
【カッパドキア・ウチヒサル】鳩のための谷・ピジョン・バレーで最高の一枚を撮ろう
公開日 2021年7月29日 最終更新日 2022年2月17日
絶景を楽しめる城塞があるウチヒサル地区から、カッパドキア観光の中心地・ギョレメ地区にかけて広がっている谷が、ピジョン・バレー(Güvercinlik Vadisi)だ。昔からこの谷は、鳩と人間が「持ちつ持たれつ」生きてきた場所で、カッパドキアらしい奇岩が堪能できることでも知られている。ピジョンバレーについてまとめてみた。
ピジョンバレーとは

ピジョン・バレー/カッパドキア
ピジョンバレーは、絶景と落ち着いた雰囲気の町・ウチヒサル地区にある。

カッパドキア地図
見晴らしがいいことで知られ、ツアーでも立ち寄る御馴染みのスポットだ。ウチヒサルのホテルに宿泊するなら、夕食までの時間に歩いていける距離かもしれない。見晴らし台からは、カッパドキアらしい景色を一望できる。この谷は、カッパドキア観光の中心地・ギョレメまでおよそ4km続いている。
鳩の谷と名付けられた由縁

鳩のアパート/カッパドキア
鳩の谷という名が表すとおり、一帯は鳩の住まいとなっていて、周辺には、写真ような穴が掘られており、そこを住まいとしている。見ての通り、自然にできた穴ではない。人間が鳩のために用意した住居だ。実際、地元の人々は、9世紀頃までここで鳩を飼育していた。鳩の糞をカッパドキア名産の葡萄の飼料とし、鳩の卵の殻をフレスコ画の材料として使用するためだ。 今日でも多くの鳩が暮らしている。
ナザル・ボンジューのなる木

ナザル・ボンジューのなる木/カッパドキア
ここには、売店と、「ナザル・ボンジューのなる木」がある。ナザール・ボンジューとは、中東地域一帯でつくられている御守りで、邪な視線から身を守ってくれるとされる。この木は、ここピジョンバレーの名物であり、フォトスポットでもある。

ピジョンバレーからの景色/カッパドキア
ピジョンバレーのよいところは、カッパドキアで一番高い建物・ウチヒサル城をも見渡すこともできるところだ。
ピジョンバレー・ウォーキングツアー

ハイキングコースの看板/カッパドキア
鳩の谷を歩くアクティビティは、欧米人観光客には人気があるようだ。最も一般的なのは、このナザル・ボンジューの木がある場所から、カッパドキア観光の中心地・ギョレメまで、全長4kmのトレッキングコース。所要時間1時間~2時間ほどで、途中、落差15mの滝がある。水を多めに持参しよう。
ピジョン・バレーは行く価値ある?

ピジョンバレーからの景色
冬のカッパドキアは-20℃くらいまで冷え込む。とりあえず、バスから出たくない。それに、よく問われるのは、「ピジョンバレーって行く価値あるの?」だ。初めてカッパドキアを訪れた時、現地の旅行代理店で申し込んだツアーに参加してみた私の感想は…「ふーん…」だった。二十代の頃だし、致し方のない感想だ。

ピジョンバレーの朝
けれど、カッパドキア人気に火が付いたインスタグラムのおかげで、ピジョンバレーにも陽の光が当たっている。たくさんの熱気球とナザールボンジューと重なる朝日。バルーンに乗らない朝は、ちょっとだけ早起きして、カメラを構えてみるのもおすすめ。早起きして行く価値は十分にあると思う。
カッパドキア地区内のミニバスを利用して

ユルギュップ中心部/カッパドキア
カッパドキア地域内は、ユルギュップを起点にミニバスが随時走っているので、個人で歩くならこのバスを上手に使いたい。鳩の谷は、ウチヒサル中心部からすぐの場所にあるので問題ないが、カッパドキアは何ぶん広い。ミニバスだけでは不十分な為、ツアー参加を考慮に入れた方が賢明だろう。
都市間長距離バスの予約に注意を

アンカラのオトガル
気を付けたいのは、都市間長距離バスで「ウチヒサル行き」バスに乗車すると、ウチヒサルの高速道路で降ろされる可能性がある。その場合は、1時間ほどかけて歩かなければならないため、予約時に必ず、「ウチヒサルまでセルヴィスはあるか?」確認の上、バスを予約しよう。
最後までご覧いただき、ありがとうございます。
※この記事は、トルコのとりこ(2020/10/15)をリライトしたものです。