歴史と文化がまじわるシルクロードの町!トラブゾン

公開日 2021年10月17日 最終更新日 2021年10月17日

トラブゾン(Trabzon)は、東黒海地方観光の中心となる街だ。観光地としては断崖に建てられたスメラ修道院が有名である。また、シーフードやピデなどのグルメも逃せない。「黒海の台所」とも称されるほどグルメな町でもあるトラブゾンの観光スポットをまとめてみた。

トラブゾンについて

トラブゾンがあるのはココ

東黒海地方の地図

トラブゾンは黒海地方の中で、サムスンに次いで二番目に人口が多いらしい。訪れてみれば確かに都会である。夏でも30℃に満たない気温で、盛夏のピークシーズンに旅しても過ごしやすく、郊外に行くなら薄手の羽織ものが必要だ。トラブゾンは、古代からシルクロードの重要な都市として繁栄し、ビザンチン文化を受け継ぐ帝国の首都となり、結果、さまざまな人種と文化が混ざり合ってきた都市だ。郊外には、手つかずの自然や、驚くべきキリスト教文化の遺産が残されている。

トラブゾンの歴史

トラブゾンの街/トルコ

トラブゾンは古代から何世紀もの間、シルクロードでも重要な交易都市とされてきた。14世紀に入ってから、かの有名なマルコポーロがこの町を訪れたらしい。その頃の面影はもう全然ないが、ちょっとワクワクする。それは、トラブゾンがさまざまな文化・宗教・言語が交差する町であり、旅を通して多くを得られる、魅力溢れる町であったから、とトラブゾンっ子は言う。

スメラ修道院/トラブゾン・トルコ

12世紀〜16世紀にかけて、トリビゾンド帝国の首都であったトラブゾン。トリビゾンドは、ビザンチン帝国の王族の一人である、コムノネス家によって建国された亡命政権であった。その為、トラブゾンとその周辺のエリアには、修道院をはじめとしたキリスト教文化が多く残されている。

ウズン湖/トラブゾン・トルコ

郊外には、黒海地方ならではの豊かな大自然がひかえている。トラブゾンからリゼにかけての山側には、ヤイラスとトルコ語でよばれる高原が数多くあり、どの高原もまるでハイジのような気分になれる。ズィンガナ山、ウズン湖など、国内外からトレッキングやキャンプをしに、多数訪れているようだ。また、トラブゾンとその近郊の町は、ピスタチオ、お茶、野菜などの農作物の産地であり、イワシをはじめとした魚料理でも有名だ。

トラブゾンおすすめ観光スポット4選

1.アヤソフィア・ジャーミィ

アヤソフィア・ジャーミィ/トラブゾン・トルコ

トラブゾンのアヤソフィア・ジャーミィ(Ayasofya Camii)は、1238~1263にかけて、コムネノス王朝時代、マニュエル・コムネノス一世の治世下で建てられた教会だ。トラブゾン市内で一番の観光スポットであり、見逃せない壁画が残されている。オスマン帝国皇帝メフメット2世によって征服されたのち、1511年にモスクに改修された。

アヤソフィア・ジャーミィ/トラブゾン・トルコ

1962年~1964年に修復作業が行われ、塗りつぶされたビザンチン絵画が中から発見されたらしい。1964年からは、博物館として一般公開され、色鮮やかなビザンチン絵画を見ることができる。

アヤソフィア・ジャーミィ/トラブゾン・トルコ

教会の西側には、1426~1427年頃に造られた、高さ25メートルの鐘楼がある。当時は、この鐘楼から星の観察などの天文学の研究に使われていたそう。

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2.ボズテペ

ボズテペからの景色/トラブゾン・トルコ

ボズテペはよくある名前で、大抵高台の展望台であることが多い。トラブゾン市街地の東側に位置するボズテペ(Boztepe)からも、黒海とトラブゾン市内が一望できる。ホテルの朝ごはんはパスして、タクシーでこの丘に行き、カフェレストランでいただく朝ごはんは最高だったりする。元々トルコでは、休日の朝ごはんを家族みんなで楽しみながらゆったり食べることを大切にしているのだとか。朝ごはんには、トラブゾンパンや、クイマクというチーズ料理がおすすめ。

ボズテペからの景色/トラブゾン・トルコ

水平線と町並みをゆったり眺めたら、きっとこの旅は最高の思い出になるだろう。カフェ・レストランは、周辺に何軒か並んでいる。ボズテペではなくなるけれど、トラブゾン市内のビーチ沿いにあるレストランからの夕日もまた美しいのでおすすめだ。

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3.アタテュルク・キオスク

アタテュルク・キオスク/トラブゾン・トルコ

アタテュルク・キオスク(Atatürk köşkü)は1890年に個人資産家の夏の邸宅として建てられた。その後、アタテュルクが生前にトラブゾンを訪れた際に、二晩宿泊したキオスク(庭園に建てられた建物)であることから、この名前がつけられたそうだ。現在は博物館として利用されていて、ヨーロッパ調の庭園と内部は見応えがある。

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4.トラブゾン城と城壁

トラブゾンの城壁(Trabzon Kalesi)は、海岸から山川へ、南北に縦長に造られた。山側はYukarı Hisar(ユカル・ヒサル)、中央をOrta Hisar(オルタ・ヒサル)、海側はAşağı Hisar(アシャウ・ヒサル)とよび、1287年~1330年ごろ、皇帝アレクシオス二世によって構築されたもの。

トラブゾン城と城壁/トルコ

中でも、オルタヒサルのエリアにはトラブゾン城やアヤソフィア・ジャーミィなどの見どころが集中している。

オルタヒサル・モスク/トラブゾン・トルコ 画像/Wikipedia

オルタヒサルは古代トラブゾンの中心地だった。その歴史は約4000年前にさかのぼる。その頃は、コーカサス系・中央アジア系・トルコ民族が一緒に暮らしていたらしい。そのため、ここオルタヒサル地区には、オルタヒサル・ジャーミィ、イェニジュマー・ジャーミィ、ヒュクメット・コナウ、ザーノス橋、クレ・ハマム、チフテハマム、アマスヤ・ジャーミィ、シリン・ハトゥン・ジャーミィ、ムサ・パシャ・ジャーミィなど、たくさんの遺産が残されることとなった。

わざわざ行く?トラブゾン

スメラ修道院‣トラブゾン・トルコ

トラブゾンは定番観光コースからも離れていて、わざわざに東の端まで行く価値があるのか?と考えてしまう。スメラ修道院がトラブゾン観光のメインになると思うが、見た目に比べたら少し中身が薄い気もする。遺跡やキリスト教史に興味があればわざわざトラブゾンを旅する価値はあると私は思う。トラブゾンは広いエリアに見所が点在していて、ツアーバスでしか行けないようなところが多いのが個人旅の難点だ。

トラブゾン公式PR動画

 

アクセス

トラブゾン空港公式サイト

トラブゾンへは、フライトまたはバスで入る。
トラブゾン空港は市内から近い場所にあって、イスタンブールからも、ターキッシュエアラインズ、ペガスス航空、アナドルジェットなど各社が乗り入れている。
トラブゾンから市内までは空港リムジンバス・ハワシュ(Havaş)を利用できる。国内便の到着時刻後おおむね30分後を目安に出発するようだ。所要時間:30分、11TL(2021年10月現在)。
トラブゾン市内から空港までは、市内の複数個所から出発しているので、詳しくはハワシュの公式サイトで確認を(英語あり)。

ハワシュ公式サイト

www.havas.net

 

最後までご覧いただき、ありがとうございます。

※この記事は、トルコのとりこ(2019/9/6)をリライトしたものです。

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