公開日 12/03/2020 最終更新日 2023年9月12日
都会に疲れた人にとって効果的なヒーリング手法の一つが、デザートヒーリングだ。提案したいのは、南アフリカから足を伸ばせるナミブ砂漠だ。カラハリ砂漠もあるのに、わざわざナミビアまで行く理由をあげてみよう。
目次
ナミブ砂漠とは

ナミブ砂漠/ナミビア
ナミブとは、ナマ語で「広大な何もない場所」という意味があり、その誕生は、5500万年も前にさかのぼるらしい。首都ヴィントフックを四駆車で出発して、赤い山肌の山脈を越えると、1,600kmにもおよぶ広大な砂漠が広がっている。ナミブ砂漠は、ナミブ・ナウクルフト国立公園(Namib-Naukluft National Park)の一部で、総面積は、スイスが一つすっぽりおさまってしまう。
2013年に世界自然遺産にも登録された。
ナミブ砂漠の見どころ&絶対やりたいこと
ビッグダディ砂丘を制覇する

ビッグダディ/ナミブ砂漠・ナミビア
ナミブ砂漠で一番標高が高い砂丘は、300mの高さの“ビッグダディ”砂丘。「300mくらい余裕だ」などと侮ってはいけない。砂漠の上を歩くのはけっこう体力がいる。水を多めに持参しよう。
デット・フレイでキャメル・ソーンの化石を見る

デット・フレイのキャメル・ソーン/ナミブ砂漠・ナミビア
砂丘に囲まれて、白く円形になっている場所は、デット・フレイ(Dead Vlei)。目的は、キャメル・ソーンという木の化石を見ることだ。究極に乾燥しているため、腐ることなく化石化した珍しい樹木だ。

デット・フレイのキャメル・ソーン/ナミブ砂漠・ナミビア
暑い地域に生きるキャメル・ソーンは、とても賢い植物らしい。その根を、地下50mまではりながら、ちゃんと隣木との距離をとって、互いに邪魔しないよう、努力しているそうだ。

キャメル・ソーンの木/ナミビア
キャメル・ソーンの種は、動物たちによってより遠くまで運ばれ、そしてその糞から発芽します。
デューン45(Dune45)
デューン45とよばれるエリアから見る砂漠は特に美しいとされ、絵ハガキや旅行ガイドの撮影場所でもあります。特に美しいのは、朝夕。砂漠がアプリコット色に染まる絶景時間帯です。
セスリエム渓谷(Sesriem Canyon)

セスリエム渓谷/ナミブ砂漠・ナミビア
セスリエム渓谷は、トソーチャブ川が作り出した渓谷。世界第2位の規模を誇る、有名なフィッシュ・リバー・キャニオンより規模は小さいものの、自然美や散歩にはピッタリ。宿泊したロッジによってはゲーム・ドライブが宿泊料金に含まれていることも。
砂漠の町ソリティア(Solitaire)

砂漠の町ソリティア/ナミブ砂漠・ナミビア
ツアーで立ち寄るソリティアは、雰囲気を楽しめる休憩ポイントといったところ。ザ・砂漠の田舎町。
ソリティアは、ナミブ・ナウクルフト国立公園近くにある小さな集落です。現在は、ガソリンスタンド、ベーカリー、カフェ、そして、ソススフレイの砂丘と首都ウィントフックの間にある唯一の雑貨店があります。
(Wikipediaより引用)
砂漠で生きる動物たち
ナミブ砂漠には、わずかながら降雨量と地下水路がある為、動物たちが生き残ることができるのだそう。ナミビアに行ってもすべてに出会うことができなかったけれど、見たかった動物たちも含めてメモ。
アフリカゾウ

アフリカゾウ
アフリカの象は、木々が生い茂ったサバンナにいるイメージでしたが、砂漠にもいるんですね。砂漠の象は、水場を求めて歩き、最大で60km、4日程移動することがあるそう。砂漠のオアシスで水や植物、メロンのような実を食べています。水を飲む象を見かけたら、カメラ準備を。
オリックス(ゲムズボック)

オリックス(ゲムズボック)
暑すぎる砂漠の気候にも、水が不足する砂漠にも対応できる体質なのだそうです。早い呼吸をすることで、脳を冷やす独特の仕組みで、体温は40度近くでも、発汗をおさえることができるそう。
フラミンゴ

フラミンゴ/ウォルビス湾・ナミビア
ナミブ砂漠からさらに西側に行けば、海に出ます。ウォルビス湾です。海岸沿いは湿地帯になっていて、たくさんのフラミンゴのコロニーが。他にもアザラシなどが生息。海岸沿いには砂漠のツアーで訪れることができるので、ツアー申込時に立ち寄るか確認を。
古代植物ウェルウィッチア

ウェルウィッチア
古代・ジュラ紀から生き続けているウェルウィッチアは、思わず眉をひそめてしまう見た目の植物です。寿命は1,500年とされ、その生涯でたった2つの葉しか成長しません。年配のウェルウィッチアともなると、4mもの長さになるそう。ナミブ砂漠周辺にしか自生していません。京都府植物園でも見られるようです(Wikipedia情報)。
ナミブ砂漠で楽しめるアクティビティ

ATV(四輪バイク)/ナミブ砂漠・ナミビア
熱気球、ATV(四輪バイク)、パラグライダー、サンドボード、ハイキングがあります。特にATVは、欧米からの観光客に人気のアクティビティです。
泊まりたいホテル

ナミブ砂漠の星空/ナミビア
なぜ宿泊したいかといえば、それは夜にあります。晴れた夜は、信じられないほど壮大な星空が見られそう。絶対に一泊したいものです。国立公園内には、ロマンチックなロッジがたくさんあります。
リトル・クララ(Little Kulala)
砂漠の夜を楽しめるアクティビティでは、ロマンチックな夜を過ごせそう。アフリカではおなじみのオールインクルーシブタイプの宿で、宿泊施設、すべての食事、1日2回のアクティビティ、パーク入場料、ランドリー、ナミビア税、飲み物が含まれます(プレミアム、輸入ブランドとシャンパンを除く)。
デット・バリー・ロッジ(Dead Valley Lodge)
Veltraで申し込み可能な一泊2日のナミブ砂漠ツアーをはじめとした、各ツアーでも宿泊予定としているところが多い、デット・バリー・ロッジ。午前と午後に催行されるゲーム・ドライブに参加が可能だ。
旅の計画はまずは宿から

ホテルの一例/ナミビア
アフリカの旅を個人手配する場合、ツアーが最も一般的といえる。個人で手配するのなら、宿泊料金にゲーム・ドライブやアクティビティが含まれていることが一般的なので、旅のプランの真ん中に宿を置く必要がある。
アクセス

首都ヴィントフックの町/ナミビア
最寄りの町は、首都ヴィントフック(Windhoek)。ケープタウンやヨハネスブルグの空港から、ホセア・クタコ国際空港(Hosea Kutaco International Airport)にとびます。ナミブ砂漠のハイライトは、ソススフレイ(Sossuavlei)という小さな町から始まります。宿はソススプレイにとりましょう。ヴィントフックからは、ホテルの送迎やチャーター機を利用するのが無難。または、Velteaの宿泊付きツアーを利用するか、または四駆車のレンタカー利用を。