天然香料のハンドサニタイザー・コロンヤ

COVID-19が流行してから、一気に注目され、売上が急伸長したコロンヤ(Kolonya)。トルコを旅していると、お店や乗り物の中、招待されたトルコ人宅などでコロンヤを勧められることが多いと思う。コロンヤは、除菌消臭効果のあるコロンとして、トルコでは100年以上前から愛されているらしい。コロンヤとはどんなもの?

コロンヤとは?

コロンヤ

コロンヤは、16世紀頃、ドイツのケルンで誕生したオーデコロンが起源とされている。オーデコロンは当時、今よりも実用的だったようだ。医療に、防腐剤に、そしてペストなどの感染症にも良いとされ、官民において広く利用されていたそう。

シャネルの香水/画像:pexels

トルコで初めてコロンが製造されたのは、1912年頃。トルコ第二の都市イズミルで誕生し、コロンヤとよばれるようになった。トルコのコロンヤの成分は、アルコール、精製水、エッセンシャルオイルのみ。その成分うち、約80~90%はアルコールになっている。そのため、適切に保管すれば、最大5年間保存が可能とされている。

コロンヤ

コロンヤをパシャパシャと手に振りかけると、エチルアルコール成分が揮発して、スーッとさわやかな感覚がする。日本の除菌ジェルは、無色透明・無効タイプが多いけれど、コロンヤはエッセンシャルオイルのさわやかな香りが周囲に漂って、除菌はもちろん、リフレッシュにも最適なのだ。

感染症予防には80度のものを

エチルアルコール

COVID-19のウイルス除去目的でコロンヤを買う際、注意したいのがアルコール濃度だ。感染症予防に最も適しているのは、80度以上とされている。「感染症にもOK」とうたっていても、実際にはアルコール度数が60度以下だったりするので、確認してから買う必要がある。

香りのバリエーション

タバコの葉

様々なメーカーから発売されているコロンヤは、香りも多岐にわたる。伝統的な香りはレモンで、王道中の王道な香り。その他にも、バラ、ラベンダー、タバコといったところが代表的なラインナップで、オレンジ、ジャスミン、グリーンティー、イチジク、ライラックなどなど、思い浮かぶだけでもすごい種類だ。中でもタバコは、とても豊潤な香りを持っていて、強い香りを楽しみたい男女に人気があるようだ。個人的には、タバコのアロマを楽しもうなんて考えも浮かばなかったので、ちょっとびっくり。

オリーブの花

トルコの各地域の特産品を、コロンヤで楽しむこともできる。例えば、アンタルヤ特産オレンジ、トラブゾン特産ヘーゼルナッツ、リゼ特産チャイ、エドレミト特産オリーブ、ガズィアンテップ特産のビベル(ピーマン)やピーナッツの花などがあるだろう。オレンジ以外は、日本では未知の花に近いので、出会えたらテスターをしてみてくださいね。

トルコを代表するメーカー

コロンヤ

トルコにたくさんあるメーカーさんのうち、代表的なものをいくつかまとめてみた。

Selin(セリン)

トルコで初めてコロンヤを製造したメーカーで、イズミルに本店がある。地中海沿岸に沿ってそびえるトロス山脈で採れたジュニパーの豊潤な香りが楽しめるコロンヤがおすすめ。建国の父・アタテュルクが、ギリシャ軍から奪還した記念日である9月9日には、セリン・コロンヤは、大売り出しをする。

www.selin.com.tr

Tariş(タリシュ)

1915年創業のタリシュは、トルコで最も伝統的なコロンヤ製造メーカーです。一昔…いえ、もっと昔なら、空港やお店に並ぶのは、このタリシュのコロンヤでした。年配者が利用しているイメージです。最もスタンダードなコロンヤを楽しみたい方に、おすすめですよ。

www.tariszeytinyagi.com

Eyüp Sabri Tuncer(エユップ・サブリ・トゥンジェル)

エユップ・サプリ・トゥンジェルは、私のお気に入りのメーカーさんです。1923年に創業しているのに、古めかしさが一切なく、石鹸、ウェットティッシュ等を含めた衛生商品は、どれもとても洗練されていて、バスルームにもぴったり。

www.eyupsabrituncer.com

他にも、Duru(ドゥル)、Hacı Şakir Sabun(ハジュ・シャキル・サブン)、Servet(セルヴェット)などのたくさんのメーカーがある。

利用上の注意

コロンヤ

日本でもトルコでも、一般的な手指消毒のために使われているアルコールは、エチルアルコール。なのだけれど、一部の商品については、エチルアルコールよりも強いアルコールが使われている場合がある。アルコールの種類によっては、手荒れがひどいことにことになる。ハンドクリームと併用しても、手が荒れるので、トルコで購入する際は箱の表示を見るか、店員に確認してから購入するといいかもしれない。とはいえ、高濃度アルコール成分のため、現実的に日本に持って入ることは難しい。飛行機では確実に持って入れず、船でも特別な許可がいると予想する。そのため、日本ではなかなか入手が難しい状況だ。

コロンヤ専門店へ行ってみよう

コロンヤ

コロンヤは、ミグロスなどのスーパーで購入できる。または、石鹸などを販売しているお店か、ドラッグストアでも販売されている。トルコ語なので、まず見つけるのは大変だったりする。または、写真のように、量り売りをするコンヤ専門店“kolonyacı(コロンヤジュ)”もあるので、見つけたらぜひ立ち寄ってみると楽しいかも。

すたれかけた伝統が復活?

パムッカレ・ツーリズムの車内サービス

コロンヤは、ホームパーティに招かれた時や、バスに乗車した時等、「ようこそ!」の意味を兼ねている大切なおもてなしの一つ。近年は、コロンヤの少し強めの香りを嫌うトルコ人も多かったように見受けられ、すっかりウェットティッシュに主役を譲ったのでは?と思っていた。幸か不幸か、COVID-19の流行により、コロンヤの必要性が再燃。特にアルコール度数の高いコロンヤを求めて、連日行列し、売り切れになっている。

トルコのコスメショップ

日本でも、在庫があれば購入できるかもしれない。amazon楽天で、“コロンヤ”でチェックしてみよう。

 

最後までご覧いただき、ありがとうございます。

※この記事は、トルコのとりこ(2020/4/16)をリライトしたものです。

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。