ユネスコ無形文化遺産に登録されたトルコ・コーヒーまとめ

公開日 2021年8月6日 最終更新日 2021年9月19日

今や日本でもカフェは生活に欠かせないものだが、このカフェ文化は、オスマン帝国が発祥とされる。カフェに欠かせないコーヒーは、トルコでは2種類にわけられる。コーヒー(kahve:カフヴェ)とトルコ・コーヒーTürk kahvesi(トュルク・カフヴェシ)である。トルコにスタバが進出したことをきっかけに、オーストラリアなどで修行を積んだ若者たちが、おしゃれなカフェを続々とオープン。特にイスタンブールでは、老若男女問わず集まる人気のカフェが増え続けている。そんな波に押されながらも、まだまだ愛され続けているトルココーヒー。実はこのトルココーヒー、ユネスコの無形文化遺産なのだ。

500年前に生まれたトルコ・コーヒー

トルココーヒー

コーヒーは、エチオピアからイエメンのモカ地区へと広がり、トルコにもたらされた。『コーヒールンバ』でお馴染みのストーリーである。

コーヒーを店で出す文化(カフェ文化)を流行させたのはイスタンブールからであった。その歴史は、今から500年程前のオスマントルコ帝国時代のこと。統治下にあった北アフリカからスルタンにコーヒー豆が献上されたのがきっかけになった。煎ったコーヒー豆を挽いて煮出す方法を、500年前から現代まで確実に受け継いできたトルコ。世界無形文化遺産としてトルココーヒーが登録されたのは、そういった経緯からだ。

【参考】コーヒー・セレモニー/エチオピア
【参考】コーヒーの歴史/Key Coffee 公式サイト

www.keycoffee.co.jp

上澄みをすする独特の飲み方をマスターしよう!

500年前から変わらぬ淹れ方

このトルココーヒー、伝統的なものだけにちょっとクセモノ。挽いた粉を濾していないので、出されてすぐに飲むと、口の中が粉だらけになってしまう。カップに注がれたコーヒーの上澄みだけを飲むのが特徴だ。

チャイかトルコ・コーヒーか迷う

5分から10分ほどは友人とのお喋りを楽しみながらじっくり放置。粉がカップの底に沈むのを待とう。添えられているターキッシュ・ディライトを食べてもいい。時間がたったら、上澄みだけを上手にすする。口の中の粉っぽさが気になる場合は、お水でリフレッシュさせよう。
後から砂糖やミルクを入れてかき混ぜることは出来ない為、砂糖やミルクはオーダー時に伝えるような仕組みだ。

トルココーヒーを淹れてみよう

ジェズヴェ

トルココーヒーは、チャイほどではないものの、各家庭でも飲まれている。トルココーヒーを入れるために、必ず用意すべき道具が、このジェズヴェ(cezve)。トルココーヒー専用の小さなお鍋だ。

トルココーヒーの淹れ方(私流)

トルココーヒー

コーヒーの粉 ジェズヴェ1つに対して、だいたい小さじ大盛1くらい
専用の粉があるが、私は自宅にあるエスプレッソ用のコーヒー豆<ダークロースト・細挽き>を使用
砂糖 なくてもOK。お好みで小さじ1程度
ミネラルウォーター
※ミルクでもいいけど、ちょっと微妙な味になる

※IHの場合は、ガスコンロを準備。
※コンロにつけるエスプレッソ用の五徳か網が必要になる(はず)。

1.粉と砂糖と水をジェズヴェに入れたら超弱火にして、スプーンで軽くかきまぜながら、フツフツするまで待つ。
2.火からおろして軽くまぜまぜして、再び超弱火にかける。
3.2をあと2回繰り返す。まぜまぜを忘れないで。
4.火からおろしてカップにそそぐ。
5.数分待ってから飲む。

家庭用にはトルコ・コーヒー・マシーン

hepsiburada.comより

hepsiburada.comより

日本では売られていないが、トルコのジェズヴェは家庭では電動式が普及していて、テュルク・カフヴェ・マキネシ(Türk kahve Makinesi)という。お招きされたりお招きしたり、が多いトルコの主婦たちにとって、来客時にもさっと出せるので重宝されている。便利な時代だ。

コーヒーとロクムとお水はセットがお約束

トルココーヒー定番3点セット

トルココーヒーは基本的に、ターキッシュ・ディライト(Lokum・ロクム)と、お水とともに提供される。水は、口の中のザラザラをとるために必要だ。上澄みを飲み終えたら、最後にロクムを食べ、口の中をさっぱりとさせるのが暗黙のルールのよう。私は先にロクムを食べてしまうが…。

飲み終わったらお約束!コーヒー占いを楽しもう

トルココーヒー占い

カップに残った粉で占いをするのが大定番で、占いを信じないトルコ人も、これだけは興味を見せる。ソーサーにカップを裏返して置き、しばらく待つと、何らかの模様が現れる。その模様で、未来を占うのだ。 例えば、ラクダが出てきたら、「あなたはどこかへ旅するのね」といったように。トルコには、コーヒー占いができる人が多くいて、サーブをしている店員さんが黙ってカップを裏返し、忘れた頃に戻ってきて、突然占いが始まることがある。当たっていたりするから驚きだ。
チャイやエルマチャイに飽きてきたら、ぜひトルココーヒーにもチャレンジしてみてほしい。

トルコ大使館PR動画「トルココーヒー」

最後までご覧いただき、ありがとうございます。

※この記事は、トルコのとりこ(2018/7/10)をリライトしたものです。

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