
アンタルヤからターコイズコースト日帰り旅!海も山も遊べるケメル
公開日 2021年10月8日 最終更新日 2021年10月14日
アンタルヤから海岸沿いを南西に40kmほど車で走ったところにある町、ケメル(Kemer)。美しい海を持つリゾート地でありながら、アンタルヤよりも小さくて静かな町です。ここには、巨大なマリーナと、国立公園に属する透き通った海のビーチがあります。背後にそびえる古代の山、オリンポス山(タフタル山)からのパノラマビューをも楽しめます。ケメルの観光スポットをご紹介。
ケメルについて

地中海の地図
ケメルはアンタルヤ県にある海岸沿いに広がる町で、県都アンタルヤ市からは40km離れた場所にある。アンタルヤ県にあるいくつものビーチを有する町のうちの一つで、一番の特色としては、美しい青空を誇るタフタル山をも訪れることができることだ。
ケメルのビーチ
ムーンライト・ビーチ

ムーンライト・ビーチ/ケメル・アンタルヤ
夏にケメルを訪れる観光客の目的は、ほぼほぼムーンライト・ビーチ(Ayısığı plajı)にある。入り組んだ湾のような海岸は、クロワッサンのような形。小石の浜に打ち上げる海はまるで嘘のように透き通ったターコイズブルー。小石の浜だと、ビーチサンダルがないと歩くのがツラいところですが、砂浜ではないからこそ、その透明度が目立つ。

ムーンライト・ビーチ/ケメル・アンタルヤ
アンタルヤ県にある200以上のビーチが、ブルーフラッグビーチを獲得している。
ブルーフラッグビーチとは環境NPO/NGOの国際環境教育基金 が「厳しい基準を満たした砂浜、ヨットハーバー、持続可能な船観光事業」に対して贈る認証のこと。

ムーンライト・ビーチ/ケメル・アンタルヤ
バナナボートやパラセイリングなどのマリンアクアティビティが充実。ビーチの背後には、320のボートが係留できる巨大なマリーナがある。
巨大なマリーナと公園

マリーナ/ケメル・アンタルヤ・トルコ
美しいムーンライトビーチは、ムーンライト公園(Ayısığı park)内にある。公園内には、ビーチバー、プール、ナイトクラブ、テニスコート、バスケットボールコート、ウォータースポーツセンターがあって、ケメル市内観光の中心となている。アンタルヤに比べて人が少ないせいなのか、とても長静かで閑な雰囲気。ムーンライトビーチのすぐ隣には、海岸沿いにロマンチックなホテルが並んでいるので、そちらを拠点にするのがおすすめ。
ロマンチックな星空

アンタルヤ天文台からの星空/ケメル・アンタルヤ・トルコ
あまり知られていないが、トルコの夜は星がとても美しい。カッパドキアなどでは星を見るツアーも開催されていた。ケメルはトルコの中でも満天の星空が見られるとして有名スポットである。トルコ国内からたくさんの人が、ケメルの夜空を見上げるためにやってくる。アンタルヤには天文台もここケメルにあることが、お墨付きを与えている。

伝承遊牧民パークからみた海/ケメル・アンタルヤ・トルコ
ムーンライト公園とビーチは、アンタルヤ・ベイダーラル(オリンポス)海岸国立公園(Antalya Beydağları (Olympos) Sahil Milli Parkı)の一部になっている。静かな時間、透明な波、ターコイズブルーの海、国立公園内のビーチでヴァカンスなんて、まるで極楽。
伝承遊牧民パーク

伝承遊牧民パーク/ケメル・アンタルヤ・トルコ
トルコ人は元々、日本人と祖先を分かち合う、モンゴル民族・遊牧の民。そのため、モンゴルの強き王であるチンギス・ハーンは、とても人気があり、あらゆるところで名前を戴く人や通りがあるらしい。日本では「蒙古襲来」という、あまりよろしくないイメージのような気がするが…。そんな祖先、遊牧民たちの暮らしの様子を再現した野外博物館(Folklorik Yörük Parkı Açık Hava Müzesi)が、ムーンライト公園内にある。人形を用いてわかりやすく解説されていて、見応え十分。
タフタル山

タフタル山/ケメル・アンタルヤ・トルコ
ケメル市内から、車で40分ほど西に進んだ場所にあるタフタル山(Tahtalı Dağı)は、ケメルのビーチからもその美しい雄姿を見せてくれる。11月から5月末あたりまでの長い期間、スキーリゾートになる。ビーチからとても近いスキー場はとても珍しく、冬も大人気。

タフタル山ケーブルカー/ケメル・アンタルヤ・トルコ
雪のない季節でも、ケーブルカーに乗って頂上まで行き、ターコイズブルーの海と美しい海岸線のパノラマビューを楽しむことができる。このケーブルカーは、1908年から営業を続けていて、スイスのメーカーが製造、80人乗りという大きなもの。標高2365mの頂上まで10分強で登ることができる。

タフタル山/ケメル・アンタルヤ・トルコ
アンタルヤは年間300日快晴なのだそう。良い景色が期待できるのだ。山頂は夏でも10度を下回るので、上着を忘れずに。雲を頂くことが多いタフタル山だが、展望台から見下ろす地中海と、眼下の山々は必見で絶好のフォトスポットになっている。オリンパスが後援している「The Olimpos Sky and Science Festival」は、晴れた夜空が多いという理由から、年に一度ここで開催されている。

タフタル山/ケメル・アンタルヤ・トルコ
あえてケーブルカーを利用せず、トッレッキングでの登頂も可能。トレッキング道は、リュキア王国時代から使われていた古道なのだそう。ログハウスやキャンプ場に宿泊して、満天の星空を眺める旅が人気のようだ。

オリンポス/ケメル・アンタルヤ・トルコ
タフタル山の南側にはオリンポスがある。ギリシャの山として有名なオリンポスと同じ名前をいただくこの山には天然ガスが吹き出していて、2500年燃え続けているらしい。
ギョニュク・キャニオン

ギョニュク・キャニオン/ケメル・アンタルヤ・トルコ
ギョニュク・キャニオ(Göynük Canyon)は、トルコ国内では、アンタルヤの美しい渓谷として有名な場所。 森と湖、大自然をトレッキングしに、森林浴や紅葉のため、国内外からたくさんの人々が集まる。リフティングの名所でもある。ぜひ、チャレンジしてみては?
ショッピング

共和国広場付近/ケメル・アンタルヤ・トルコ
ケメルの中心は、共和国広場。南北に走っているAtatürk Caddesi(アタテュルク通り)は、買い物や食事に最適だ。通りは半アーケードのようになっていて、路面店が左右に軒を連ねている。品数も種類も豊富。地元の人しか買わないような商品も、この通りで揃えられそう。また、月曜日と火曜日には、Kmer Sebzeler Pazarı(ケメル野菜市場)周辺で、青空市場が開かれる。新鮮な野菜・果物のほか、工芸品も販売されている。
共和国広場
ケメル野菜市場
アクセス

カレイチ・マリーナ/アンタルヤ・トルコ
陸路も可能だが、どうせなら、このターコイズブルーの海をも同時に楽しみたい。アンタルヤの旧市街:カレイチのマリーナから、船でケメル入りすることができる。アンタルヤ交通局が運行している海上バスが、一日2本運行。2019年夏は、アンタルヤ9:00発・ケメル18:30発のタイムテーブルのようだ。運賃は3.20TL。時間・運賃について詳細は、↓のアンタルヤ交通局で確認を。
アンタルヤ交通局
最後までご覧いただき、ありがとうございます。
※この記事は、トルコのとりこ(2019/9/11)をリライトしたものです。