トルコのモルディヴと秘密のサガラッソス遺跡・ブルドゥル県

公開日 2021年7月22日 最終更新日 2021年9月23日

失われた大陸の一部を形成しているという研究結果も出ている、トロス山脈。地中海とエーゲ海沿岸に接する大山脈だ。この辺りには、地殻変動でできた湖と火山湖が合計で30以上ある。多くの希少動物を保有し、WWFに登録・保護されているブルドゥル湖、トルコのモルディブと称される湖もある。保存状態が驚くほど良い遺跡サガラッソスもおすすめだ。レンタカーで一日かけてドライブできるブルドゥル(Burdur)の魅力に迫る。

おすすめの2つの湖へ

ブルドゥル湖(Burdur Gölü)

ブルドゥル湖/ブルドゥル

ブルドゥル湖周辺には、30万を超える鳥やアヒルが生息しているとされる。トルコで最も深い湖としても有名である。ところがこのブルドゥル湖、「あと10年で枯渇するのではないか」との専門家の見解が示され、テレビでも話題となっていた時期がある。気候変動による塩分濃度の上昇と、周辺の大理石の採石、地下水の利用過多によるものなのだそうだ。これはトルコのみではなく、地球に住む全ての人が責任を持って行動することで、枯渇の速度を緩めることができることなのだと、あらためて考えさせられる。

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Salda Gölü(サルダ湖)

サルダ湖/ブルドゥル

サルダ湖は、別名、“トルコのモルディブ”と称される湖。だいぶ大袈裟な表現だ、と思うものの、天気が良い日に、白い砂浜越しに見れば、透き通った湖のコントラストが、確かに「ここはどこかのリゾート?」と思わせる。白い砂浜がないサルダ湖は、ただの湖じゃないか、という意見が散見されるので注意したい。

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サガラッソス古代都市(Sagalassos Antik Kenti )

サガラッソス遺跡/ブルドゥル

サガラッソス遺跡は、紀元前3,000年ごろのピシディアの古代都市で、標高1750mという高い場所にある遺跡です。テラス付きの神殿、泉、アゴラ、図書館、劇場といった遺跡が保存状態が良く残されています。世界で最も標高が高い場所にある劇場なのだそう。700年頃の2度にわたる大地震によって都市が破壊され、人々は山を下り、移住を余儀なくされます。ユネスコ世界遺産リストに推奨されていて、近いうちに正式登録される可能性も。遺跡好きにおすすめです。

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急がれる自然保護、急がれる訪問、ブルドゥル

ブルドゥル湖のフラミンゴ

湖水地方の湖は枯渇が懸念されている。元々荒れた土地であることと、気候変動や周囲の人口増加等によって、枯渇する湖は今後増加傾向にあるとされていると報道されているのだ。特にブルドゥル湖は、あと10年ほどで消え去るのではないか、と言われている。なんとかこの自然が残っていくよう祈るばかりだが、もし訪れるなら早めがいい。

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アクセス

パムッカレ・ツーリズム販売店/パムッカレ村

パムッカレバスの販売所/パムッカレ村

最寄りのウスパルタへは、下記のいずれかの方法がおすすめだ。

  1. アフィヨンからツアーで参加する
  2. パムッカレの拠点となる町デニズリからレンタカーで行く
  3. リゾートの町アンタルヤからレンタカーまたはツアー参加で行く

現時点で、VELTRA等、日本から予約できる方法は無いようだ。6月~7月にトルコを訪れるなら、湖水地方でバラとラベンダーの香りに包まれる計画を立ててみるのがおすすめだ。

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