
イスタンブールの11の乗り物を制覇しよう
公開日 2021年7月19日 最終更新日 2021年9月23日
首都アンカラをしのぐ大都市イスタンブール。イスタンブールを遊びつくす乗り物は種類豊富だ。観光客でも気軽に乗れて、旅行にショッピングに大活躍。電車にトラムに船にバス、世界で一番短い地下鉄もある。イスタンブール観光で使いこなしたい、9つの乗り物を整理しておこう。
電車・トラム・高速鉄道
【T1】トラムヴァイ(Tramvay)

トラムヴァイ/イスタンブール
トラムヴァイは、観光には絶対に欠かせない路面電車だ。イスタンブールに滞在している間、一日何度も乗り降りするだろう。旧市街はもちろん、新市街の海沿いのエリアまで足をのばせるから、ほとんどの観光地はカバーできる。1992年に運行開始と、割と歴史の浅いトラムだが、一日35万人を運ぶ市民の足でもある。
【T2】ノスタルジック・トラム(Nostaljik Tram)

ノスタルジック・トラムヴァイ/イスタンブール
こちらはノスタルジックという名前が示す通り、1871年7月31日に開通した歴史ある路面電車。当初は客車を馬に引かせていたらしい。1910年代に路面電車となったが、戦争などを経て、一時期は活躍の場を失った。その後、1990年代に見事復活。トルコ版の銀座・新市街のイスティクラール通りを堂々と走っている。トラムヴァイと比べれば、新市街の一部のみを運行する短い路線になるが、観光客や買い物客を中心に、一日2500人の乗客を運んでいる。
【F2】テュネル(Tünel)

テュネル/イスタンブール
1869年に開通した地下ケーブルカー・テュネルは、イスタンブールで一番歴史が古い乗り物。商人の町ガラタと、大使館などがあったベイオールを結んでいる。この区間は、歩いてみればかなりの上り坂だ。テュネルは、地元の人々を助ける乗り物として開通した。だが実際、乗り場まで行くのなら、歩いたほうが早い。結局いつも歩いてしまうのは私だけだろうか。
【F1】フュニキュレル(Füniküler)

フュニキュレル/イスタンブール
世界一短い地下鉄、フュニキュレルは、新市街の中心地であるタクシム広場と、トラムヴァイの駅・カバタシュを結んでいる地下鉄だ。たった一区間だけの運行だが、これもれっきとした地下鉄。タクシム広場は、買い物天国であるイスティクラル通りの始点ともなる為、案外多くの人が利用しているようだ。
【M1-M6】メトロ(Metro)

ハリチ駅/イスタンブール
イスタンブールの地下鉄は、全部で6路線ある。観光客でも、中心街から少し離れたジャーミィや博物館などに行くときに使うことになる。機会があれば、M2路線のHaliç(ハリチ)駅で途中下車するといい。金角湾の真ん中にある駅では、ここから素晴らしい景色を眺めることができる。特に、夕景はなかなかである。
【TCDD】マルマライ(Marmaray)

マルマライ/イスタンブール
マルマライは、アジアとヨーロッパを繋ぐ鉄道。それまでは、車でぐるっとまわるか、海上バスで渡っていた。マルマライが完成し、通勤にも観光にも、ぐっとアジア側が身近になったのは確かだ。建設には、日本の大成建設もプロジェクトに加わっていて、車両とオペレーションはTCDD(トルコ国鉄)によって行われている。
【TCDD】高速鉄道(YHT)

トルコ版新幹線・高速鉄道(YHT)
イスタンブールからアンカラ間を、約5時間で結ぶ高速鉄道YHT。トルコ政府肝いりのトルコ版新幹線だ。日本の車両か韓国の車両か一時期注目されたが、結局、韓国製車両を導入した。ビジネスプラス・ビジネス・エコノミープラス・エコノミーと4つのクラスにわかれていて、エコノミー以外は食事付き。食堂車も連結している。
YHTはイスタンブールのアジア側・カドゥキョイのSöğütlüçeşme istasyonu(ショーユトリュチェシュメ駅)から出ている。覚えにくい駅だが、マルマライと接続している駅なので、利用時は地図で確認をしよう。
ショーユトリュチェシュメ駅
バス
路線バス(Otobüs)
海外の都市を走る公共バスは、どこも複雑。一見さんではとても乗りこなせるものではない。イスタンブールもやっぱり路線は複雑だ。バスに乗るなら、タクシーやドルムシュに乗る選択が無難。イスタンブールのバスは大きくわけて2種類。メトロバスと、市営・民営バスがある。
メトロバス(Metrobüs)

メトロバスの駅/イスタンブール
アジアからヨーロッパへ通勤する人の混み合いは、昔も今もひどいもの。少しでも解消させようとできたバスが、このメトロバスだ。道路のど真ん中にメトロバス専用レーンが設けられ、1~2分間隔で走っている。観光地を通らない路線なので、あまり利用することがないだろう。
市営バス/民営バス(Belediye otobüs/Özel halık otobüs)

民営バス/イスタンブール
イスタンブールの乗り合いバスには、市営バスと民営バスの2種類がある。ただ運営会社が違うだけで、路線などは似通っている。チャムルジャの丘などの市内の一部の観光地では、バスでなければ行けない場所があるが、バスは複雑なので、タクシー利用がおすすめだ。
イスタンブール海上バス(IDO)

イエニカプ停泊中のIDO船
IDOはイスタンブール市が運営する海上バスだ。イスタンブール市内の桟橋と、イスタンブール⇔ヤロワ、イスタンブール⇔ブルサといった、近郊の町をつないでいる。ブルサやヤロワ行きの船には、送迎付きのファーストクラス、快適個室のビジネスクラスキャビンがある。バックパッカー以外はこのクラスの予約がおすすめだ。
イスタンブールを乗りこなそう

イスタンブールカード
種類豊富なイスタンブールの乗り物は、イスタンブール・カードがあれば楽に乗りこなせる。まずは、空港や市内の乗り場の自販機で、イスタンブール・カードを手に入れよう。

最後までご覧いただき、ありがとうございます。
※この記事は、トルコのとりこ(2020/1/26)をリライトしたものです。
IETT公式サイト
イスタンブール路線図(IETT)
IETTホームページ
Marmarayホームページ
YHTホームページ
IDOホームページ