実はトルコ生まれ!サンタクロースが住んだ町ミラとサンタクロース教会

公開日 2021年10月12日 最終更新日 2021年10月15日

すっかりフィンランドのイメージが強いサンタクロースだが、実は現在のトルコ南部で生まれ、生涯を過ごした人であった。トルコではNoel Babaといわれる。聖ニコラスは、大国の司教の座にありながら、罪のない人々を助け、恵まれない人々に見返りを求めず多くを与え続けた聖人だ。人々から愛され続けた聖ニコラスは、1800年経った今もなお、世界中のキリスト教徒にとって偉大なる聖人であり続けている。その聖ニコラスが生まれ、そして司教として生きた町、アンタルヤ県ミラ(Myra)へ行ってみよう。

サンタクロースが住んだ町・ミラ遺跡

ミラの岩窟墓/アンタルヤ・トルコ

ミラ遺跡(Myra Örenyeri)は、古代初の民主政治を行う連合国、リュキア連盟の首都であった。リュキア連盟は、周辺にあった23もの古代都市の代表者が集まって会議を行うという民主主義が徹底された、当時としてはとても進んだ国だ。日本でもサンタクロースで有名な、聖ニコラスが司教をつとめていた3世紀以降、この町は多くのキリスト教徒にとって重要な巡礼の地となる。

ミラ遺跡/アンタルヤ・トルコ

ミラは、デムレ川沿いに発展した町で、最盛期は408~450年頃。他の遺跡と同様、リュキア独特の埋葬である岩窟墓が見られる。リュキアは女神アルテミスを信仰していた町でもあり、遺跡にはリュキア連盟国最大のアルテミス神殿があったとされる。現在見られるのは、劇場と、その背後の岩肌に刻まれる保存状態の良い岩窟墓だ。

ミラ遺跡/アンタルヤ・トルコ

この劇場は、2世紀頃に建てられたもので、その費用は、全額が裕福な人の寄付によって建てられたもの。

デムレ川/アンタルヤ・トルコ

ミラは、デムレ川の沖積土によって徐々に港町としての繁栄を失い、ついに809年頃、アラブ人の襲撃を受けてその歴史を完全に終えることとなった。

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聖ニコラス記念博物館

罪のない人々を救う聖ニコラス/画像:Wikipedia

サンタクロースこと聖ニコラスは3世紀頃、トルコ南部の海沿いの町パタラで生まれ、その後リュキア国の首都ミラで司教になった。ミラの司教は大変大きな権力を持っていたが、地位に奢ることのない彼は、人々から愛し愛される大司教であったらしい。人々に見返りなく、あらゆるものを与え喜ばせ、実際に多くの命を救ったことから、サンタクロースが生まれたというわけだ。

聖ニコラス記念博物館・外観

ミラの民は、彼の死後に記念碑を建てて、偉大なる聖人を弔った。ビザンチン帝国によってこの地に教会が建設されたのは、6世紀頃とされ、1042年頃今の形になったものとされる。ミラは、エルサレムに巡礼をするキリスト教徒にとって、立ち寄るべき重要な巡礼地になったのだ。

聖ニコラス記念博物館/ミラ・アンタルヤ・トルコ

1862年ロシア皇帝アレクサンドル2世はこの教会を買い取って、地震・洪水や盗難被害で荒れたミラの教会を修復しようと試みたが、未完成のままに終わる。その後、ギリシャ・トルコの住民交換が行われたことで、しばらくの間ミラの教会は完全に放棄されたままであった。現在、聖ニコラス記念博物館(Aziz(ST.)Nikolaos anit müzesi)として利用されており、トルコ政府により修復が行われている。

聖ニコラス記念博物館/ミラ・アンタルヤ・トルコ

彼の亡くなった日である12月6日は、毎年祈りの日であり、宗教の枠をこえて多くの人が聖ニコラスの下で祈りを捧げる聖なる日となった。聖ニコラスの遺体は、イタリア・バーリの商人によって盗まれ、現在もバーリにある聖ニコラス教会にある。石棺に残された一部の遺骨のみ、アンタルヤ博物館が所蔵・展示している。

聖ニコラス記念博物館/ミラ・アンタルヤ・トルコ

ところが近年、この地下に礼拝堂があることが発見され、聖ニコラスの「本物の遺体」は、この地下室に眠っているという一部報道がされて、世界中の話題になった。トルコでは、地下にある遺体こそが、本物であるとされています。成り行きが楽しみなところだ。

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アクセス

アンタルヤ国際空港

ミラ遺跡の最寄りの町はデムレだ。
アンタルヤまで飛行機またはバスで移動して、リムジンバス(Havaş)でアンタルヤのバスターミナル(Otogar)へ移動し、デムレのバスターミナルまでアンタルヤ交通局のバスで移動する。
デムレからミラまではアクセスの整備がされていないようなので、タクシー移動となるか、またはレンタカーで移動となる。
タクシー乗車の際は、必ず交渉しよう。
※アンタルヤ⇔デムレの路線バスは2019年にサービスが開始されている。

アンタルヤ空港公式サイト

antalya-airport.aero

ハワシュ公式サイト

www.havas.net

アンタルヤ交通局

アンタルヤ交通局公式サイト

 

最後までご覧いただき、ありがとうございます。

※この記事は、トルコのとりこ(2019/9/13)をリライトしたものです。

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