イスタンブールのデートスポット・カラキョイと歴史あるガラタ塔

公開日 2021年11月19日 最終更新日 2022年3月9日

ガラタ地区があるのは、ヨーロッパサイドの新市街。この辺りは金閣湾から登っていく坂道で、昔はイタリア人が居住していたエリアだ。イスタンブールをぐるっと360度見渡せるガラタ塔がシンボルになっている。そのお隣には、海沿いの賑やかな町カラキョイ。カラキョイには、高級ホテルや有名レストランやオシャレなカフェがたくさんあって、ナイトライフも充実のエリア。ガラタ・カラキョイ地区とその周辺の、「観光するなら、ここは行っておきたいスポット」まとめてみた。

ガラタ地区の5つの観光スポット

1. ガラタ塔

ガラタ塔/イスタンブール・トルコ

ヴェネツィア人やジェノヴァ人たちが居住していたガラタ地区の象徴は、このガラタ塔(Galata Kulesi)。507~508年頃、ビザンチン帝国時代に建設されている。石造りの塔は9階建てで、よく見るとすべて均一の色ではない石で建てられている。火災や地震などの被害を受け、オスマン帝国時代に修復されて今の形となったそうだ。この景色に辿り着くまでの坂道が半端じゃない。のだけれど、この古い家から見えるガラタ塔を見たくて、がんばって徒歩で行く。

ガラタ塔から見る夕景/イスタンブール・トルコ

ガラタ塔に入場して、ぐるぐるとらせん状の階段で9階までがんばって上がったら、イスタンブールを360度見渡せる絶景が待っている。朝昼晩それぞれに、ヨーロッパとアジア大陸の色が変わっていくさまを見ることができる。

ガラタ塔レストラン(閉鎖済みサイト)

上階には、カフェとレストランが併設されている。お茶だけもOKらしい。いつも席には余裕があるように見えるのだけれど、窓際の席はあらかじめ予約した方がいいのかもしれない。
※COVID-19の影響により、店舗がクローズしていることも考えられます。

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2. ジェザイール通り

ジェザイール通り/イスタンブール・トルコ

メイン通りから一歩入ったところにあるジェザイール通り(Cezayir Sokağı)は、急斜面を利用した階段状の狭い通りで、通りの両脇にはカフェやレストランが何軒も並んでいて雰囲気がある。オープンテラスで、トルコ風のフラット・ソファに座ってお茶できるのもいい感じ。カラフルでエキゾチックな写真も「絵になる」と人気。急斜面のぼったり、ガラタ塔を登ったりでもうクタクタなので、ここで休憩するのが楽しみになっている。場所が少し分かりづらいかも。

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3. カマンド階段

カマンド階段/イスタンブール・トルコ

新市街には、フォトスポットとしておすすめの階段が2つある。そのうちの一つが、こちらのカモンド階段(Kamondo Merdivenleri)だ。1870-1880年頃、資産家であるカモンド氏によって建てられたもの。麓の海側からガラタ塔まで登っていく途中にある。いちばんキツイ頃に現れるこのカモンド階段は、ちょっとした癒しになる。

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4. ガラタ・メヴラーナ博物館

ガラタ・メヴラーナ博物館/イスタンブール・トルコ

古都コンヤを本拠地とするメヴレヴィー教団は、教祖メヴラーナが開いた宗教で、旋回して天地と一体となる舞・セマーが有名。ここガラタ・メヴラーナ博物館(Galata Mevlevihanesi Müzesi)は、メヴレヴィー教団のイスタンブールの新たな拠点(Mevlevihane:メヴレヴィ・ハーネ)として、1491年に設立された。その後10年ほどで大地震に見舞われ損傷しつつも、オスマン帝国の大規模な修復作業を経て、現在でも貴重な文化遺産の一つとして残っている。数々の展示品や廟とあわせて、建物の1Fの礼拝堂(写真)で、旋舞・セマーを見学できるので、ツアーで行程に組み込まれることが多いかも。ただし、月1回、最終日曜日だけ見学が可能のようだ。

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5. 無垢の博物館

無垢の博物館/イスタンブール・トルコ

ガラタ塔を過ぎて、タクシム広場方面へ歩いていくとあるのが、無垢の博物館(Masumiyet Müzesi)だ。トルコの人気小説家で、2006年にノーベル賞を受賞したオルハン・パムクが、2012年に建てた、イスタンブール初の私立博物館になっている。舞台は、ノーベル賞受賞後の2008年に出版した恋愛小説『無垢の博物館』(早川書房)。2014年には、ヨーロピアン・ミュージアム・オブ・イヤーも受賞した。小説の世界が再現された博物館は、オルハンのファンなら、ぜひ訪れたい場所だろう。

無垢の博物館公式サイト

www.masumiyetmuzesi.org

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カラキョイ地区の2つの観光スポット

1. カラキョイにあるバクラヴァ2大専門店

出典:Köşkeroğlu

カラキョイ(Karaköy)には、有名なバクラヴァ専門店が2つ並んでいる。正直どちらも美味しいので、どちらもテイクアウトして、ホテルの部屋で食べ比べてみるのが楽しい。周辺にはカフェやレストランもたくさんあって、少し前に流行していたカラフルな傘の屋根のイスタンブールバージョンは、ここカラキョイにある。

キョシケロゥル(Köşkeroğlu)公式サイト

koskeroglu.com.tr

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カラキョイギュルリュオゥル(karaköy güllüoğlu)公式サイト

www.karakoygulluoglu.com

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2.クルチ・アリ・パシャ・モスクとハマム(Kılıç Ali Paşa Camii ve Hamamı)

クルチ・アリ・パシャ・モスク/イスタンブール・トルコ

オスマン帝国の海軍提督であったクルチ・アリ・パシャが、天才建築士ミマール・シナンに依頼して建てさせたモスクで、1578~1583年にかけて建設されている。モスクと併設して、ハマムや神学校などが建てられ、そのうちのハマムは、7年間の修復を経て一般利用が可能となった。モスクのドームも必見なのだけれど、歴史を感じさせる大きなドームを持つハマムの内部は、清潔感があってきれい。おそらくここも観光客向けなので、料金は高めの設定だけれど、初めての人でも安心して入れると思う。

クルチ・アリ・パシャ・ハマム公式サイト

kilicalipasahamami.com

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新市街の博物館・美術館巡りも!

カモンド階段/イスタンブール・トルコ

ガラタの坂道は、とにかくきつい。テュネルを使って一気にのぼることができるのでそちらの方がいいかも。芸術に興味があるなら、ペラ博物館(Pera Müzesi)と、イスタンブール現代美術館(Istanbul Modern Sanat Müzesi)もある。

アクセス

テュネル/イスタンブール・トルコ

初めてイスタンブールを訪問し、初めてガラタ塔に行こうとした時、テュネルに乗ったら通り過ぎてしまって驚いたことがある。トラムヴァイのカラキョイ駅からガラタ塔まで歩くのが一番早い。または、旧市街からガラタ橋を通って、徒歩でガラタ塔まで行くのもなかなか楽しいものだ。当時のイタリア人たちが居住していた時の雰囲気を残すガラタは、路地裏のお店でお買い物したりお茶をしたりお散歩するのに最適だ。

 

 

最後までご覧いただき、ありがとうございます。

※この記事は、トルコのとりこ(2019/12/30)をリライトしたものです。

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