エリア別まとめ!トルコ・イスタンブールおすすめB級グルメ14選

公開日 2021年11月4日 最終更新日 2021年11月6日

トルコ一の大都市イスタンブールでは、トルコ全土から名物料理が集まってくるので、レストランでいただくお料理もおいしいけれど、食べ歩きも最高に楽しい。観光客にも地元民にも愛される食べ歩きB級グルメをまとめてみた。エリア別にはしてみたのだけれど、エリア外でもお店はあるので、見かけたら食べてみよう☆

旧市街/スルタンアフメット周辺

トプカプ宮殿、スルタンアフメット・ジャーミィやスレイマニエ・ジャーミィといった、観光スポット目白押しの旧市街では、大通りから一本入ったところにおいしい食堂やカフェがある印象だ。エジプシャン・バザール周辺、エミノニュ地区にある広場や道路沿いには露天が並んでいて、サンドイッチや屋台グルメを楽しめる。観光に忙しくてランチを軽くすませたい時にもぴったりなものを選んでみた。

1. サバサンド(Balık ekmeği)

サバサンド

トルコ語で「魚のパン」を意味するバルック・エキメキ。イスタンブール以外の町や日本のトルコ料理店ではマイナーだったサバサンドも、最近やっと浸透してきた気がする。鉄板でサバを焼いて骨をとり、半分にしたバゲットに挟んで、レタス・玉ねぎ、レモン汁と塩でシンプルにいただく。これが嫌いな日本人はたぶんいないと思う。

2. トゥルシュ(turşu)

トウルシュ

トルコ版ピクルス・トゥルシュ。この赤いつけ汁が飲みたいがために買う人が続出で、私も大好き。これは食べ物というより、飲み物なのかもしれない。酸っぱすぎず、甘すぎないピクルスで、夏のリフレッシュにぴったり。ちなみにこの赤い色は、ビート(砂糖大根)から出た天然の色なので、化学物質ではない。

3&4. 栗/とうもろこし(Kestane/Mısır)

栗ととうもろこし

ほっくりした焼き栗(Kestane:ケスターネ)は、昔からイスタンブールの冬の風物詩。近年では、ゆでとうもろこし(Süt Mısır:スュトゥ・ムスル)と焼とうもろこし(Közde Mısır:キョズデ・ムスル)が売られている。トルコの野菜は甘くて味が濃いので、はまる人が多いらしい。おいしいんだ、これが。

5. ココレチ(Kokoreç)

ココレチ

ケバブのように串に巻かれた羊の腸を炭火で炙ったものを、オレガノなどのスパイスで炒め、温めたバゲットを更に鉄板で焼き目をつけてサンドしたもの。つまり、モツサンドということ。

ココレチ

好きな人は本当に好きで、というより、たぶんトルコ人はみんな好きだし、日本人でも男性にはまる人が多い印象だ。ケバブが食べられるお店でもココレチを出していたりするけれど、ココレチ専門の屋台で食べるのが一番美味しいらしい。飲んだあとの“シメ”にもいいのだとか。私はモツが苦手なので食べたことない…のだけれど、美味しそうな香りがする。

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新市街/イスティクラール通り周辺

イスティクラール通りは、トルコで一番のショッピングストリートで、平日でも休日でもすごい人でだ。通り沿いには、大型のチェーン店や飲食店などがずらり並んでいる。通りには露店も出ていて、あれこれ目移りして忙しい。イスティクラール通りにつながる路地裏にも、レストランやメイハーネ(居酒屋)などが充実しており、まさしくグルメ天国だ。

6. ミディエ・ドルマス(Midiye Dolması)

ミディエ・ドルマス

松の実・レーズン、玉ねぎを炒めてたいたご飯と、風味豊かなムール貝のコラボは、旨み凝縮のほっこり味。レモンを絞っていただくのですが、売り子のおじさんがレモンを絞って一個ずつ渡してくれるので、その場でほおばり、殻はバケツへ。控えめにいっても3~4個は軽く平らげられる。止まらないおいしさなのだ。

7. ミディエ・タワ(Midiye Tava)

ミディエ・タワ

ミディエはムール貝、タワはフライという意味で、その名の通り、ムール貝のフライ。想像通りの味と食感で、期待を裏切らない。そのまま食べてもいいし、お皿にちょこっと盛られたソースをつけてもOK。これも屋台があって、1本から買うことができる。何もつけなくても美味しいんだ。

8. イチリ・キョフテ(İçli Köfte)

イチリ・キョフテ

私のイチオシ、イチリ・キョフテ。これが嫌いな人はいないだろう。キョフテは、トルコ版ハンバーグで、イチリは中にという意味になり、トルコ版メンチカツとよく言われている。周りは小麦粉ではなく、パスタを細かくした“ブルグル”。パスタを揚げているので、外はカリカリッと、中は玉ねぎとお肉のジューシーなハーモニー。屋台だと揚げたてが食べられる。本当に本気で美味しい。しぼりたてのオレンジジュースとイチリ・キョフテがあれば、最高のランチになる。

9. ロクマ(Lokma)

ロクマ

ロクマは、揚げドーナツに甘いシロップをからめたもの。トルコ以外の中東地域でも食べられているようだ。1個からオーダーできるらしいのだけれど、さすがに「1個」って言えなくて、いつも5個頼んでしまう。それでもあっという間に全部食べてしまう魔性のドーナツだ。チョコレートがけやシナモンつきもある。お店で食べるなら、アイス添えが定番。温かくて甘くて冷たくて甘い、その渦巻きの幸せに飲み込まれる感じ。

ロクマ

お祝い事やイベントにも”ひっぱりだこ”のロクマ屋さん。丸い形の者と穴が開いた形のもの、チュロスの形のものなど様々で、老若男女問わず愛されるスイーツなのだ。

10. ぬれバーガー(Islak hamberger)

ぬれバーガー

ケチャップ味に湿らせたバンズとパティの、ぬれバーガー。数年前に爆発的にヒットしてから、新市街名物としてすっかり定着した。飲んだ後の“シメ”としても定番らしい。好きな人は大好きらしいのだけれど、私には何がおいしいかよくわからなかった(ごめんなさい(;’∀’))。ネタになるのでぜひ一度は食べてみるといいかも。

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オルタキョイ周辺

新市街からさらに北東の海側に進んだ場所にあるオルタキョイ・ジャーミィ周辺は、昔からデートスポット。ボスポラス海峡大橋(7月15日殉教者の橋)とモスクの夜景が美しく、アクサリーの露店や若者向けのお店が充実している。夜もそんなに治安が悪いわけではないので、タクシーでオルタキョイまで行き、夕飯がてらにB級グルメを食べるのもいいかも。

11&12. クムピル(Kumpir)/ワッフル

クムピル

でっかい蒸かしたじゃがいもを割って、バターとカシャールチーズでマッシュしたら、アメリカンサラダ、オリーブ、クスル、コーンやピクルスといった具材をモリモリに盛りまくって、ソースとケチャップとマヨネーズを最後にかけて完成するのが、クムピルだ。

クムピル

食材は10種類ほどあって、ソースも食材も選べる。具材は美味しそうなのを指差しでOKだけれど、よくわからないのなら、「全部入れて」がおすすめ。びっくりする量が完成する。男性でも一人で食べきるのは厳しのではないかと思う。女性なら間違いなく数人でシェアするのがいい。どうしても一人で食べるなら、具材は1~2種類にしておくといいかも。

ワッフル

クムピルのお店は数軒並んでいる。どこで買っても味は同じなので、好きな店をチョイスして。新市街の屋台やお店で食べられる名物としては、クムピルのほかにワッフルもある。イスタンブールのワッフルは、フルーツ、チョコレート、シロップ漬けフルーツ、ピスタチオやストロベリーソースなどでとってもカラフル。甘党の方はぜひこちらもお試しを。

13. ドンドゥルマ(Dondurma)

ピスタチオのドンドルマ

ドンドゥルマとは、アイスクリームや氷菓という意味になる。日本でも有名なトルコ名物の”のびるアイス”は、Maraş Dondurma(マラシュ・ドンドゥルマ)というのが正式な呼び名のようだ。のびるドンドゥルマは、ラン科オルキス属の植物の根からできたSalep(サレップ)の成分によるもの。少し独特な味がする。パフォーマンスをして楽しませてくれるアイス屋さんのほか、MADOなどのお店でもイートインできる。

14. シミット(Simit)

シミットのサンドイッチ

胡麻がたっぷりついたドーナツ型のゴマパン、シミットはイスタンブールだけでなくトルコ全土で食べられる定番のパン。特にアンカラのシミットは美味とされる。昔は、頭にシミットのタワーを乗せた売り子さんが売っていたのだけれど、最近は小さな屋台で売っていることが多い。そのままでも本当に美味しいので、シミットと水があれば幸せなランチになる。お店で食べるなら、ホワイトチーズとトマトを挟んだサンドウィッチがおすすめ。トルコに本店をおくチェーン店“シミットサラユ”で気軽に食べられる。

シミット・サラユ公式サイト

www.simitsarayi.com

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思い出すだけでよだれもの

チキンピラフ

他にもいろいろB級グルメや屋台グルメがある。世界三大料理を提供するトルコの食料自給率は100%な上、野菜や食材の味は濃く栄養素も高そうな気さえする。味付けも日本人ならみんな好きな味になっている。優しくて美味しくて人と触れ合える屋台やB級グルメは、一人旅の強い味方なのだ。

 

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※この記事は、トルコのとりこ(2019/12/26)をリライトしたものです。

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