スレイマニエ・ジャーミィ周辺の隠れた観光スポット3選

公開日 2021年10月31日 最終更新日 2021年11月5日

ドラマやマンガで御馴染みの、壮麗王・スレイマン皇帝の眠るスレイマニエ・ジャーミィは、イスタンブール観光の重要なスポットになっている。で、そのスレイマニエ・ジャーミィから、トルコ最大規模を誇る市場・グランド・バザールの間を歩いていると、「おぉ、なんだこれは」となる建物がいくつかある。スレイマニエ・ジャーミィ周辺にあるこんな名所旧跡、まとめてみた。

1. イスタンブール大学/ベヤズットの塔と門

ベヤズット塔/イスタンブール・トルコ

名門イスタンブール大学は、旧宮殿があった場所らしい。大学の敷地内にあるベヤズットの塔(Beyazıt Kulesi)は、イスタンブールで最も高い塔として、市内周辺の火災を確認するために建てられたもの。近年は、ライトアップの色で翌日の天気を市民にお知らせするという役割を担っている。一度終わったのだけれど、いつの間にかまた再開されていたようだ。

ベヤズット塔/イスタンブール・トルコ

分かりづらいけれど、この写真の左側にライトアップされたベヤズットの塔がある。青:晴れ、緑:雨、黄色:霧、赤:雪を示す。

イスタンブール大学

初めてイスタンブール大学のベヤズット門(Istanbul ÜniversitesiBeyazit Kapaısı)を見た時、貴賓館か何かの門かと思った。大学の門にしてはとてつもなく立派で迫力がある。元々この門は19世紀頃に建てられたもので、オスマン帝国軍の士官学校の門だったようだ。門の上には、19の碑文が書かれていて、オスマン帝国皇帝アブドゥラズィズの碑文も見つかっている。

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2. サイード・ハサン・パシャ神学校

画像:トルコ宗教財団

画像:トルコ宗教財団

サイード・ハサン・パシャ神学校(Sayyid Hasan Paşa Medresesi)は、当時の大宰相の名を戴くイスラム教の学校で、1747年皇帝マフムード一世の時代に完成している。大宰相は任期途中で解雇されたが、皇帝によって名をそのまま残すことを許されたらしい。マドラサとかメドレセとかいわれるイスラム教の学校は、モスクに併設される複合施設としてありとあらゆる場所に存在している。神学校には、噴水(泉)と売店もあって、入口手前で見ることができる。現在は、トルコ宗教財団によって管理・運営されている。

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3. ベヤズット・ジャーミィ

ベヤズット・ジャーミィ/イスタンブール・トルコ

グランド・バザールのすぐ隣はちょっとした広場のようになっていて、それはベヤズット・ジャーミィ(Beyazıt Camii)のための広場である。皇帝バヤジット二世の治世下で、1505年に完成している。このモスクには、お墓や神学校、ハマム、キャラバンサライ(宿泊施設)など、複合施設としての役割は多岐にわたる。

ベヤズット・ジャーミィ/イスタンブール・トルコ

グランド・バザールのついでにちらっと見かけるくらいのモスク、と侮っていたけれど、実は、征服王と称された皇帝メフメト二世が眠るファーティフ・ジャーミィの次に古いモスクだった。

ベヤズット・ジャーミィ/イスタンブール・トルコ

モスクには、アヤソフィアに倣って造られた大型のドームと、2本のミナレットが特徴的。外からみると、ブルーモスクみたいに壮大ではないけれど、歴史あるモスクであることがわかる。

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ベヤズットの丘周辺にはまだまだ見所多数

トルコのロカンタは指差しOK

スレイマニエ・ジャーミィはベヤズットの丘に配置されている。スレイマン皇帝の息子メフメト二世が眠るシェフザーデ・ジャーミィ、ヴァレンス水道橋なども至近距離。私が足しげく通っていたお気に入りのロカンタ(大衆食堂)もベヤズットの丘にあったのだけれど、COVID-19の影響でなのか、なくなってしまった。エミノニュからベヤズット辺りにあるロカンタは美味しいし静かなお店が多くておすすめだ。新市街で食べるより全然いい。

 

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※この記事は、トルコのとりこ(2019/12/13)をリライトしたものです。

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