【島根・出雲大社】人と人、物と人、神と人との縁をでっかく結ぶお社

公開日 2021年7月24日 最終更新日 2021年9月21日

「いずもたいしゃ」とは通称であり、「いずもおおやしろ」が正式な名称である。天皇家の始祖である邇邇芸命が日本を統治する前は、出雲国の大国主命が大和を治めていた。大国主には、大黒様などたくさんの名前がある。それだけ、多くの事を引き受けながら、この国を治めていた、類まれなる”王”であった。国津神の”王”であった彼は、天津神の”王”ともいえる邇邇芸命に戦わずしてこの国を譲り渡した。天照大御神から贈られたのが、出雲大社だ。

御祭神・大国主命(おおくにぬしのみこと)

大国主命/出雲大社

神話によると、大国主命となる前、兄たちにイジメられていた。同じように、兄たちにイジメられた白兎を助けた。結婚を申し出た娘の父である、須佐之男命からも試練を与えられる。いつも穏やかにすべてを受け入れ、引き受ける寛大な大御心であった。人柄ならぬ神柄を磨かれて、須佐之男命から大国主命という名前を拝受することとなる。

八岐大蛇と須佐之男命

大黒様とは、大国主命の別名だ。他にも、大物主神(おおものぬしのかみ)、大穴牟遅神(おおなむちのかみ)(大己貴神)、葦原色許男神(あしはらのしこおのかみ)、八千矛神(やちほこのかみ)、宇都志国玉神(うつしくにだまのかみ)と、多数の名前があるが、すべて大国主命の一つの側面をあらわす名前とされる。

(参考)茨城県・大洗磯前神社の大黒様と恵比寿様

大国主命がどのようにして、王の不在であったこの国を統治したかはわかっていないが、日本に住まう八百万の神々が、大国主命の元に年に一度”神在月”に集まって縁組をするくらい、大国主命はすべての人々に慕われ信頼され、敬愛されていたことだけは間違いない。出雲大社が縁結びといわれる由縁は、大国主命が、その寛大な大御心で人・物・神との縁を結ぶことが得意であったに違いない。そして、天孫降臨の際、屏風岩前で、建御雷と天の鳥船の2神の前で、天照大御神へ国譲りをして、今度は天照大御神とこの国の縁を結ぶ。

国宝・大社造りの御本殿/出雲大社

天照大御神は大国主命の対応に感激し、出雲大社を建てることとしたのだ。

出雲大社を参拝しよう

参道と鳥居

神明通り/出雲大社

出雲大社駅を降りたら、大遷宮後に整備された神門通りを歩いて二の鳥居、勢溜の大鳥居と進む。いきなり二の鳥居なのは、駅の反対側に一の鳥居があるからだ。ここまでですでに3つの鳥居があることになる。珍しい下り坂の参道を通ってり、参道途中にある祓社(はらえのやしろ)で清めの参拝をする。ほとんどの神社には、祓社があるので、必ず参拝してから拝殿へと向かいたい。

ムスビの御神像/出雲大社

3つめの鳥居をくぐったらなぜか参道がわかれる。案内通り、右側の参道を進もう。参道の右側には、大国主命の像が立っていて、何やら丸い物を拝んでいるように見える。これは、海上に顕れた、幸魂と奇魂を授かる様子を再現しているそうだ。この像の向いの手水舎で清めたら、いよいよ拝殿へ。4つめの鳥居をくぐっていく。

拝殿

出雲大社の拝殿

先ず見えてくるのが、立派な注連縄の拝殿だ。ここでは、ご祈祷などの神事が行われる。軽く手をあわせ一礼をして、さらに先へと進む。

八足門(やつあしもん)

八足門(やつあしもん)/出雲大社

本殿の前にあるのが、この八足門だ。参拝はここでする。二礼四拍手一礼であることを忘れずに。日々の感謝へ祈りをこめよう。

八足門の前には、神話に出てくる大きな柱があったとされる印が残されているので、要チェックだ。参拝が終わったら、本殿を正面にみて、右手に進もう。

東西の十九社(じゅうくしゃ)と釜社(かまのやしろ)

旧暦十月に、縁結びの会議を行う時、ここに滞在するいわゆる宿舎が、東西にある。その隣には、宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)を祭るお社がある。御釜が祭られていて、五穀豊穣・商売繁盛のご利益があるとされる。

素鵞社(そがのやしろ)

神話の中で、大国主命に試練を与える父神・建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)が、本殿の後ろ、一番奥に祭られている。

神楽殿

拝殿から見て左側、反時計回りに素鵞社を参拝して戻ってくると見えるのが、神楽殿だ。神楽殿の注連縄に誰もが驚き、カメラを構えてしまう。この注連縄は5.2トンあるそうで、日本最大級。稲わらの先は、普通左が先端になっているが、出雲大社だけは右側が先端になっていることも、注目だ。

神迎えの道と上宮(かみのみや)

八百万の神々は、稲佐の浜へ下りてきたら、上宮へと向かう。上宮で神議り(かむはかり:会議)を行っていた。男性の神様は独身男性の名前が書かれた青の紐を、女性の神様は独身女性の名前が書かれた赤い紐を準備し、皆で話し合い、縁組をする、その宮である。質素な社だが、それが出雲らしく、八百万の神々らしい。質素こそが最大の美なのである。会議を終えたら、出雲大社の十九社でお休みになられる。

出雲大社公式サイト

izumooyashiro.or.jp

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稲佐の浜

稲佐の浜/出雲大社

旧暦10月10日、この稲佐の浜で、神迎祭が行われる。八百万の神々は、神職に付き添われ、出雲大社へと向かい、十九社へ一週間とどまられる。弁天島には、海神豊玉彦(わたつみとよたまひこ)が祭られているが、かつては弁財天が祭られていたことから、名付けられている。昭和60年頃までは、歩いて行くことができなかった。遥か沖合にあった為、沖御前と呼ばれていた。

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島根県立古代出雲歴史博物館

いつも時間の関係で立ち寄れず残念なのが、境内に隣接しているこの博物館だ。出雲大社から見つかっている柱をみることができる。一番の見どころは、昔の本殿がどのようなものであったかを再現したものだ。神話にあるように、天にも届くような拝殿の高さであったことが予想される。多数見つかっている青銅剣、神様の会議の絵図も展示されている。

島根県立古代出雲歴史博物館公式サイト

www.izm.ed.jp

g.page

横丁のぜんざいで休憩を

ご縁横丁/出雲大社

出雲は、ぜんざい発祥の地らしい。神在餅=じんざい…ぜんざい…になったのだとか。ご縁横丁の出雲ぜんざい餅店で休憩をしよう。

最後までご覧いただき、ありがとうございます。

ご縁横丁公式サイト

www.goenyokocho.com

goo.gl

アクセス

出雲縁結び空港/島根県

最寄りの駅は、出雲大社前駅。徒歩10分で到着する。

出雲市駅からバスで出雲大社の場合、所要時間は30分。

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