ヒッタイト帝国好き集まれ☆アナトリア文明博物館

公開日 2021年9月23日 最終更新日 2021年10月5日

アナトリア文明(考古学)博物館(Anadolu Medeniyetleri Müzesi)は、ヒッタイト帝国の発掘物を全国から集めて展示している。そのため別名ヒッタイト博物館ともよばれているらしい。さらに、2014年に改装されてからは、シャンウルファにある最古の遺跡・ギョベクリテペをバーチャルで楽しめるようになった。加えて、コンヤ近郊にある大規模な石器時代の遺跡・チャタルホユック遺跡に関する展示物や復元模型もある。トルコで発掘されている遺跡に関しては大まかにカバーしている為、その名に嘘偽りのない見ごたえ十分な博物館だ。その展示物のほんの一部をご紹介したい。

所蔵の一部を写真でみる

天は赤い河のほとり』が大好きな私はこの博物館がとても好きで、アンカラに宿泊して2日連続で通ってしまった。写真も撮りまくったのだが、とても全部は掲載しきれないので一部だけ残しておく。

アナトリア文明博物館/アンカラ・トルコ

アナトリア文明博物館/アンカラ・トルコ

入口入ってすぐから興奮がとまらないのだ。楔形文字も「キックリが書いたのかな」とか、思ってしまう。

アナトリア文明博物館/アンカラ・トルコ

アナトリア文明博物館/アンカラ・トルコ

アラジャホユック遺跡から発掘された牡牛のモチーフは、アンカラ市の象徴としてアンカラ中心部の交差点にも鎮座している。また、チャタルホユック遺跡から掘り出された地母神像は、女神信仰があった証拠であり、女性の妊娠を神聖なものとしてとらえていたことがよくわかるもの。どちらもこの博物館の見どころの一つとなっている。

アナトリア文明博物館/アンカラ・トルコ

アナトリア文明博物館/アンカラ・トルコ

ヒッタイト遺跡の屈強な戦士や勇敢な王、イシュタルなどの神々を象徴するもの、ライオンなど神格化された動物など、さまざまなモチーフを見ることができる。本当にどれもすばらしく、ただ博物館を歩いているだけでヒッタイトの街路を歩いている気分になる。

展示室入口/アナトリア文明博物館・アンカラ・トルコ

入口をくぐれば、そこはもうヒッタイト。エジプトと肩を並べるほどに繁栄したにも関わらず歴史から一瞬で姿を消してしまった謎めいたところも、魅力的なのかもしれない。

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ハットゥシャシュ遺跡をあわせて見学しよう

復元されたヒッタイト時代の城壁/チョルム・トルコ

アナトリア文明博物館をまわるなら、チョルムのハットゥシャシュ遺跡とセットでまわれると、展示物をより楽しめるかな、と思う。発言に自信を持てないのは、栄華を誇ったヒッタイト帝国の首都も、今となってはほぼほぼ何も残っていない草原と化しているからだ。あまりに何もないからなのか、こういった城壁を再現してくれたようだ。とはいえ、当時は礼拝所として使っていたと思われる神聖なエリアなどが残されているので、マンガファンは特に訪れることをおすすめする。

アナトリア文明博物館周辺を散策しよう

アンカラ城/トルコ

博物館を出たら、博物館~城塞周辺の散策がおすすめだ。アンカラ城も昔は荒れ果てていたが今はすっかり整備され美しくなった。伝統的な家並を復元してショッピング街になっていたり、ケーブルカーに乗って景色を楽しむこともできる。アンカラには、首都としての新しい顔と、首都になる前の古い町並みとの両方の顔があるのだ。

博物館は一人旅でも楽しめる!でも…

アンカラのケーブルカー

遺跡・歴史好きな方にはもちろんのこと、『天は赤い河のほとり』『王家の紋章』のマンガがお好きな方には、たまらない博物館だ。この博物館がある周辺はいわゆる旧市街なのだが、昔から少しだけちあんが不安定とされている。とはいえ、物騒な事件があるというよりは、急に話しかけられたリ何か買わせようとしたりする程度だと思われる。変な人には話しかけられてもついていかないこと!という最低限のことにだけ気を付ければ大丈夫そう。

最後までご覧いただき、ありがとうございます。

※この記事は、トルコのとりこ(2019/7/21)をリライトしたものです。

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