
トルコ・カッパドキア観光の中心地・世界遺産ギョレメまとめ
公開日 2021年8月26日 最終更新日 2021年9月21日
トルコ・カッパドキアは、大地から飛び出ているようなきのこ岩と、穴だらけの奇岩が、乾いた大地に広がる異様な風景は、地球外に来たかのような光景として、世界でも指折りの観光地である。カッパドキアは今や、世界でも日本でも、知らない人はいないほど有名になった。古代、火山が造り上げ、長い年月をかけて浸食され出来た奇跡のような自然は、「ギョレメ国立公園とカッパドキアの岩窟群」として、ユネスコ世界遺産リストに1985年に登録された。世界遺産の中心を担う、ギョレメ地区をまとめてみたので、旅の参考にぜひ。
ギョレメはこんなところ

ギョレメ
ギョレメ(Göreme)はカッパドキア観光の中心地として、今でこそ多くの観光客で賑わっているが、ローマ時代に遡れば、意外なことにこの辺り一帯は墓地であった。岩は葬るのに最適な場所であったのだろう。その後、11世紀頃から、修道士たちがここに逃れはじめ住み始めて以降は、キリスト教徒にとって、ギリシャ正教会にとって、重要な地となったのだ。

ギョレメ
洞窟ホテルが並ぶギョレメギョレメは、インスタグラムで人気がついた気球の影響もあり、いつもたくさんの観光客が訪れる町に成長した。岩窟の間を縫うように通る、くねくねした道沿いには、土産物やカフェ、レストランなどの路面店が立ち並ぶ。宿泊地としても人気で、高級ホテル〜中級ホテルを中心に、良いホテルが多数ある。
観光する
ギョレメ野外博物館

サンダルの教会
カッパドキア観光の核となるのがギョレメ野外(屋外)博物館(Göreme Açık Hava Müzesi)だろう。ローマ帝国から迫害を受けた7人の修道士たちがこの地に集まり、岩窟の中に教会を造り上げた。教会は全部で7ヶ所。一つ一つ岩肌に描かれた絵画や特徴が違うため、見応えがあって、じっくりまわると半日ほどはかかる。

ローズ・バレー

ローズバレー
ギョレメには、数々の渓谷がある。降り積もった火山灰の大地が、長い年月をかけて、雨水と風によって削られたその風景に、ただただ、驚愕するばかりだ。中でも、夕日に照らされたローズバレー(Güllüdere)は、まさしく地球外の美しさ。あまり日本では知られていないが、ローズバレーは、トレイル初心者でも歩ける渓谷になっている。看板のない道を進むと、いくつもの教会が隠されていて、それを巡る楽しみもある。修道士たちはこんなところにも教会を造ったのかと驚くばかりである。
早朝気球体験!とアクティビティ

気球ツアー
カッパドキア名物・熱気球体験忘れてはならないのが、早朝の気球体験だろう。これだけで、カッパドキアを120%満喫したような気分にさせてくれる、マストなアクティビティだ。申込は、VeltraやViatorといったオプショナル・ツアー予約サイトで事前に予約する方法もあるが、気球ツアーは天候が大切なので、天気予報と相談しながら前日までに予約をするという方法もある。カッパドキアに多数ある旅行会社か、ホテルのフロントで申込ができる。

バギーツアー
バギーで走り抜けようギョレメをアクティブに楽しむ方法は色々用意されている。例えばATV(四輪バギー)、乗馬、ロードバイク、料理教室…選択肢は多数ある。ツアーだけでは満足できない旅慣れた人へ、とてもおすすめだ。
グルメを楽しむ

ソシエテ・ボレキ
ギョレメのカフェやレストランでは、トルコのクレープ・ギョズレメをよく見かける。ユフカというクレープ状の薄い生地で、お肉やチーズや野菜を巻いたものが人気だ。このギョズレメは、焼いているそばから食べてしまい、全然増えないほどにおいしい。元はヨズガットという町の名物料理であった、壺ケバブも定番中の定番である。おすすめレストランを書いておく。
ナザル・ボレキ

トップデッキ・ケーブ・レストラン/TripAdvisor
トルコのクレープ・ギョズレメ(gözleme)と、ソシエテ・ボレキ(sosyete böreği)のお店、ナザル・ボレキ(NazarBörek)。ソシエテ・ボレキとは、味付けしたひき肉を、香ばしいクレープ生地でくるくる巻いて焼いたものに、ヨーグルトとトマトソースをかけていただく料理で、軽食にちょうどいい。キュネフェ(Künefe)とアイスは、夏のデザートにぴったり。
ナザル・ボレキ(TripAdvisor)
トップデッキ・ケーブ・レストラン

トップデッキ・ケーブ・レストラン/TripAdvisor
エキゾチックな雰囲気の洞窟レストラン、トップデッキ・ケーブ・レストラン(Topdeck Cave Restaurant)。シェフの料理はお墨付きで美味しいことで有名。人気があるので要予約・Instagramから予約を。
トップデッキ・ケーブ・レストラン(TripAdvisor)
セテン・レストラン

セテン・レストラン
伝統的な製法で作った自家製ワインがご自慢のセテンレストラン(Seten Restaurant)。ギョレメの一流ホテルであるケレベッキ・ホテル系列のレストランでは、素晴らしい景色と雰囲気の中、特別なディナーをいただける。
セテン・レストラン
洞窟ホテルに宿泊する

ケレベッキ・ホテル
せっかくギョレメに泊まるなら、やっぱり洞窟ホテルがいい。夏涼しく、冬は温かい。洞窟ホテルがここまで流行する前は、ホステル的な扱いだったと記憶している。あっという間に、センスの良い洞窟ホテルが乱立した。ギョレメの洞窟ホテルは、値段やサービスがピンキリ。各自のプランにあったホテルをチョイスすることも可能だが、予算に問題ないなら、ぜひスイートタイプの部屋に宿泊することをおすすめしたい。インテリアやサービスを重視して勝手ながら、チョイスしてみた。

洞窟ホテルの一例
洞窟ホテルの一例ギョレメの洞窟ホテルはかなり数があるので、「泊まれない」ということはないはずだが、人気ホテルは早い段階で満室になってしまう。気に入ったら、キャンセル料がかからない範囲でおさえておくといい。
カッパドキア・ケーブ・スイーツ・ブティック・ホテル

カッパドキア・ケーブ・スイーツ・ブティック・ホテル公式サイト
洞窟ホテルが次々と生まれるギョレメの中でも、特にキュートなセンスが光るカッパドキア・ケーブ・スイーツ・ブティック・ホテル(Cappadocia Cave Suites Boutique Hotel )。周囲にはレストランやカフェが集まるエリアで、バスターミナルからも徒歩5~6分の距離で、ギョレメの西側の大型ホテルに宿泊するよりも利便性が良い。HPから連泊予約をすると、空港無料送迎付きということや、日本語サイトが準備されていることも、検討材料に入れるべきだ。
カッパドキア・ケーブ・スイーツ・ブティック・ホテル公式サイト
カッパドキア・ケーブ・スイーツ・ブティック・ホテル価格比較
ケレベッキ・ホテル

ケレベッキ・ホテル公式サイト
ハマムでもご紹介したケレベッキホテル(Kelebek Hotel)は、人気すぎて予約が困難。泊まりたくても予約がとれない!と嘆く人多数である。空いているのを見つけたら、すぐ予約することを強くおすすめしたい。オーガニック朝食とハマムとスパ、センスのいいインテリア。空港送迎バスもあるので、ぜひ予約を。
ケレベッキ・ホテル公式サイト
ケレベッキ・ホテル価格比較
アクセス

ターキッシュ・エアラインズ
カッパドキアへのアクセスは、カイセリ空港かネヴシェヒル空港、どちらかにフライトで入る方法が一番便利。カイセリ空港の方が便数が多いのでおすすめである。

最大手・メトロ社のバス
バスで入る場合は、「カッパドキア・バスターミナル」は存在しないので注意しよう。行先は「ネヴシェヒル・バスターミナル」となる。ネヴシェヒル・バスターミナルは街はずれにあるので、ドルムシュ(ミニバス)に乗り換えてギョレメへと向かう。おおむね15分に1本のペースで運行されている。※COVID-19の影響により、2時間に1本のペースで運行されている(2021年8月現在)。

ギョレメ中心部
ギョレメ中心部ギョレメの中心部にバスターミナルがあって、ギョレメはこのバスターミナルを中心にしている。ここからギョレメ野外博物館までは徒歩25分。がんばって歩く方法もあるが、ローズバレーはどう頑張っても徒歩は困難だ。ギョレメをまわるなら、3つの方法がある。
1.ツアーに参加する
2.レンタカーを借りる
3.サイクリングツアーに参加する
毎回、自力でカッパドキアをまわれないか、と色々計画を立てるものの、途中で挫折する。歩いてまわるツアーも実際に存在するのだが、無理せずツアーに参加しよう。

カッパドキア地図
最後までご覧いただき、ありがとうございます。
※この記事は、トルコのとりこ(2019/6/21)をリライトしたものです。