トルコの犠牲祭期間中に旅する際の注意点とは?

公開日 2021年8月13日 最終更新日 2021年9月18日

クルバンは犠牲、バイラムは祭という意味になる。イスラム教で大切な祝日である犠牲祭は、モーセが自分の息子イサクを、神に生贄として差し出した日を祝う日であり、神への信仰心をあらわす日なのだそう。イード・アル・アドハーやタバスキ等、国によって呼び名が変わり、トルコ語圏では、犠牲を意味するクルバンと呼ばれている。3日~5日ほどの連休となる為、メッカ巡礼をする人々、ヴァカンスや帰省をする人等、過ごし方は様々のようだ。そんなトルコでの犠牲祭についてまとめてよう。

犠牲祭はいつ?

犠牲祭のイメージ

宗教的祝日の為、イスラム暦であるヒジュラ暦にあわせており、毎年少しずつ前にずれる祝日となっている。クルバンバイラムは、ヒジュラ暦の第12番目にあたる月なのだそう。「hajj 2021」や、「kurban bayramı 2021」でGoogle検索できる。または、東京ジャーミィへ確認するのが良さそうだ。

犠牲祭にすること

メッカへ巡礼

聖モスク/メッカ

「一生に一度は行くべき」とされるメッカ巡礼(ハッジ)は、犠牲祭の間に行われる。

ハッジとは?

巡礼者/メッカ

すべてのムスリム(イスラーム教徒)にとって、少なくとも人生のうちに1回は、メッカ巡礼が義務付けられている。ただし、すべてのムスリムに課せられる他の四行(信仰告白(シャハーダ)、礼拝(サラート)、喜捨(ザカート)、断食(サウム))と異なり、巡礼は実行できる体力や財力のある者のみが行えば良いものとされている。巡礼期間中にハッジを済ませたものはハーッジュ حاجّ ḥājj(女性形はハーッジャ حاجّة ḥājja)、あるいはハーッジー حاجّي ḥājjī という尊称を得て、ムスリムの社会で尊敬を受ける。(wikipediaより引用)

※メッカ巡礼については、こちらのNHKのWEBサイトがとても分かりやすい。

www3.nhk.or.jp

カアバ神殿

巡礼には希望者全員が参加できるわけではなく、グループ単位で巡礼希望を申請し、巡礼裁判所が平等に割当をしていくらしい。割当が決定した人々は、男女ともに白い衣装に身を包み誇らしげで、空港で仲間たちに送り出される姿は、見ているこちらをほっこりとさせる。サウジアラビア側との契約人数は、2017年は8万人だったようだ。

ハッジ費用はいくら?

巡礼者のテント

ハッジのため、市町村や同級生などの単位で、お金を出し合い貯蓄しているようだ。ハッジ費用は、毎年宗教大臣から発表され、各旅行会社はその金額に準拠した料金でパッケージを提供する。2019年の金額は、2人部屋パッケージで20840リヤル(日本円で約60万円)。巡礼料、交通費、宿泊費、サウジアラビアに支払われるサービス料、食料や資料、ハッジ・ウムラ省が決定した巡礼テント費用が含まれているらしい。

国内では羊を屠る

出典:CNNTURK

割当に外れた人々や、メッカ巡礼へ向かわない人々は、この長い休みを利用して帰省したり、ヴァカンスへと旅立つ。トルコ国内では、モーセに倣って、羊や牛や山羊などの動物を屠ることになる。神に捧げられる動物の種類によって、何歳までという決まりがあるのだとか。さばかれたお肉は、貧しい人や近所の人に配る。

BBQで祝う

庭先や道路で動物たちを処理するのだが、そこら中血まみれになっていたり、独特の匂いが漂ったりと、ゆるベジタリアンな私としては、なかなか衝撃的な日になる。動物たちが逃げ回るような動画もまた、クルバンならではの定番おもしろニュースだ。

旅する際の注意点

断食中にライトアップされたブルーモスク/イスタンブール

犠牲祭だからといって、観光施設への影響はなく、通常どおり観光ができる。イスラム教徒にとって、大切な祝日であるクルバンバイラムだが、トルコは観光立国の一つであり、何よりもてなしの心に溢れ、勤勉でもあるのだ。ただし、犠牲祭の始まりと終わりは交通渋滞もひどく、バスや電車の予約も満席になるので、早めに予約確保をしよう。

イスティクラル通り/イスタンブール

残念なことに、神への信仰をあらわす大切な祝日だからこそ、テロが起きる確率が増えることがある。毎年外務省から、犠牲祭のような、イスラム教の宗教行事に関わる祝日期間中の渡航について注意喚起が出る。注意はすれども、こればかりは気を付けようがないものだ。特に、イスタンブールのイスティクラル通りや、ベジクタシュなどの人が集まりやすい場所では、過去にテロ事件が起こっている。犠牲祭の期間中にトルコを旅する際には、海外安全ホームページを参照しよう。

最後までご覧いただき、ありがとうございます。

※この記事は、トルコのとりこ(2018/8/18)をリライトしたものです。

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