WWFに保護された野生動物の宝庫・エイルディル湖周辺を旅しよう

公開日 2021年8月2日 最終更新日 2021年9月20日

トルコのアナトリア半島の南西部には、多くの湖を有する湖水地方(Göller Yörler)がある。地殻変動でできた火山湖が多く、その数は30以上。湖周辺には、松やジュニパーなどの緑と、バラやラベンダーの庭園がある。それに、WWFに登録されている貴重な水鳥の繁殖地があれば、「トルコのモルジブ」もある。湖水地方特集2回目の今回は、観光資源豊かなトルコの中でも、ネイチャー・トラベルの目的地として人気の湖水地方・エイルディル(Eğirdir)湖周辺を旅しよう。

エイルディルはこんなところ

エイルディル湖とエイルディルの町

エイルディル(Eğirdir)は、ウスパルタ県にあって、トルコ第2位の面積を誇るエイルディル湖のほとりにある。湖水地方の中でも、特にこのエイルディルが注目されているのは、WWFに登録されるほどに貴重な水鳥の宝庫であること、その景観が美しいことから、世界中のネイチャー・ツーリストたちの注目を集めているからだ。

WWFの公式サイト(エイルディル湖)

www.wwf.org.tr

 

エイルディル湖を堪能する3つのスポット

エイルディル湖畔

まずは、エイルディルが誇る湖・エイルディル湖(Eğirdir Gölü)の絶景ポイントをまとめよう。エイルディル湖は、太陽の角度によって色が変わるといわれる。特に、夕日を眺めながらレストランでいただく食事が最高なのだ。レストランでは、湖で獲れた名物レイクバスのフリットをはじめ、コイやマスなどの魚料理をいただくことができる。

アルトゥンクム・ビーチ

アルトゥンクム・ビーチ

まるで海のような砂浜と青い湖が印象的なのは、アルトゥンクム・ビーチ(Altınkum Plajı)だ。エイルディルの町から一番近くにあり、海無し県のウスパルタで一番賑わうビーチだ。リゾート開発もされて、ホテルも充実。エイルディル湖周辺には、こうしたビーチが点在している。

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イェシル島とジャン島

エイルディル略図

エイルディル湖に突き出した半島が、このイェシルとジャン島(Yeşil Ada/Can Ada)だ。砂州のように伸びた島の一番奥がエイルディル町の中心部。ジャン島を通ってイェシル島へと道が続いている。ジャン島は主にキャンプ場として利用されていて、景色を楽しめる公園やレストランもある。島の先端にあるのがイェシル島だ。ホテルやレストラン、見晴らしを楽しめる公園も整備されている。

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アクプナル・セイール・テペシ(Akpınar Seyir Tepesi)

アクプナル・セイール・テペシからの景色

エイルディル湖の南西に位置するアクプナル村(Akpınar Köyü)には、エイルディル湖を見渡せる絶好のスポット、セイール・テラスがある。レストランになっていて、ブランチやランチに最高の場所だ。ここから撮影した景色は、メディアによく取り上げられている。

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郊外にある大自然を遊ぶ

エイルディル湖の南

コワダ湖国立公園

コワダ湖国立公園

個人的には、名前と雰囲気が十和田湖と似ていると感じる、コワダ湖国立公園(Kovada Gölü Milli Parkı)。1970年に国立公園として認定された、キャンパーに人気の場所の一つだ。松やジュニパーなどの豊かな森に囲まれるコワダ湖には、鯉やロブスターなどの魚たちが住んでいる。周辺には、アナグマ、キツネ、ウサギ、リスなどの野生動物たちと、153種の水鳥も生息。

プーリーオーク自然保護区

コワダ湖国立公園内にあるプーリーオーク自然保護区(Kasnak Meşesi Tabiatı Koruma Alanı)は、オークを中心に、レバノン杉やマツなど200種以上の木々が手つかずに残されていて、秋は紅葉が素晴らしいことで知られている。

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エイルディル湖の北にある大自然!

ヤズル・キャニオン自然公園(Yazılı Kanyon Tabiat Parkı)

ヤズル・キャニオン自然公園

ヤズル・キャニオン自然公園

600ヘクタールもの広大な公園の中にある峡谷の壁には、ビザンチン時代に刻まれた碑文がある。ヤズルとは、“刻まれた”という意味で、碑文があることから名付けられた。公園内には、ピクニックエリアもあり、家族連れもにも人気だ。

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ヤルワッチ地区

ヤルワッチ村にて

スルタン山脈の麓にあるヤルワッチ地区(Yalvaç)は、長閑な田舎町。美しい自然を楽しみ、豊かな農産物から作る、ケスケッキ地方の料理が美味であると評判なのだ。特に、バゲットとボレキ(中にチーズなどが入ったパン)は、ご自慢の一品。お土産には、手作り手芸品も人気だ。ヤルワッチ地区の郊外にも古代遺跡がある。

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クズル山国立公園

ヘルヴァ

全体の15%を固有種が占める豊かな森、クズル山国立公園(Kızıldağ Millî Parkı)。特徴的なのは、その緑のほとんどが松や杉といった種類の木々であることだ。トルコでは、松や杉の森は少ない。公園内には、多数の野生動物が生息している。国立公園とはいえ、トレッキングやキャンプが可能で、家族連れでの旅先としても根強い人気だ。特に、7月の第二日曜日に開催されるイベントであるお菓子祭り(ヘルヴァ・バイラム/Helva Bayramı)の時期に訪れるのがおすすめ。ヘルヴァは、古代から食べられている、小麦粉またはセモリナ粉の、中東地方の伝統的なお菓子だ。

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アロマ香るウスパルタへ旅しよう

ウスパルタ県の村

中国や欧米からの観光客が多いウスパルタだが、日本人にはあまり触れる機会がないようだ。富良野とはまた違うトルコらしい素朴な風景の中で、アロマな香りに包まれて、ネイチャー・ツアーが楽しめる。

アクセス

エイルディルの町とエイルディル湖

個人旅なら、イスタンブールから、ウスパルタ・スレイマン・デミレル空港(Isparta Süleyman Demirel Havalimanı)までフライト利用がおすすめだ。アンタルヤやアンカラなどの主要各都市からの長距離バスも便利。お花畑が満開になる、春から夏にかけてがオンシーズンとなり、フライトもバスも混み合うため、早めに手配をしておきたい。

最後までご覧いただき、ありがとうございます。

※この記事は、トルコのとりこ(2020/5/28)をリライトしたものです。

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