
トルコ建国の父アタテュルクが眠るアタテュルク廟
公開日 2021年9月24日 最終更新日 2022年2月28日
第一次世界大戦終盤、トルコを分割統治するため、オスマン帝国の首都イスタンブールでは欧州各国首脳による話し合いが設けられようとしていた。トルコという国がまさに消滅しようとしていた時である。その時、奇跡的にこの国を勝利に導いたのが建国の父:ケマル・アタテュルクである。そのアタテュルクは今も人々に尊敬されているのだが、その霊廟は日本でいう御陵のようになっていて、多くの観光客とトルコ人とが訪れる、アンカラのマストなスポットになっている。
アンカラ観光の象徴的アタテュルク廟の外観である。まるで神殿のようなつくりのアタテュルク廟は、日本の御陵のように、周囲を森林に囲まれている。

アタテュルク廟/アンカラ・トルコ
建国の父アタテュルクは、1938年11月10日にイスタンブールで執務中に亡くなった。80年以上経った今でも、トルコ国民の崇拝を受け続けている。その存在は絶対的で、神格化されているようだ。トルコ語をアルファベット表記にしたことや、政教分離を推し進めたこともありますが、敗戦で分割統治されかかったトルコを救った絶対的なリーダーである。
ここアタテュルク廟は単なる霊廟ではなく、アタテュルク愛用の車や遺品、資料などが展示されている博物館でもある。

アタテュルクの愛車/アンカラ・トルコ
駐車場を出て、長い通路を歩くと、左側に見えてくるのが、アタテュルク廟だ。ムスタファ・ケマルアタテュルクの遺体はここにおさめられている。

アタテュルク廟/アンカラ・トルコ
右側はすべて博物館になっていて、執務の様子の復元や、図書館になっている。すべて無料で見学可能。まさに神殿といった造りで、トルコ国民の、アタテュルクへの敬愛ぶりがよくわかる。

衛兵の交代式/アタテュルク廟・アンカラ・トルコ
衛兵の交代も、見どころの一つだ。衛兵は、トルコ軍の各部隊の中から優秀な兵士だけを集めて結成されているそう。観光客は彼らに触れて撮影をしたりするが、あまりに見苦しいと注意されたりするのでご注意を。2時間おきに交代するようだが、正式な時間は公開されていない。訪れた時に交代式を見ることができたらラッキーですね。
アタテュルク廟公式サイト
https://www.anitkabir.tsk.tr/index_eng.html
最後までご覧いただき、ありがとうございます。
※この記事は、トルコのとりこ(2019/7/21)をリライトしたものです。