エディルネカプのミフリマー・スルタン・ジャーミィとその周辺

公開日 2021年10月28日 最終更新日 2021年11月3日

カプとはトルコ語で”門”を意味する。エディルネ市へと向かう道の門があったエディルネカプは、観光ハイライトであるスルタンアフメットから西へ10kmほど離れた場所にある。カーリエ博物館やテオドシウスの壁、ミフリマー・スルタン・ジャーミィなどの観光スポットがあって、少し遠いけれど、地下鉄の駅もあってアクセスがいい。エディルネカプの観光名所をまとめてみた。

ミフリマー・スルタン・ジャーミィ

ミフリマー・スルタン・ジャーミィ(エディルネカプ)/イスタンブール

ミフリマー・スルタン・ジャーミィは、オスマン帝国第10代皇帝スレイマンの愛娘であるミフリマーのために建設された。お墓、神学校、バザールが併設された複合施設になっている。ミフリマー・スルタンの名前がつくモスクは、イスタンブールに2つあり、もう一つはアジア側のユスキュダルにある。名前がついているけれど、彼女のお墓はここではなく、スレイマニエ・ジャーミィにある。このモスクには、ミフリマーの家族が眠っているそうだ。

カーリエ博物館

カーリエ博物館/イスタンブール・トルコ

カーリエ博物館は当初、コンスタンティノープルの城壁の外側に建設されたことから、ギリシャ語で”町はずれ”をあらわす「コーラ」と名付けられたらしい。東ローマ帝国の貴重なフレスコ画やビザンチン絵画を見ることができる。修復を終えたドームの絵が本当に素晴らしい。

テオドシウスの壁(イスタンブールの壁)

テオドシウスの壁/イスタンブール・トルコ

コンスタンティノープルを守っていた鉄壁の城壁は、ファーティフ・メフメト二世が落とすまで…正確には落とせていないらしいのだが…、都市を完全に防御していた。万里の長城に次ぐ長さを誇る壁は、エディルネカプだけでなく、旧市街地の至るところに点在している。修復されているのか、ところどころで整った姿を見ることもできる。人通りが少ない地域にあることが多い城壁だが、安全面からここエディルネカプの城壁が一番間近に見れていいかもしれない。

テクフル宮殿

テクフル宮殿(修復前)/イスタンブール・トルコ

テクフル宮殿(Tekfur sarayı)は、東ローマ帝国後期の宮殿で、ビザンチン文化を知る上で貴重な建物とされている。実際には、コンスタンティノープル陥落の際に戦火で破壊された挙句、その後の自然災害でも屋根が吹き飛ぶなど、ひどい損傷を受けた。そのまま修復されることなく、しばらく放置されていて、観光地としてはちょっと…と思われていたのだが、ようやく修復が完了したようだ。私が訪れた時はただの廃墟だったので、この変わりようにびっくり。

テクフル宮殿(修復後)/イスタンブール・トルコ

博物館として生まれ変わったらしいのだが、訪れた人の話では、展示はさほど充実していないのだとか(個人の感想です)。トプカプ宮殿が所蔵・展示している、有名なスプーンの形をしたダイヤモンドは、この宮殿跡から発見された。エディルネカプ駅から歩くと、テオドシウスの城壁沿いにあるので、時間があればぜひ立ち寄りたい。

テクフル宮殿公式サイト

www.tekfursarayi.istanbul

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アクセス

エディルネカプのミフリマー・スルタン・ジャーミィ/イスタンブール・トルコ

エディルネカプは、地下鉄M4路線エディルネカプ(Edirnekapı)駅を下車する。
イスタンブールカードを購入しておこう。

 

最後までご覧いただき、ありがとうございます。

※この記事は、トルコのとりこ(2019/12/17)をリライトしたものです。

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