オスマン帝国誕生の地・杜の都ブルサを旅しよう!

公開日 2021年8月17日 最終更新日 2021年9月21日

ブルサと近郊の村ジュマルクズックは、「ブルサとジュマルクズック:オスマン帝国発祥の地」として、2014年にユネスコ世界遺産リストに登録された。あまり知られていないが、オスマン帝国が初めて首都としたのは、イスタンブールではなく、ここブルサである。そのため、皇帝(スルタン)ゆかりの建築物や、この街が発祥とされるトルコ料理は数多くあり、観光地としては魅力的な街だ。トルコ語で「緑のブルサ」という意味の「イェシル・ブルサ(Yeşir Bursa)」と称されるブルサを、旅してみよう。

ウル・ジャーミィ

ウル・ジャーミィ/ブルサ

20個のドームを持つウル・ジャーミィ(Ulu Camii)は、セルジューク・トルコ式で建てられたモスクで、ブルサのシンボル的役割を担う。天井から光が差し込むような設計や、ワーウのとよばれるカリグラフィーが見どころ。

イェシル・ジャーミィとイェシル・トュルペ

イェシル・テュルペとブルサの夜景

ブルサ市民の誇りであるウル山の恵みがもたらした、豊かな緑や公園が市内にたくさんあり、まさしく杜の都と称されるに相応しい豊かな街である。緑はトルコ語で「Yeşil(イェシル)」と言う。このイェシルの名を抱く2つの有名な建築物、イェシル・ジャーミィ(Yeşir Camii)とイェシル・テュルペ(Yeşir Türpe)がある。オスマン帝国誕生の地・ブルサで、第五代皇帝に所縁のある2つの緑の建物は必見だ。

緑のモスク/イェシル・ジャーミィ

イェシル・ジャーミィ/ブルサ

イェシル・ジャーミィ(Yeşir Camii)1419年にスルタン・メフメド・チェレビによって建設が開始され、ミナレット(塔)は、19世紀に入ってから建設された。モスクのいくつかの部分は、未完成のままの部分があるのだとか。オスマン帝国の初期に建てられた貴重な建築物であり、特に見ておきたいのは、ミフラブとよばれる、メッカの方角を示すものだ。

イェシル・ジャーミィ/ブルサ

美しい緑のタイルで飾られた中央奥の凹みが、ミフラブだ。写真より実物が圧巻である。緑のモスクという名は、ここからきているらしい。

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美しい緑のお墓/イェシル・トュルベ

イェシル・トュルベ/ブルサ

イェシル・ジャーミィと隣接している、イェシル・テュルベ(Yeşir Türbe)は、緑のお墓という意味になる。イェシル・ジャーミィの建築を命令した、オスマン帝国の第5代皇帝、メフメド・チェレビの墓とされている。彼は、34年間の間に24回戦い、40カ所を負傷。亡くなる40日前にこの緑のお墓は完成した。崩御の事実を世間に隠すため、亡くなってから80日後に、ひっそりと埋葬された。

イェシル・テュルペ/ブルサ

イェシル・テュルペは、隣接するイェシル・ジャーミィより高い建物になっている。お墓がモスクより高いことは、冒涜では?とも思えるが、理由としては、オスマン帝国の屈強さと驚異を内外に示すためであった、とされる。何とも言えない緑…というより、ターコイズ色の外壁、そして内部のターコイズ色のタイルに彩られた装飾タイルが見どころだ。

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カラギョズ博物館

カラギョズとハジワット

ユネスコ世界無形文化遺産に登録されている、伝統的な影絵劇『カラギョズとハジワット』は、ここブルサが本場。カラギョズ博物館(Karagöz Müzesi)なるものがある。豪快で正直な農民のカラギョズに、どうにかして言う事を聞かせようとあれこれ挑む、賢い役人のハジワット。この2人の掛け合いにユーモアがあり、トルコでは子どもの頃に一度は必ず見る影絵だ。以前、トルコ文化センターのイベントで日本語で上演されたことがあるが、カラギョズ博物館では、基本的に日本語での上演はないので、雰囲気だけ楽しむようになりそう。

UNESCOのカラギョズ動画トルコ語”>UNESCOのカラギョズ動画(トルコ語

 

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コザ・ハン

コザ・ハン/ブルサ

Hanとはキャラサンサライを意味し、モスクに併設された隊商宿や旅籠の役割を担っていた。シルクロードの一端を担ってきたトルコ各地にはキャラバンサライが多数残されている。概ね、改装してホテルやバザールとして利用されているのだが、ブルサのコザ・ハン(Koza Han)はバザールとして利用されている。ブルサを訪れた観光客にとっても、地元の人にとっても人気の場所のようだ。

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冬はスキーの名所に

ウル・ダー・スキー場

ブルサっ子が誇る山であるウル山は、冬はトルコ国内はもとより、海外からもスキーヤーが訪れるスキー場になる。8つのスキーリフトを有する大型のスキー場で、イスタンブールから近いこともあって、トルコでは一二を争う規模のスキー場だ。

 

アクセス

各地からブルサへの移動手段

ムダンヤ桟橋付近

イスタンブールからブルサへは、IDO(イスタンブール市営海上バス)またはBUDO(ブルサ市営海上バス)にて、海上からアクセスする方法と、バスや車で内陸移動する方法がある。マルマラ海を見ながら船で移動するのがおすすめだ。所要時間は1.5時間で、慢性的な渋滞にもひっかからない。

ムダンヤ桟橋

船の場合、ムダンヤ市にある桟橋まで海上バスで渡り、そこから先は、桟橋から出ているバスF3系統一本でブルサ市内まで行ける。ブルサカード(下記)がなくても、バス乗車ができるが、割引がない。

BUDO/ブルサ市営海上バス

budo.burulas.com.tr

IDO/イスタンブール市営海上バス

www.ido.com.tr

ブルサ市内の移動手段

ブルサカード(チャージ式)の種類/BURULAS公式サイトより

ブルサ市が運営している各公共交通機関で利用できるカード「BURSA KART(ブルサカード)」がある。ウル・ジャーミィやカラギョズとハジワットが描かれているカードは、日本に持って帰っても良い思い出の品になる。

ブルサカードの種類

www.burulas.com.tr

ブルサ市交通局

www.burulas.com.tr

最後までご覧いただき、ありがとうございます。

※この記事は、トルコのとりこ(2019/6/6)をリライトしたものです。

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