トルコ・イスタンブール旧市街観光!スルタン・アフメット広場とヒッポドローム

公開日 2021年10月20日 最終更新日 2021年10月21日

スルタン・アフメット広場(Sultanahmet ve At Meydanı)は、スルタン・アフメット・ジャーミィ(通称:ブルーモスク)やアヤソフィア・ジャーミィに面していて、大きな噴水のある広場で、旧市街観光の中心地となっている。ローマ帝国時代のオベリスク、競技場、劇場など、コンスタンティノープルの遺物が残る公園や広場ともつながっているので、この辺り一帯が一面の広場…のようになっている。スルタン・アフメット広場とその周辺の見どころをまとめてみた。

ヒッポドローム

ヒッポドローム/イスタンブール・ローマ

ヒッポドローム(At Meydanı)は、ローマ帝国~ビザンチン時代にかけて戦車競技が行われていた場所らしく、地図で見ると確かに、競技場のような形をした横長の広場になっている。

イスタンブール旧市街地図

トルコ語では、At Meydanı(アト・メイダヌ:馬広場)とよばれる。バイラム(祝日)には、ここでイベントが開催されることが多くいつも賑やかな広場だ。昔ながらの恰好をしたシミット屋さんやチャイ屋さんと出くわすこともしばしば。少し高めのお値段だけれど、買ってみると良い思い出になる。

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2つのオベリスクと1つのモニュメント

オベリスク/イスタンブール・トルコ

ヒッポドロームを歩いていると、大きな2つのオベリスク(Dikilitaş)と、青銅製のグルグル巻かれたおかしなモニュメントに出会う。あまり注目している人もいないようで、ついつい素通りしてしまいそうになるが、これらにはそれぞれ違った由緒がある。

1.テオドシウスのオベリスク

テオドシウスのオベリスク/イスタンブール・トルコ

アヤソフィア側に一番近いオベリスク(Theodosius Dikilitaşı)は、ローマ帝国皇帝・テオドシウスがエジプトのカルナック神殿から運び込んだオベリスクらしい。紀元前15世紀に完成し、570年ごろに運ばれた。3つのオベリスクの中で一番の見どころ(と思う)。

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2.蛇の柱

蛇の柱/イスタンブール・トルコ

こちらはほぼほぼ素通りしてしまいそうな、くねくねしたモニュメント・蛇の柱(Yılanlı Sütun)。紀元前479年、ペルシャとの戦いに勝利した記念に、ギリシャで作られたものとされているそうだ。イスタンブールに運ばれたのは、324年頃。イスタンブールにあるモニュメント・記念碑では最古のものとされている。

国立考古学博物館にあるヘッド部分/Wikiipedia

ねじれた青銅製の柱は、3つの蛇がからまっているモニュメントで、頭部には3つの蛇の頭がついていた、ということを知ったのはだいぶ後になってから。なぜ蛇なのか?古代の蛇は害虫から都市を守るとされ、大切なシンボルだったのだそう。日本では白蛇が繁栄の象徴だけれど。蛇の頭のうち、2つは紛失し、残りの1つは国立考古学博物館に展示されているらしい。国立博物館が大好きで何度も訪れているのに、何度も素通りしたと思われる。

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 3.城壁のオベリスク

城壁のオベリスク/イスタンブール・トルコ

少し崩れかけたモニュメントは、コンスタンティヌス七世が、祖父であるバジル一世の戦勝を記念して建てたオベリスク(Örme Dikilitaş)だ。本来は、金の青銅が貼付けられていたので、こんなむき出しの石ではなかったようだ。金塗りの青銅は、十字軍が持ち去ってしまったらしい。ところどころあいている穴は、オスマン帝国時代、イエニチェリ(軍隊)の兵士らの仕業によるもの。力自慢のためなのか、オベリスクに登って破損させたらしい。地震で崩れたのかと思っていた…。

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ドイツの泉

ドイツの泉/イスタンブール・トルコ

すぐ近くにある泉は、1901年にドイツ皇帝から贈られたもの(Alman Çeşmesi)。1898年にイスタンブールを訪問した記念に贈答されたそう。武器の購入など、トルコとドイツは今も昔も、親交がとても深い国のようだ。

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噴水越しのジャーミィ&注意したいこと

噴水越しがフォトジェニック

噴水越しのスルタン・アフメット・ジャーミィ/イスタンブール・トルコ

広場にある噴水越しに写真をとるのが定番で、夕方から夜にかけて、ライトアップもされる。真夏は陽射しが強烈ですので、帽子やサングラスをお忘れなく。

注意したいこと

スルタンアフメット広場/イスタンブール・トルコ

スルタンアフメット広場は、とにかく怪しい人たちに話しかけられる、トルコで一二を争うスポット。話しかけられたら、「メルハバ」くらいで済ませて、他のことはすべて聞き入れない方がいい。旅行会社、絨毯、お土産、ホテル、靴磨き、タクシー、経験上そのすべてが間違いなく「ぼったくり」。話しかけてくるのが日本人だからといって安心してはいけない。差別につながるので詳しくは言えないが、トルコ人ではなく移民系の人々から話しかけられることが多いかなという印象。1~2日ほどイスタンブールに滞在したら、怪しい人とあやしくない人の区別が出来るようになるかな、と思う。

アクセス

トラムヴァイ/イスタンブール

トラムヴァイ・スルタンアフメット(Sultanahmet)下車すぐ。
ギュルハーネから歩いて行く方が風情があっておすすめ。ギュルハーネ駅界隈にはランチやスイーツのお店が集まっている。

 

 

 

最後までご覧いただき、ありがとうございます。

※この記事は、トルコのとりこ(2019/8/27)をリライトしたものです。

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