教会まるごとフレスコ画の博物館・イスタンブール・カーリエ博物館

公開日 2021年10月22日 最終更新日 2021年10月22日

カーリエ博物館(Kariye Müzesi)は、オスマン帝国皇帝・メフメト二世がこの地を征服した後、モスクに改築された多くの教会のうちの一つだ。イスタンブールの中でも数多くのビザンチン絵画とフレスコ画が残されていることで知られている。観光の中心地となるスルタンアフメットからは少し離れているが、行ってみると案外見応えがあって、行ってよかったと思えるスポットだった。

カーリエ博物館とは?

カーリエ博物館/イスタンブール・トルコ

日本ではカーリエ博物館とガイドブックで紹介されているが、欧米ではコーラ博物館/教会(Chora Museum/Church)とよばれているようだ。コーラとは、ギリシャ語でKhora:故郷や国を意味するのだそうで、トルコ語化する際に、Kariyeとなったらしい。

エディルネカプ周辺/イスタンブール・トルコ

宮殿やアヤソフィア教会がある中心地から少し離れた場所にあるカーリエは、建設当初、コンスタンティノープルを囲んでいた城壁の外側にあったらしい。5世紀頃、ローマ皇帝ジャスティニアヌスによって建設されたのが最初とされます。その後の戦乱によって破壊と放棄と再建が繰り返され、城壁の中の重要な教会の一つになったようだ。現在見ることができるビザンチン絵画は、14~15世紀頃、東ローマ帝国の最後の方に描かれたものとされている。

カーリエ博物館/イスタンブール・トルコ

メフメト二世がコンスタンティノープルを陥落させた後、この教会も他の教会と同様に、モスクとして利用されていた。当然、ミナレットが建ち、壁画は漆喰で塗り固められました。その後、1945年に博物館に改装。漆喰の下の神々しいビザンチン絵画が見つかったのは、その後の1948~1958年の間のことで、アメリカの研究チームによって発見されたそうだ。

注目すべきこと

カーリエ博物館/イスタンブール・トルコ

博物館内は、外側と内側の拝廊、それとドームに描かれたフレスコ画と絵画が見どころのようだった。外側の拝廊には、イエスの生涯が描かれたモザイク画がある。

カーリエ博物館/イスタンブール・トルコ

そして内側の拝廊には、聖母マリアの生涯が描かれていて、イエスの表情などにあらわれている中世ルネッサンス期の概念とスタイルが、カーリエ博物館を世界的に有名な博物館の一つにしたらしい。

カーリエ博物館/イスタンブール・トルコ

修復を終えたドームに描かれた十二使徒は、とっても鮮やかによみがえっていた。これが一番すごかった、すばらしかった。ただひたすら口を開けたまま、じっと天井に見入ってしまう。

現在は大規模修復中

カーリエ博物館/イスタンブール・トルコ

トルコは基本的にいつどこを訪ねても、いたる所で修復されていて、タイミングによっては訪れることができずガッカリすることもある。カーリエ博物館もまた、長期に渡って大規模な修復作業が行われている。2018年から開始された修復作業のため、クローズしているらしい。しばらくの間かかりそうだ。見ることができない場所もあり、スルタンアフメットからも少し遠いけれど、ドームだけでも必見なのだ。

アクセス

M2路線のハリチ駅/イスタンブール・メトロ

地下鉄M4路線エディルネカプ(Edirnekapı)駅下車、徒歩5~10分ほど。
近くにあるテオドシウスの壁もあわせて見学すると効率的。

 

 

最後までご覧いただき、ありがとうございます。

※この記事は、トルコのとりこ(2019/11/15)をリライトしたものです。

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