
シャンルウルファの名物料理&スイーツまとめ
公開日 2021年9月22日 最終更新日 2021年10月5日
元々、南東アナトリアの各町はケバブもスイーツもおいしいものだらけで、とてもグルメなエリアなのだそう。ここシャンウルファでも、そのグルメをたっぷり堪能できる。オリジナリティあふれるウルファの料理は数えきれないくらいあって、とてもすべては書ききれなかった…。シャンウルファに来たら必ず食べておきたい料理とスイーツをいくつかまとめておこう。
肉料理
ウルファケバブ

ウルファ・ケバブ/トルコ
ウルファケバブ(Urfa Kebap)は、ひき肉とスパイスを調合したタネを豪快に大ぶりの串にさして焼いたお肉料理で、とってもボリューミー。たいてい、ナスやトマト、ラフマジュンと一緒にいただく。アダナケバブよりもスパイシーさは控えめなので、スパイスや辛い物が苦手な方でも大丈夫そうな味だ。ちなみに、ナスとお肉とトマトを水なしで煮込んだ料理Kazan Kebabı(カザン・ケバブ)もある。
レバーの炒め物

レバーの炒め物/シャンルウルファ・トルコ
ウルファには複数のレバー料理・レバーの炒め物(Ciğer Kavrması)があります。レバー料理以外にも、内臓系料理は色々あるようで、羊のお頭つきで出されることもあるようだ…。
チー・キョフテ

チー・キョフテ/トルコ
チー=生、キョフテ=肉団子という意味で、牛肉またはラムを使った生肉団子だ。生食用にきちんと配慮された新鮮な牛肉とラム肉を使っていて、ブルグル(ひきわり小麦)や玉ねぎ、パセリ、唐辛子とトマトペースト、ミント等のハーブと一緒にこねて成型して提供される。チー・キョフテ(Çiğ Köfte)は主に南東アナトリア地方で食べられている。

ブルグル・チー・キョフテ/トルコ
肉が不得意な私としては、小麦で作ったチー・キョフテ(etsiz çiğ köfte)の方が好きだ。こちらは肉料理ではなくなってしまうが、同じくウルファ発祥とされる料理で、ブルグルとよばれる、ひきわり小麦とトマトペーストで作ったものだ。前菜として、レモンをしぼっていただく。
ラフマージュン

ラフマージュン/トルコ
国民食になっているラフマージュン(Lahmacun)は、シャンルウルファ名物でもある。レモンをぎゅっと絞って、野菜を巻いて食べるのだが、記事が薄くてややあっさりしているので、ピデよりも気軽に食べられるかもしれない。
スイーツ
キュネフェ

キュネフェ/トルコ
キュネフェ(Künefe)は、カダユフとよばれる細いパスタ状のパリパリした生地でつくったバクラヴァの中にチーズがたっぷり入っているスイーツだ。カダユフは小麦粉と水で造った細い麺状のもので、お菓子や料理に使われる。特にスイーツでは、バクラヴァとともにトルコを代表するシロップ系お菓子の一つだ。ピスタチオ、チーズをふんだんに入れて、熱したパッドの上で焦げ目がつくまで焼き、甘いシロップに十分に浸したスイーツだ。
ビッルリイェ

ビッルリイェ/トルコ
香りが良いピスタチオをたっぷり使ったウルファ名物のビッルリイェ(billriye)。人気はウルファのみにとどまらず、イスタンブールなどの有名なバクラヴァジュでも食べることができほど、たまらない美味さのバクラヴァ系のスイーツだ。
ウルファにしかないもの
イソット

(中央)ウルファのスパイスイソット/トルコのスパイス店
イソット(Isot)とは、ウルファ・ビベルとよばれる、この地方特産の唐辛子のこと。ウルファの各家庭では、毎年平均で200kgものIsotを消費するそう。毎年夏の終わりから秋にかけて、ウルファの人々はイソットづくりに勤しむ。唐辛子の種をとって乾燥させ、すり鉢に乾燥した唐辛子と少量のオリーブオイルでつぶして、塩を振って再び乾燥させ、乾いたら瓶詰めするという作業を、毎年行っているようだ。トルコには、トマト・ペーストならぬ、ビベル・ペーストもあって、料理にも頻繁に使われる。
ムスカ

ムスカ/シャンルウルファ・トルコ
ムスカ(Muska)は、ぶどうを手絞りしたジュースに片栗粉を加えて固め、クレープ状に伸ばしたBastık(バストゥック)とよばれる生地で、ナッツなどをくるんで揚げたもの。ムスカとはお守りの意味があって、古代からつくられてきた三角形の御守りのような形だからなのだそうだ。ウルファには、このブドウ・ジュースを使ったKesme(ケスメ)やÇekçek(チェキチェキ)とよばれるスイーツもある。
アジュ・カフヴェシ

アジュ・カフヴェシ/シャンルウルファ・トルコ
アジュ・カフベシ(Acı Kahvesi)はトルココーヒーの一種だ。冷たく冷やしたコーヒー豆を粉末状にした後、Gümgüm(ギュムギュム)とよばれる専用の容器に入れて沸騰させるところまでは、通常のトルココーヒーと同じ。ウルファの「Acı Kahvesi(アジュ・カフヴェシ):苦いコーヒー」は、沸騰を数回繰り返して水分を飛ばしてから提供される、いわば、トルココーヒーのエスプレッソのようなもの。1kgを200人へ提供できるそう。
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※この記事は、トルコのとりこ(2019/7/18)をリライトしたものです。