雄大な大自然と紅茶の町・リゼ

公開日 2021年10月16日 最終更新日 2021年10月17日

降雨量はトルコ一で、黒海と壮大な山々に囲まれた町リゼ(Rize)。アクセスが少し不便なことから、黒海地方の中でも安易に訪れることが困難な町という印象だが、近年、その自然の美しさに魅了された観光客が大勢訪れて、リゼ市では「観光客のマナー違反」などが問題視されるほどまでになっているようだ。ジョージア国境付近にあるリゼ県の魅力をまとめてみた。

リゼはどんな町?

リゼがあるのはココ

東黒海地方の地図

リゼがあるのは、ジョージアとの国境付近にあるリゼ県は、標高の高い山々の裾野に広がる町で、黒海沿岸沿いに広がる町だ。人口は県全体で30万人ほどで、カッパドキアの主要県であるネヴシェヒル県と同じくらいの人口のようだ。

リゼ/トルコ

おおよそ90年前にお隣のジョージアからお茶の木を植樹して、国有企業であるチャイクル社がお茶の生産・製造・販売をしているらしい。その占有率は60%ほど。スーパーに行くと、チャイクル社のお茶ばズラリ並んでいる。

湿潤な大地と茶畑・城・谷

チャムルヘムシン地区‣リゼ・トルコ

黒海地方の東の端にあるリゼに行くためには、トラブゾンからミニバスに乗る必要がある。アクセスが少しだけ不便だが、それがまたリゼの魅力でもある。気候は湿潤で、夏は暑すぎず冬もひどく冷えることがない。トルコでありながら、ジョージアとも国境を接するリゼには、コーカサス地方の文化が色濃く残る。

リゼ/トルコ

第一次世界大戦後の経済を支えるため国有企業が茶葉生産工場を建てるなど、財政難だったトルコ共和国にとって、経済的に重要な地域だったらしい。今は、黒海地方各地に複数の民間企業が進出して、「紅茶は黒海」というイメージを強化した。リゼの町の中心部からは、そびえたつ山々が見えます。この山々の急斜面を利用した茶畑は、茶畑セラピーと名付けたいほど心がゆったりとする、美しい風景だ。

ポクト高原/リゼ・トルコ

リゼ県には、ほぼ手つかずの雄大な大自然が残っている。特にポントス山脈にある“Yaylası(ヤイラス:山の頂上、高原の意味)”とよばれる高原地帯でのトレッキングやキャンプ、ロッジへの宿泊が観光客に大人気で、私も大好き。Kaçkar dağı(カチカル山)の北側に広がっている複数の高原がリゼ県の観光の中心地となっている。

リゼ市内観光

ズィラートボタニク・ティーガーデン

文化観光省公式サイトより

ズィラートボタニク・ティーガーデン(Ziraat-Botanik Çay bahçesi)は、国有企業チャイクルが後援しているティーガーデン(Çay bahçesi)。高台にある植物園のようになっていて、リゼ市内にいながらも、植物に囲まれまがらゆったりとチャイをいただこうではないか、ということだ。園内では、チャイクルの製品を購入することもできるショップや、昔からのチャイの作り方が学べたり、茶畑もある。リゼ特産のお茶を味わいながらお土産もゲットできて一石二鳥なのだ。この他、リゼ市内の観光スポットとしてリゼ博物館やリゼ城がある。

チャイクル公式サイト

チャイクル公式サイト

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カチカル山の麓へ!チャムルヘムシン地区

リゼで観光するとなると、カチカル山の麓のチャムルヘムシン地区(Çamlıhemşin)にある石橋やお城がメジャーな観光スポット。お隣の県であるトラブゾンからツアーも催行されている。旅行会社のツアーは近隣のもので30TL~。複数組み合わせることもできて、ツアー内容もいろいろあるようだ。トラブゾン市内の旅行会社をいくつかまわってから決めると良いかも。

ズィル城

ズィル城/リゼ・トルコ

ズィル城(Zil Kalesi)はいつ建てられたものなのかも明確ではない城塞で、オスマン帝国が征服後も要塞として利用していたようだ。城にあった大砲は、トラブゾン博物館が所蔵・展示している。入場して見学ができる。ポクト高原とギト高原のちょうど中間地点にあるため、組み合わせて見学することがしやすい。

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アイデル高原

アイデル高原/リゼ・トルコ

アイデル高原(Ayder Yaylası)は、標高1350メートルにある集落で、石楠花からとれる蜂蜜とマス料理が名物だ。そして、ここアイデルが最近観光客に注目されている理由、それは温泉。温泉をひいているペンションが20施設ある。温泉施設はきちんと国の許可をとっているので、衛生面でも問題なく利用できる。温泉とはいえ、水着を忘れずに持っていく必要がある。

アイデル高原/リゼ・トルコ

アイデル高原は温泉地ということもあり観光客が多く、宿泊ホテルもきれいで立派。ちょっとした町のようになっている。高原でロッジ宿泊やキャンプをするよりは、アイデルに宿泊してみるのもいいかな、と思う。

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ギト高原

ギト高原/リゼ・トルコ

ギト高原(Gito Yaylası/英語:Gito Plateau)に行く為には、ジープで40分ほど未塗装の道路を上がっていく必要がある。安易に行けない場所だけに、苦労して行くだけの価値がある高原として欧米の観光客から人気のようだ。わざわざでも行く理由は、空中ブランコ。

ギト高原/リゼ・トルコ

雲海や眼下に広がる山々に向かって、まるでダイブするような大きなブランコに乗ることができる。インスタグラム人気でギト高原のブランコも人気になったらしい。天気が良ければ、ポントス山脈の雄大な山々を見ることができるそうだ。山頂には山小屋やペンションがあるので、キャンプが苦手な場合はこちらにて予約をしておいたほうがよさそう。

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ギト高原のお宿

Hozboncuk dağ evi(Booking.com/リンクが切れている場合はBooking.comで検索してください)
Cici baba dağ evi(Booking.com/リンクが切れている場合はHotels.comで検索してください)
Gito yaylası konaklama
Kaçkar Dağ Evi(Yeşir Kaçkar Turızm)(直接予約のみ)
koçira pansiyon(直接予約のみ)

ポクト高原

ポクト高原/リゼ・トルコ

ポクト(Pokut Yaylası)とは、アルメニア語で「風」の意味があるらしい。標高1800メートルが植物の限界と言われる中で、標高2000メートルのポクト山頂には松林があるのは、黒海の湿った風が強く吹くことが良い影響を与えているのだとか。渓谷や清流に癒されながらのトレッキング、そして眼下に雲を見ながらのチャイは格別になるだろう。目の前にせまるカチカル連峰が圧巻。

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ポクト高原のお宿(一例)

Pokut Doğa Konuk Evi(直接予約のみ)←アイキャッチ写真のお宿です。
Pokut Inn(Booking.com/リンクが切れている場合はBooking.comで検索してください)

フルトゥン川

フルトゥン川の石橋/リゼ・トルコ

ズィレ城のそばを流れる清流、フルトゥン川(Fırtına creek)。急流なので、リフティングの名所でもある。フルトゥン川にかかる橋は、いずれもオスマン帝国時代に建設されたもの。Mikron köprüsü(ミクロン橋)、Şenyuva köprüsü(シェニュワ橋)など、石造りの橋が多く残されている。氾濫することが多かったため、アーチ型に設計されたらしい。

フルトゥン川上流‣リゼ・トルコ

万年雪をいただくポントス山脈からの雪解け水が流れるフルトゥン川。いくつかの美しい滝もあって、訪れる人が日常を洗い流しリフレッシュするのを手伝っている。

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主峰カチカル山

カチカル山山頂/リゼ・トルコ

カチカル山登山/リゼ・トルコ

ポントス山脈の手法であるカチカル山(Kaçkar dağı)は、標高3000メートル級の山で、登山することもできる。万全の装備で、必ずガイドを依頼する本格的登山となる。トラブゾンとリゼから、カチカル山登山のツアーが催行されている。

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公式ホームページ&PR動画

リゼ県公式旅行ガイド

www.visitrize.com

文化観光省PR動画

 

アクセス

アナドルジェット

リゼには空港がないため、最寄りの空港はトラブゾン空港となる。
イスタンブール空港からトラブゾン空港までは、ターキッシュエアラインズ、アナドルジェット、ペガスス航空がとばしていて、1時間30分・300TLほど。

トラブゾン空港公式サイト

トラブゾン空港からリゼまでは空港リムジンバス(Havaş)が運行されている。フライトの到着時刻にあわせておおむね30分後までに出発するので、早めに到着口を出てハワシュ乗り場へ行くのがいい。リゼでは中心街の図書館前で降ろされる。所要時間1時間30ほど、料金は25TL(2021年10月現在)。

 

最後までご覧いただき、ありがとうございます。

※この記事は、トルコのとりこ(2019/9/8)をリライトしたものです。

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