グルメな町・ガズィアンテップ観光&ショッピング10選

公開日 2021年8月4日 最終更新日 2021年9月19日

ガズィアンテップは、アナトリア半島の南東にあって、ピスタチオをはじめとした農産物の生産地として、グルメな町として、トルコ国内では有名である。ピスタチオをふんだんに使ったバクラヴァはもう絶品。そんなガズィアンテップは、シリア国境付近にあって、イスタンブールやカッパドキア等のメインとなる観光地から行くにはちょっと遠い。それでも、わざわざでもこの町に行きたいと思える、ガズィアンテップの魅力的な10の観光地をまとめてみた。

旅の安全情報ガズィアンテップは、シリア国境付近にあり、レベル2:不要不急の渡航は自粛してください、が出されています。渡航・観光は困難です。

ガズィアンテップについて

ガズィアンテップがあるのは、トルコのアナトリア半島東南部。シリア国境に近い場所にある。

Map of Turkey

この周辺では大きな街で、トルコでは6番目の人口を誇る。ガズィアンテップといえば、なんといってもピスタチオだ。それ故に街中ではおいしいバクラヴァやピスタチオをふんだんに使った贅沢スイーツを多く目にする。冬場に大活躍する茄子やトマトの干し野菜の生産地としても有名である。オリーブオイル石鹸や機械織絨毯などの工業製品も盛んなことで知られる。

古代遺跡ゼウグマのモザイク/ガズィアンテップ

シリアとの関係が悪化して以降、海外渡航情報はレベル2のまま動かないガズィアンテップだが、ユーフラテス川を有する”上メソポタミア文明”の地として古代遺跡が残されており、その保存状態も良いことから、多くの遺跡ファンが訪れる町であもる。

 

博物館がスゴイ!

ガズィアンテップ観光でまず訪れておきたいのは、ゼウグマ・モザイク博物館だ。保存状態のよい素晴らしいモザイク画は必見だ。そして、一風変わった博物館もある。

1. ゼウグマ・モザイク博物館

古代遺跡ゼウグマ

古代都市ゼウグマは、ユーフラテス川沿いにあり、アレキサンダー大王が活躍した紀元前300年頃にはすでに存在していた。最も繁栄したのはローマ時代ごろ。芸術的都市としてその名を知られるようになり、ゼウグマの上流貴族邸からは保存状態の良いモザイクが多数発掘されているのだ。

ゼウグマ博物館所蔵モザイク/ガズィアンテップ

ゼウグマ博物館所蔵モザイク/ガズィアンテップ

ガズィアンテップでまず真っ先に思い浮かぶのが、このゼウグマ・モザイク博物館(Zeugma Mozaik Müzesi)だ。トルコで二番目の規模を誇る博物館になっている。

羊飼いの少女

中でも、世界的に有名な羊飼いの少女のモザイク画は必見だ。いずれも、その保存状態の良さにただ驚嘆するばかりである。遺跡好きなら一度は訪れたい遺跡&博物館だ。

ゼウグマ・モザイク博物館公式サイト

www.zeugma.org.tr

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2. イェセメッキ野外博物館

イェセメッキ野外博物館

イェセメッキは、紀元前2世紀頃から8世紀頃にかけて、このあたりで最大の採石場であった。時代はアッシリア全盛期。採石場には、当時世界最大といわれる彫刻学校もあった。イェセメッキ野外博物館(Yesemek Açık Hava Müzesi)には、その頃の作品が地中から掘り出され、展示されている。異様な風景だが、韓国の済州島にいる石像・トルハルバンを思い出さずにはいられない。そういった意味で、ここは忘れられない景色になったのであった。

トルハルバン/済州島

似てません?

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観光スポット6選

せっかくガズィアンテップを訪れたのだから、観光地もおさえておきたい。古代遺跡ゼウグマがユーフラテス川の恵みにより繁栄した町であったことはすでに書いたが、「メソポタミア文明」と聞いてワクワクする人(私だけかな)には、ガズィアンテップをはじめとした東南アナトリア地方は”たまらない”メソポタミア文明の香りが漂うエキッゾチックな地域だ。

3. ガズィアンテップ城

ガズィアンテップ城

ガズィアンテップ城(Gaziantep Kalesi)が建設された年代については詳しくは不明だが、おそらくローマ時代に建設されたものではないか、とされている。ガズィアンテップ城は、町の中心部にある小高い山の上に座している。直径約100メートル、周囲1200メートルの不規則な円形の城壁には、12の塔がある。別名、「トルコで最も美しい白い城」で、保存状態が最も良いともされているのだ。城には博物館が隣接していて、見学することができる。

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4. ベイ地区の歴史的な家々

クルトゥルシュ・ジャーミィ/ガズィアンテップ

ガズィアンテップ市内にあるベイ地区(Bey Mahallesi)は、ガズィアンテップで最古の家々を残す地区。元々は石造りの古い家が放置されていただけの状態であったが、2007年に修復を開始。近年はレストランやショップ、ブティックホテルが立ち並ぶ、おしゃれな観光エリアに生まれ変わった。クルトゥルシュ・ジャーミィはこの地区の象徴的な建物なので、あわせて見学しよう。

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5. ギュムリュック・ハヌ

ギュムリュック・ハヌ/ガズィアンテップ

ハン=キャラバンサライ(旅館・旅籠・隊商宿)の意味があり、シルクロードの西端であるトルコでは、各地に残されている。ガズィアンテップのキャラバンサライ、ギュムリュック・ハヌ(Gümrük Hanı)は、19世紀に建てられたもの。一階は共有部、二階は宿泊部屋として使われていたらしい。近年、修復してリニューアルオープンした。他都市のハンと同様、カフェやショップ、暮らしの博物館として利用されている。

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6. ナイップ・ハマム

ナイップ・ハマム

ガズィアンテップ城の真下にあるナイップ・ハマム(Naip Hamamı)は、1640年に建築された歴史的な文化遺産。修復されながら、今もなお現役で利用されている。料金・営業時間などの詳しい情報は、下記公式サイトにて確認をしよう。

ナイップ・ハマム公式サイト

www.naibhamami.com

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7.ルムカレ遺跡とハルフェティの町

ルムカレ遺跡とキャニオン/ガズィアンテップ

ルムカレ(Rumkale)は、ユーフラテス川とメルズィマン川に挟まれた丘の上の遺跡で、渓谷内をボートで遊覧できる。渓谷は天然の要として利用されてきた。この写真だけ見るとわからないが、ルムカレ遺跡はここにある。

ルムカレ遺跡/ガズィアンテップ

使徒ヨハネがこの地へ布教に訪れてしばらく滞在し、ルムカレの洞窟に聖書のコピーを隠したことでも知られている。そのため、ルムカレはキリスト教にとって重要な町の一つとなった。ルムカレから、ユーフラテス川沿いに北へ車を走らせてヒサル村近くの高台まで行けば、千年の歴史をかけ、石灰岩を侵食して造られた渓谷美を見渡せる。

ハルフェティ/ガズィアンテップ

ハルフェティ/ガズィアンテップ

美しい渓谷美とエメラルド・ブルーの水を楽しめるボートツアーは、ルムカレからハルフェティまでの間で催行されている。ハルフェティは、お隣のシャンルウルファ県の小さな町だが、東南アナトリアらしい景観を見せてくれ、その景観の写真は大使館などが発行しているガイドブックにも採用されていた。

ルムカレ遺跡

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ヒサル地区

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ハルフェティ地区

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8. デュリュク古代遺跡

デュリュク古代遺跡/ガズィアンテップ考古学博物館

ガズィアンテップの北に位置するデュルュク村近くの古代遺跡(Dülük Antik Kenti)からは、旧石器時代前期頃に使用されていた火打ち石や、60万年前に居住していたと思われる洞窟が見つかっている。この遺跡の発見はそれに留まらず、アナトリア半島で初の地下神殿、“デュリュク・ミトラス神殿”と、古代人の岩窟墓も見つかった。発掘物は、ガズィアンテップ考古学博物館が所蔵・展示しているので、時間があれば博物館も立ち寄っておきたいところだ。

ガズィアンテップ考古学博物館

sanalmuze.gov.tr

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ショッピングはこちらで/バザール2選

9. ズィンジルリ・ベデステン

ズィンジルリ・ベデステン/ガズィアンテップ

ズィンジルリ・ベデステン(Zincirli Bedesten)には、75の店舗が軒を連ねていて、お土産からスパイスまで幅広く購入ができる。よく見ると、店の上にはカーテンのようなものが見える。これらは、ガズィアンテップ名産のナスやトマトを乾燥させた野菜だ。

天日干しされた胡椒・なす・トマト

見慣れないうちは異様な風景だが、トマトもナスもトルコ料理には欠かせない食材であり、冬のための保存食でもある。トルコ全土のマーケットで売られているし、家庭でも作られる。特に、グルメな町ガズィアンテップのものが最高品質とされていて、ニュース番組でも風物詩として取り上げられる。
時間があれば、2014年から復活したアルマジュ・バザール=エルマジュ・バザール(Almacı Pazarı(=Elmacı pazarı)も立ち寄ってみたい。

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10. バクルジュラル・バザール

銅細工職人

バクルジュラル・バザール(Bakırcılar Çarşısı)とは、「銅細工職人たちのマーケット」という意味で、その名の通り、銅製品職人が店を構えるバザールだ。創建は400年前頃からとされ、ガズィアンテップの銅製品はトルコ国内でも指折りとされている。日本ではあまり見ることがない、銅板に細かな細工を手作業で施していく様子を間近に見れる貴重な機会になる。

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食と水の都”アンテプ”へ

ガズィアンテップ

ガズィアンテップは、アンテプともよばれていて、ピスタチオの名産地、グルメな人を魅了する町だ。ユーフラテス川の恵みを受け、交易都市として古代から重要な町だっただけに、魅力がぎゅっと濃縮されているように思う。安全に旅ができるようになったら、ガズィアンテップを目的地として旅をするプランは絶対に満足のいく旅になるはずだ。

最後までご覧いただき、ありがとうございます。

アクセス

ペガスス航空

イスタンブールからなら、イスタンブール空港からターキッシュエアラインズが、サビハ・ギョクチェン空港からペガスス航空が一日10便以上飛んでいる。長距離バスもあるが、シリア国境に近いガズィアンテップは、どこから行くにもバスは遠すぎるので、フライトが無難です。

※この記事は、トルコのとりこ(2020/4/29)をリライトしたものです。

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