【島根・出雲大社】ド定番の出雲4社参り1泊2日旅へ

公開日 24/07/2021 最終更新日 2023年9月12日

15年前、初めて山陰地方を訪れて、日本の原風景が日本で唯一残されている、素晴らしいエリアだと思った。「山陰は何もない」なんてとんでもない。朝霧が静かな出雲に降り立って、本当にそこには、国津神が集合しているようにさえ思えたのだ。神話の舞台であり、神々がおりたつ国、島根県出雲へ。

出雲三社参り

島根県にはたくさんの神社があるが、なかでも出雲大社と八重垣神社は言わずもがな知られた、有名な神社だ。どちらも縁結びのご利益があるため、女性に絶大な人気を誇る。できればあわせて、出雲国一之宮・熊野大社と、昼と夜とを司るゲートとなる神社・日御碕神社へも参拝して、島根・出雲国で癒しの旅へ行ってみよう。

出雲大社(いづもおおやしろ)

出雲大社の拝殿

人・物・神とのご縁を大きく結んでくださる出雲大社。本殿は大社造りとよばれる国宝の建物だ。神楽殿の5.2トンもある注連縄にも注目したい。八百万の神々がお休みになられる十九社、大国主命の父神・須佐之男命のお社などの境内のお社のほか、八百万の神々が降りてこられる稲佐の浜、神議り(かむはかり:会議)をする上宮など、見所や参拝をすべきところが多い。

八重垣神社

八重垣神社

八重垣神社は、男女の縁結びのご利益があるとして、多くの女性が参拝に訪れるお社だ。この神社で参拝し御守りを購入したら、必ず御神籤をしよう。いつ運命の人と出会えるか、運試しができる人気のおみくじである。

八岐大蛇と須佐之男命

出雲の船通山(せんつうやま)には、有名な神話がある。

建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)がたまたま通りかかった船通山で、「娘が八岐大蛇(やまたのおろち)に食われてしまう。他の7人の娘はもう食われた」と耳にする。娘・稲田姫との結婚を条件に、助けることとした。大蛇を香しい酒で酔わせて倒し、大蛇の中から劔を見つけて、天照大御神に献上する。献上されたのが、三種の神器の一つ・草薙の劔で、今は熱田神宮の御神体である。助られた娘・稲田姫は、建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)と結婚。妻を守るため、八重の垣根を造った。

八重垣神社のご由緒はこの物語からきている。まさに、夫婦円満、縁結びのお社なのだ。

八重垣神社の浮き出る御神籤・早く沈めば早く出会える

「八雲立つ 出雲八重垣 妻込めに 八重垣造る その八重垣を」

誰もが耳にしたことがあるこの句は、日本初の短歌だ。

八重垣神社公式サイト

yaegakijinja.or.jp

熊野大社

熊野大社/島根県

出雲といえば、出雲大社というイメージが先行してしまい、参拝者が少なめの熊野大社だが、出雲国一之宮は、熊野大社である。神代の昔から、出雲大社と並んで崇拝されてきた神域だ。ここ熊野大社の御祭神は、建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)。日本火出初之社(ひのもとひでぞめのやしろ)との別称があり、火の発祥の地である。火や炎にまつわるお仕事や、火の厄を鎮めたい場合も、熊野大社に参拝するといい。こちらにも、立派な注連縄が神門にある。八重垣神社から近いので、プランを立てやすいはず。

熊野大社公式サイト

www.kumanotaisha.or.jp

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日御碕神社(ひのみさきじんじゃ)

日御碕神社/島根県

出雲の北へ車で15分ほど走らせた場所にあるのが、日御碕(ひのみさき)神社だ。昼と夜を祭る神社とされ、御祭神は、須佐之男命と天照大御神。昼=天照大御神、夜=須佐之男命を意味する。伊勢神宮は日が昇る東にあり、ここは日の沈む西にある。関東から以北は当時、大和の国が支配していなかった為、そのような位置づけになったのかもしれない。元々、須佐之男命は黄泉の国を司るとされる。伊勢神宮と日御碕神社は陰陽の関係にある、重要な神社なのだ。

出雲観光協会(日御碕神社)

www.izumo-kankou.gr.jp

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しんじ湖温泉で宿泊を

しんじ湖温泉/島根県

島根県を代表する温泉といえば、玉造温泉だが、おすすめはしんじ湖温泉。穏やかな氣を生み出す宍道湖のほとりで一泊したい。玉造ほど大きくはないが、しんじ湖に沈む夕日を見ることができ、湖畔を散歩をしながらゆったりとできる、静かな場所だ。各旅館・ホテルからはしんじ湖を一望できる部屋が用意されている。できれば、かみあり製麺のしじみラーメンが食べたいといつも思うのだが、食べるタイミングが見つからず…。

しんじ湖温泉組合公式サイト

www.shinjiko-onsen.jp

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出雲そばの名店・神代そば

神代そばの三彩割子/島根県

松江市郊外には、そば畑が広がっている。松江地方の名物・出雲そばは、西日本カブの旅で大泉洋が「ふつう」と発言した出雲そばだ…。そば粉をミスターが積んで走った(たしか)、あのそばだ…。そば好きでなくても、ランチはそばをお勧めしたい。出雲そばを提供するお店が多数ある中で、おすすめは、神代そばの「三彩割子」。「ふつう」発言はできない丁寧で素朴なおいしさだ。

松江「まいもん会」公式サイト

maimonkai.com

goo.gl

松江「まいもん会」公式サイト

日御碕海岸展望所からの夕日/島根県

稲佐の浜~日御碕までの、夕日ドライブは出雲旅行の楽しみの一つだ。毎度のことながら、日本海に沈む夕日は、世界でトップクラスに美しい。出雲観光協会のホームページには、夕日指数なるページがあるので、お出かけ前にチェックしたい。

出雲観光協会公式サイト

www.izumo-kankou.gr.jp

goo.gl

本当の日本が残る山陰へ

出雲大社の境内

島根・奥出雲は日本有数のおいしいお米が生産されている。仁多米だ。個人的に、奈良県葛城の吐田米、山形県庄内のはえぬきとともに、トップ3のお米だと思っている。清らかな水と大地がここにある証拠だ。山陰地方は神々のある国と称される。特に、ここ島根は、もう日本のどこにも残っていない、日本らしい日本を旅できる貴重な場所なのだ。

出雲縁結び空港

出雲縁結び空港/島根県

出雲縁結び空港行きフライトまたはサンライズ出雲乗車

JR出雲市駅下車、一畑バス[出雲大社・日御碕・宇竜行き]乗車・所要時間30分

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PROFILE

AYGARU OWNER
 
多香 温寿美
Atsumi Takou
 
スピリチュアルカウンセラー
ヒーラー
臼井式レイキティーチャー
AEAJアロマテラピー検定1級
(一社)日本フィトセラピー協会認定ハンドケアセラピスト
添乗員/元大手旅行会社勤務
総合旅行業務取扱管理者
パートナーはトルコ人
 
詳しいプロフィール

トルコ旅行ブログ『トルコのとりこ』

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