでは、ビジターセンターでしか体験できなかったストーンサークル内のバーチャル体験を公開している。クリックすると説明も見られるので、予習をかねて見ておきたい。

www.english-heritage.org.uk

訪れる前にしっかり予習を

ストーンヘンジ

行ってみたらガッカリポイントと言う人もいるが、そうは思わない。今から6000年も前の人々が運んだ巨石と祭祀場である。一生に一度見て感じても損はない。ただし、予習は必要だ。何も知らずに行っても、ただ巨石が並んでいるだけで何の感動もないだろう。ぜひ早起きして、サークルの中に入り、古代の人々が残した想いを感じてみてはどうだろう。

最後までご覧いただき、ありがとうございます。

※この記事は、イングリッシュ・ヘリテッジ、BBC、マーティン・グレイ氏の本を参照しています。

※2021年7月現在の記事であり、リンク切れ・内容変更の場合はご容赦ください。

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