
イスタンブールカードを買ってみた
公開日 2021年7月20日 最終更新日 2022年3月2日
トルコにも、チャージ式交通系カードがある。各都市ごとにつくられていて、ほとんどの電車・バス・船に乗り降りができる便利なカードだ。ただし残念ながら、それらは都市間での互換性がないので、イスタンブールカードをアンカラで使おうと思っても使えない。例えるなら、東京で使えても、大阪では使えないのと一緒である。それは将来に期待するとして、それでも旅するのにこのカードは必要なのだ。特にイスタンブールでは。
イスタンブールカードとは?

イスタンブールカード
イスタンブールの市営トラム・地下鉄・バス・船など、ほとんどの公共交通機関で有効な交通系カードだ。イスタンブールに滞在して、3回以上公共交通機関に乗車するなら、買っておいた方がいいらしい。イスタンブール滞在中は、すべてガイド付きツアーに参加するので、個人では出歩かない、という方以外は必要だ。
“夕焼けのイスタンブールカード”が一般的なイスタンブールカードで、券売機で購入することができる。他は、登録式のブルーカードと、「Bir/İki/Uç/Beş geç(1/2/3/5回券)」と書かれた使い捨てカードの3種類。特定の方向けのİndirim(割引)カード、 Ücretsiz(無料)カードだが、こちらはトルコ人・在住者向けカードだ。
イスタンブールカードを買うメリット・デメリット

ハリチ駅/イスタンブール
イスタンブール滞在時、1日以上滞在するなら、まずは“夕焼けのイスタンブールカード”を手に入れよう。一日しか使えなくても、次訪れた際に使えるし、万が一訪れなかったら、自分用のお土産にできる。
メリット
・チャージ式の方が安い運賃で乗車でき、乗り継ぎ割引が利用できる
・何にでも「かざしてすぐ乗れる」ので、わずらわしくなくてすごく便利
デメリット
・購入したカード代6TL(2019年8月現在)は戻ってこない
・記名式ではない場合、紛失・盗難にあっても戻ってこない
購入が煩わしい場合は、VELTRAのイスタンブール1日観光ツアーのように、トルコ人ガイドがイスタンブールカードを用意してくれるサービスを利用しよう。
イスタンブールカードの買い方
トラムヴァイやメトロ、船などの改札付近にある黄色いマシーンで購入する。イスタンブールカードの購入とチャージ、どちらもできる。
初めてイスタンブールカードを買う
釣り銭は出ないので、お財布には小さめのお札をキープしてから買いに行こう。
イスタンブールカードにチャージする
二回目以降は、またこの黄色い券売機の前に立ち、上の操作をするだけ。思った以上に簡単だ。
イスタンブールカードの使い方

イスタンブールっ子のイメージ
使い方は万国共通。ただ、黒い部分にタッチするだけ。ピロンとなればOK。赤くなったらチャージ不足。気まずい雰囲気の中、一旦戻ってチャージするのは、日本と一緒だ。
イスタンブールっ子の気分で

ノスタルジック・トラムヴァイ
イスタンブール・カードができる前は、いちいちジェトンを買う煩わしさがあった。その後、アクビルというなんだかよくわからない前身を経て、ようやく登場したイスタンブール・カード。

アクビル
そして昨今、イスタンブール・カードは、アプリとなってNFCでタッチ決済ができるようになった。さらに、トルコではヨーロッパと同じく、Visaやマスターカードのタッチ決済で改札を通過できるようになってきている。タッチ決済が可能なカードまたはデビットカードを持ち歩いていると便利だ。
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イスタンブールカード公式サイト
※この記事は、トルコのとりこ(2020/1/26)をリライトしたものです。