伝統的なコナックに泊まろう!サフランボル

公開日 2021年10月1日 最終更新日 2021年10月10日

サフランボル(Safranbolu)は、トルコの黒海地方でもっとも外国人観光客に人気のある街だ。「サフランボル市街」として、1994年にユネスコ世界遺産リストに登録されたことが大きい。サフランはスパイスのサフラン、ボルはいっぱいという意味である。その名の通り、この地は11~13世紀頃、高級スパイス・サフラン貿易で繁栄した街だ。今は、その独特の地形とトルコ伝統の家屋で人気の街になっている。実は私がトルコで一番好きな町・サフランボルをご紹介。

サフランボルはこんな街

サフランボル/トルコ

サフランボルは宗教などの違いにより、3つのエリアにわかれていたらしい。

川に挟まれた地・チュクル(Çukur)→市場を中心に職人・商人の家々が並んでいた。

非ムスリムの地区クランキョイ(Kıranköy)→一階がお店、上階に住人が住んでいた。

バーラル(Bağlar)→夏の避暑地として利用されていた。

ぞれが独自のコミュニティで発展していたようだ。独特の家コナックも注目ポイントである。

サフランボルの伝統的な家「コナック」を訪ねよう!

カイマカムラル・ゲズィ・エヴィ/サフランボル・トルコ

黒海地方には、どの町にも、トルコの伝統的な家屋がたくさん残されていて、博物館として、またはカフェレストランやホテルとして活躍している。

サフランボル/トルコ

伝統的家屋「konak」はこんな感じ。石畳の道は、狭くて曲がりくねっている。家は水害を防ぐため、内側に傾斜して水を排出する仕組みになっているらしい。コナックに宿泊するとよくわかるのですが、窓があるのはかなり高い位置。低い部分は石に覆われて窓がありません。これも水害に備えてのこと。

コナックの天井/サフランボル・トルコ

1F部分には、暖炉や備付の棚やリビングや、くつろぐためのベンチがあり、SOFAとよばれるホールと接続されている。それを見学できる古民家が、Kaymakamlar Evi(カイマカムラル・エヴィ)だ。

カイマカムラル・ゲズィ・エヴィ/サフランボル・トルコ

昔の暮らしを、Kaymakamlar Gezi Evi(カイマカムラルゲズィエヴィ)で見ることができる。昔の靴や衣装、農機具、キッチンの小物まで細かに展示されていて、見ごたえ十分。クナ・ゲジェという、結婚式前夜のしきたりまで再現。必見である。

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アラスタ・バザール

アラスタバザール/サフランボル・トルコ

石畳の道には、緑が生い茂っていて、道の両脇には刺繍された手芸品やサフラン、ナザルボンジューをあしらった土産物が買えるお店、カフェレストランが並ぶ。のんびり買い物ができることや、他の地域よりも元々の値段が安いこと、女性が店主なので交渉しやすい(フレンドリーで居心地がいい)ことがおすすめのポイントだ。

ハンドメイド綿製品/サフランボル・トルコ

ここでは、子供服やテーブルクロス、そして手摘みラヴェンダーがたっぷり入ったサシェが人気のようだ。「サシェは、大切にすれば、一生持つわ」というお姉さんの言葉通り、10年経った今もなお香っている。

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サフランボル・ロクム

ロクム/トルコ

ロクムは、ターキッシュデライトともいわれていて、現地ガイドさんたちの説明によれば、「トルコ風ゆべし」。ゆべしとはちょっと違いはあるが、独特の粘り強い歯ごたえと、ナッツの食感、それに香りが良いキャンディーの一種だ。砂糖、でんぷん、レモン、塩、水が原材料。サフランボル・ロクムは、一種のブランドのようになっていて、サフランボル土産の定番中の定番である。ロクムはどこでも買えるお土産だが、サフランボル・ロクムは、ロクムにとって命ともいわえる水がおいしいため、格別なロクムになるそう。

ムレン・ロクムラル公式サイト

www.imrenlokumlari.com

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クユ・ケバブとサフランボル・ピデ

サフランボルには、食べるべき名物が3つある。一つは上で紹介したロクム、もう一つはクユ・ケバブ、そして最後がサフランボルピデだ。

クユ・ケバブ

クユ・ケバブは、子羊をじっくり時間をかけて蒸し焼きにするケバブをいう。このジューシーな羊肉は、臭みがなく、パンにはさんで食べると最高だ。サフランボル以外でも、各地で名物料理として食されている。

サフランボル・ピデ/レストラン:çevrikköprü3

国民的料理ピデもまた、トルコ全土で愛される料理の一つになっている。地方ごとに、特徴のあるピデが食べられているが、サフランボル・ピデは、炒めたひき肉とたっぷりのほうれん草を包んだもの。二人なら、クユ・ケバブとサフランボル・ピデを半分ずつしてもいいかもしれない。

サフランボルの伝統家屋に泊まる

ホテルの一例/サフランボル・トルコ

サフランボルに来たらぜひ、宿泊をしたい。コナックとよばれる伝統的な古民家は、ブティックホテルとしても利用されていて、宿泊料金は5000円~。とってもおいしい朝食を、ゆったりいただけます。

ホテルの一例/サフランボル・トルコ

 

女子には特に訪ねてほしいサフランボル

かわいい壁飾り/サフランボル・トルコ

田舎すぎず都会過ぎない町で、地元の人々の触れ合いが楽しめ、お店やホテルはフレンドリー。そのコミュニケーションのすべてに、心癒されるサフランボル。

サフランボル/トルコ

高級スパイス・サフランも購入できますし、アンネたち手作りの、テーブルクロスやサシェやタオルなどは、とても長持ちする。都会では体験できない、アットホームなショッピングをぜひ体験してほしいなぁと思う。なかなか立ち寄る機会が少ない黒海地方だが、たとえば、アンカラ⇔イスタンブールに移動するとき、時間があればぜひ計画にいれてみてほしいと思う。

アクセス

サフランボルのバスターミナル/トルコ

アンカラまたはイスタンブールからサフランボル行きバスに乗車。バス会社は、セルヴィスがあるメトロまたはサフランツーリズムがおすすめだ(2018年情報)。サフランボルオトガルからセルヴィス乗車する。旧市街と新市街があるので旧市街で降りること。

 

最後までご覧いただき、ありがとうございます。

※この記事は、トルコのとりこ(2019/7/28)をリライトしたものです。

 

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