トルコ初の博物館・国立イスタンブール考古学博物館など

公開日 2021年10月20日 最終更新日 2021年10月21日

トプカプ宮殿と隣接するイスタンブール考古学博物館(İstanbul Arkeoloji Müzesi)は、トプカプ宮殿からすぐの場所にありながら、わりとひっそりとした佇まいで穴場的スポットだと勝手に思っている。博物館や遺跡が好きな方なら、この博物館は必ず訪れておきたいところになるだろう。トルコでも一二を争うコレクション数で、考古学博物館だけでなく、隣接する古代東方博物館・装飾タイル博物館をも同チケットでまわることができるから、3つの博物館を一日がかりで見て回るようになる。ワクワクが止まらない一日をイスタンブールで。

一部クローズ中2021年10月現在、考古学博物館が修復中の為一部クローズされている。訪れる前にミュージアムカードの公式サイトでクローズ情報を要確認★

考古学博物館

考古学博物館とは

イスタンブール考古学博物館

現在建てられている考古学博物館は、1891年6月に完成・開館していて、この時代に建設された建物としては、珍しい様式のものであるらしい。コンスタンティノープルを征服した皇帝メフメト二世時代からの遺物のみならず、ネムルート山やリュキアの棺など100万点以上を所蔵・展示している。この考古学博物館が完成する前は、併設されている装飾博物館が所蔵・展示をしていた。

考古学博物館の見所

リュキア(リキヤ)の石棺

リキュア(リキア)の石棺/イスタンブール考古学博物館

謎の多い古代国家であり古代民主主義連盟である・リュキア(リキヤ)の石棺は、紀元前5世紀頃につくられたものとされているそうだ。やや丸みがかったトップが美しく、石棺の上には、スフィンクスが彫られている。リュキアの遺跡や岩窟墓は地中海地方に点在していて、イスタンブール考古学博物館以外にもアンタルヤなどの博物館も一部所蔵・展示しているようだ。

 

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アレキサンダー大王の石棺

アレキサンダー大王の石棺/イスタンブール考古学博物館

考古学博物館のハイライトともいえるのが、アレキサンダー大王の石棺と思っている。写真より目の前で見た方が圧巻で、その彫刻にはため息しか出ない。1887年にレバノンで発見されたもので、アレキサンダー大王のものかどうかはわかっていないらしい。この彫刻は、アレキサンダー大王の戦場での様子が描かれていることから、その名がつけられているそうだ。石棺近くには、このような解説画も。

アレキサンダー大王の石棺/イスタンブール考古学博物館

とにかく素晴らしいとしか言いようがない彫刻に、しばらく目が離せなくなる。

ローマ・ギリシャの彫刻コレクション

イスタンブール考古学博物館

好みがわかれる大理石の彫刻だが、私は大好きなのでこのフロアは時間をかけてみる。考古学博物館が最も評価されているのは、石棺もさることながら、これらの彫刻像のコレクションが素晴らしいことで知られているからだ。

ティケ像/イスタンブール考古学博物館

中でも、このティケ像や、アレキサンダー大王の立像などはとても目をひく。旧館入ってすぐに並ぶ彫刻類だけでも、じっくり見て回ると1時間ほどは要する。正直、どれが有名であるかなんて関係ない。この服のシワ一つ一つがまるで動きそうにリアルで素晴らしいのだ。

シドンやキプロスで発見された彫刻類

イスタンブール考古学博物館

3Fは、彫刻類が中心に展示されている。中でも、ローマ時代の彫刻、キプロスで見つかった彫刻が見どころだ。

4Fは土器や石器

イスタンブール考古学博物館

最上階には、周辺各国シリアやレバノン、キプロスで発掘された土器が並んでいた。こちらはリニューアル前の展示であり、リニューアル後は展示品や展示階が変更になっている可能性が高い。その際はどうかご容赦ください…。このほかにもモザイクの床や陶器類、イスタンブールの歴史などがわかりやすく展示されていて、とにかく見応えがすごい。 goo.gl

装飾タイル博物館

装飾タイル博物館とは

装飾タイル博物館/イスタンブール・トルコ

考古学博物館を構成する3つの建物のうち、最も古く、そしてイスタンブールでも最も古い建物の一つとされるのが、装飾タイル博物館だ。1427年にコンスタンティノープルを征服した皇帝メフメト二世によって建てられた。元々は、この建物が帝国博物館であったらしいのだが、もっとさかのぼると、ここは博物館ではなく、皇帝や高官がポロ協議を見物するために建てられたものだったそう。『夢の雫、黄金の鳥籠』に出てくるアソコはココかな?と想像してしまう。ここが帝国博物館となる前は、トプカプ宮殿敷地内にあるアヤ・イレネ大聖堂に貴重な歴史的遺物が納められていたらしい。

トプカプ宮殿内にあるアヤ・イレネ聖堂/イスタンブール・トルコ

現在の装飾タイル博物館には、トルコのタイルや陶器類などが展示されている。1880年に修復を経て開館したのだが、1427年建築の装飾タイル博物館はイスタンブールで最も古い建物の一つとされているようだ。

装飾タイル博物館の見所

装飾タイル博物館/イスタンブール・トルコ

装飾タイル博物館は、ブルーとターコイズとグリーンのタイルを使ったイスラム芸術を見ることができる。こんな陶器類や建築に使われたタイルなどが展示されている。

ミフラブ

装飾タイル博物館/イスタンブール・トルコ

一番記憶に残ったのは、この真っ青なタイルのミフラブ。ミフラブは、メッカの方角を示す窪みでモスクには必ずあるものらしい。他にも、イズニックやチャナッカレなどで製作された陶器類が多数展示されていたので、興味があるかたはぜひ。 goo.gl  

古代東方博物館

古代東方博物館とは

古代東方博物館/イスタンブール・トルコ

古代東方博物館(Eski Şark Eserleri Müzesi)は、1883年に建築された美術学校だったのだが、現在はヒッタイト帝国やエジプトなどの古代歴史ファンにはたまらない遺物が納められている。特に、カデシュの戦いで、ヒッタイトのムワタリ二世と、エジプトのラムセス二世の間で交わされた、最古の平和条約が書かれた粘土板は必見。しつこいようだが、『天は赤い河のほとり』でカイル皇子とラムセスが戦い平和条約を交わしたアレである。さらに、『アカシアの樹の下で』を読んだ方にも御馴染みの戦いだ。

古代東方博物館/イスタンブール・トルコ

古代東方博物館/イスタンブール・トルコ

といいつつ、撮影したつもりが写真がなかった。ヒッタイト好きにはたまらない博物館だ。 goo.gl

アクセス

トラムヴァイ/イスタンブール

トラムヴァイのギュルハーネ駅またはスルタンアフメット駅下車、徒歩5~10分。  

 

 

 

最後までご覧いただき、ありがとうございます。

※この記事は、トルコのとりこ(2019/8/22)をリライトしたものです。
   

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