世界遺産、国宝、世界唯一の温泉!充実のシワス県がスゴかった

公開日 2021年11月6日 最終更新日 2021年11月6日

日本ではあまり知られていないシワス(Sivas)県は、カッパドキアの北西に位置していて、なかなか観光で立ち寄ることが少ないエリア。でもシワス県は、トルコで三番目に登録された歴史的世界遺産があったり、国宝に指定された犬がいたり、世界で唯一ここでしか入れない温泉があったりと、話題に事欠かない県だ。なぜもっと輝かないのだ?シワスがすごい理由をまとめてみた。

シワスについて

シワスがあるのはココ

カッパドキアと中央アナトリア地図

シワス県は、奇岩で有名なカッパドキア地方の北西に位置する、人口40万人ほどの大きな街。中央アナトリアの中でも古い集落の一つとされている。街に残されている歴史的なモスクや神学校、キャラバンサライの多くはセルジューク朝時代に建てられたもので、その頃が最もシワスが繁栄された時代のようだ。

 

カンガル犬、ドクターフィッシュ、世界遺産

カンガル犬

シワスときくと一番最初に思い浮かぶのは、世界遺産ディヴリーイ。それと、カンガル犬だ。カンガルはシワス県の町の名前なのだが、犬だけでなくドクターフィッシュの繁殖地としても知られ、世界に輸出もしているらしい。郊外には豊かな自然、美味しいごはん、ハッキリした物言いなのに優しい人の町。という印象だ。

カンガル犬とドクターフィッシュ温泉

カンガル犬

カンガル犬

元々、ここカンガルの町は、トルクメニスタンの方面から移り住んだ人々が多い町で、カンガル犬(Kangal köpeği)は、その移住者が連れてきた犬とされている。最近、このわんちゃんが国宝に指定された。「犬が国宝に!?」とのニュースは世界中で話題になり、日本のテレビでも取り上げられた。「わんこ」というより、「犬」という呼び方がピッタリなカンガル犬はとても力が強く、そしてリーダーシップがある。シープドッグなので、羊たちを力強く統制する能力に長けているそうだ。

カンガル犬

そういえば最近、動物の権利法なる法律が制定され話題になった。

カンガル・ドクターフィッシュ温泉

ドクターフィッシュ

カンガル市(Kangal)は、ドクターフィッシュの繁殖地で、世界各国へ輸出も行っているらしい。カンガル・ドクターフィッシュ温泉(Kangal Balıklı Kaplıca)は、ドクターフィッシュが角質を食べ、乾癬を治りやすくする温泉だけが特徴ではなく、その泉質にも注目が集まっている。世界で唯一、セレニウムを含む温泉とされている。

セレニウムとは、体を健康に保つために必要な栄養素です。セレニウムは生殖、甲状腺機能、DNA生成に重要であり、また、フリーラジカルが原因の損傷や感染から体を守るためにも重要です。

厚生労働省/統合医療情報発信サイトより引用

カンガルには、滞在型で長く治療を行う人が世界各国から来ているそうだ。詳しくは、公式サイトからご確認を。

カンガル・ドクターフィッシュ温泉公式サイト

www.kangalbaliklikaplicasi.com.tr

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世界遺産の村ディヴリーイ

ディヴリーイの大モスクと病院

ディヴリーイ(Divliği)の知名度は日本ではまだイマイチのような気がするが、実は、イスタンブール・カッパドキアに続き、トルコで3番目にユネスコ世界遺産リストに登録された、偉大な建築物がある。オスマン帝国を築き上げたオスマン家の先祖が建築したグランドモスクと、その妻が建てた病院は、人類の貴重な遺産。素晴らしい彫刻は本当に必見だ。

シワス市内にある3つの神学校

チフテ・ミナーレリ神学校

チフテ・ミナーレリ神学校/シワス・トルコ

2本のミナレットが印象的なチフテ・ミナーレリ神学校(Çifte Minareli Medrese)は、シワスを代表するイスラム教の学校。1271~1272年頃、イルハン朝の皇帝が建設している。ミナレットはタイルでおおわれていて、左右非対称の幾何学模様が美しく施されている。ちなみに、中庭はカフェになっている。

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ブルジイェ神学校

ブルジイェ神学校/Wikipedia

チフテ・ミナーレ神学校のすぐ隣に建つブルジイェ神学校(Buruciye(Şifaiye) Medresesi)は、入口の彫刻が見事。特に医学教育をしていた学校とされ、セルジュク朝時代、ここで多くの人が治療を受けていたと記録されているらしい。小さなドームの下には、セルジュク朝皇帝が永眠中だけれど、その横にはカフェ・レストランとショップがある。古代と現代が混ざり合う不思議なトルコらしい空間だ。

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ギョク神学校

ギョク神学校/シワス・トルコ

ギョク神学校(Gök Medresesi)のギョクとは青の意味を持ち、ミナレットに使われている空色のタイルが名前の由来になっている。ルームセルジュク朝時代の、1271~1277年頃に建てられたとされる。2本のミナレットと鮮やかなスカイブルーが美しくて目を引く。

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シワス・エーリ橋

シワス・エーリ橋/シワス・トルコ

シワス・エーリ橋(Sivas Eğri Köprü)のエーリとは、曲線を意味する。トルコと現イラク・バグダッドを繋ぐ幹線道路に架かる橋で、つい最近まで現役で使われていたらしい。今は車の往来は禁止されているようだが、歩いて渡ることができる。ちなみに、この川はクズル川(赤い川)で、カッパドキア地方まで流れている。

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シワスから行く!ネイチャートラベル

ギョクプナル湖/シワス・トルコ

ギョクプナル湖(Gökpınar Gölü)は、深さ17-20メートルほどで、見る角度によって青さが変わる。ギョクプナルとは、空色の泉という意味だ。シワス、カイセリ、マラティヤ3県にまたがるように位置している。

ギョクプナル湖/シワス・トルコ

ギョクプナル湖から車で20分ほど移動した場所にあるシューウル渓谷(Şuğul Vadisi)もまた、透き通った青い川の渓谷で、岩肌に沿って歩くことができる。入口にはレストランとカフェもあって、夏を過ごすにはとてもいい場所。シワスの冬は極寒なので、湖や渓谷で過ごす夏はとても大切らしい。

スズル滝/シワス・トルコ

こちらは、カイセリからスィワスに向かう道の途中にあるゲムレッキ地区にあるスズル滝(Sızır Şelalesi)だ。滝を眺めながらレストランで食事をいただくことができる。マイナスイオンたっぷりで、食事もとれて、ドライブ途中のリフレッシュに最適なのだ。

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シワスの食も見逃せない☆

シワス・キョフテ

決してはずせないグルメからは、名物のSivas Köftesi(シワス・キョフテ)をピックアップ。塩漬けにした牛ひき肉&羊肉でつくる絶品キョフテは食べ逃し注意だ。

初めてのお招きを受けたシワスの街

シワス・キョフテ

個人的に、シワスはとても思い出深い町だ。トルコ一人旅の途中で国内線フライトで移動中、たまたま隣に座ったシワス人マダムから、「家に来なさい」と言われ、お断りしたけど、なんだかそのまま車に乗ってしまい、言われるがまま1泊したのだ。初めて食べるトルコの家庭料理は驚くほど美味しかったし、まるでホームステイに来たかのようだったのを、一生涯忘れない。

ギョク神学校/シワス・トルコ

シワスの観光地は他にも、ウル・ジャーミィや美しい湖など、訪れるべき場所はたくさんあるが、有名な場所のみご紹介してみました。ちょっと遠いイメージですが、カッパドキアの玄関口カイセリからも案外近く、イスタンブールからも頻繁に国内線が出ていますので、ぜひ訪れてみてくださいね。

アクセス

シワスの街/トルコ

各都市から頻繁に飛行機・バスが乗り入れている。鉄道は、アンカラ、カイセリから乗車可能。

空港:Sivas Nuri Demirağ Havalimanı(スィワス・ヌーリ・デミラー空港)
鉄道:Sivas Garı(スィワス駅)
バス:Sivas Otogar(スィワス・バスターミナル)

 

最後までご覧いただき、ありがとうございます。

※この記事は、トルコのとりこ(2020/2/2)をリライトしたものです。

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