
ローマ人憧れの温泉地・ヒエラポリス
公開日 2021年9月22日 最終更新日 2021年10月5日
世界遺産パムッカレの魅力は、石灰棚だけではないようだ。石灰棚に隣接する奥には、古代遺跡と博物館が待ち構えています。今は、すっかり廃墟になってしまったヒエラポリスですが、古代は、神の恵みを受け取れる聖なる都として、ローマ人憧れの場所でした。石灰棚とともに世界遺産に登録されている、ヒエラポリスとは?
ヒエラポリスとは?

ヒエラポリスの案内板/パムッカレ・トルコ
ヒエラポリスとはラテン語で「聖なる都」を意味する。パムッカレの真っ白な石灰棚と湧き出す温泉は、「まさに神々からの贈り物」というわけだ。古代ローマ人にとって、遥々この地を目指して旅することは、相当自慢話になったのだとか。この案内板を見る限り、当時は一大リゾート地で、相当賑わっていたことが想像できる。

ヒエラポリス/パムッカレ・トルコ
ビエラポリスは元々、ペルガモン王国軍の駐留地であった。ローマ帝国にこの地が引き渡された後、西暦6世紀頃にかけて重要な建物が建設され続け、町は拡大した。度重なる地震被害があったそうだが、決して人々は放棄することなく修復し続けて、長い期間賑わいを見せていたそうだ。
ヒエラポリス(パムッカレ)考古学博物館

ヒエラポリス(パムッカレ)考古学博物館/トルコ
古代ローマ浴場、体育館、図書館といったメインの建物や、ヒエラポリスで発掘されたものは、敷地内にあるヒエラポリス考古学博物館が所蔵している。あまり訪れる人が少ないようだが、けっこう見応えがある。特に夏場は、とにかく暑いヒエラポリス遺跡めぐりの中で、ここはいい避暑地になる。
円形競技場からの景色を

円形劇場/ヒエラポリスパムッカレ・トルコ
小高い山の上にあるヒエラポリスの中でも、最も高い丘の上にあるのがこの円形競技場だ。無料で訪れることができる保存状態の良い遺跡なので、博物館に行く余裕がなくても、ここだけは行っておきたいおすすめの場所だ。坂道を登らなければいけないため、行くのは大変だが、遠い地平線まで見渡せるフォトスポットである。
ミニバスあり円形競技場へは、ヒエラポリスがある麓から歩くとけっこうな距離です。15分ほどかかります。40℃を超える猛暑の中歩いたので大変でした。戻ってきてから知ったのですが、麓にはミニバスのようなものが。ちゃんと確認しなかったのですが、あのミニバスが送迎してくれるのではないかと思います。現地で確認してみてください☆(2015年情報)
アンティークプールでランチ&休憩を

アンティークプール/パムッカレ・トルコ
石灰棚とヒエラポリスをまわったら、もうクタクタになる。休憩にちょうどいいのが、このアンティークプールだ。今も遺跡の中でフツフツと温泉が湧きだしていて、温水プールとして一般開放されている。その施設に併設されているフードコートでランチが食べられる。冷えたお茶やジュースやアイスもあった。しっかりとエネルギーチャージをして、身体を休めていこう。
最後までご覧いただき、ありがとうございます。
※この記事は、トルコのとりこ(2019/7/7)をリライトしたものです。