
エーゲ海遺跡とリゾート巡りの拠点・イズミルを旅しよう!
公開日 2021年8月14日 最終更新日 2021年10月18日
イズミルは、トルコで3番目に大きな都市であり、エーゲ海地方最大の都市である。最近では、エーゲ海地方の主要な観光地や町をつなぐ鉄道イズバン(IZBAN)が開通。これにより、ベルガマ・エフェス・パムッカレなどの有名な世界遺産を、電車のみの移動で観光可能になった。そのイズバンの要となっているのが、ここイズミルだ。そんな大都市イズミルの主な観光地を歩いてみよう。
イズミルについて

共和国広場周辺/イズミル
イズミルは、人口400万人が住む、イスタンブール、アンカラに次ぐ3番目の都市だ。古くは、エーゲ海の真珠とも称されるほどに美しく繁栄した街であった。現代トルコにおけるイズミルは、エーゲ海に数多く残る古代遺跡(エフェソス、トロイ、パムッカレ)と、ターコイズ・ブルーを有するリゾート地とをつなぐ役割を担っている。
イズミルの象徴・時計塔

時計塔/イズミル
コナック広場に建っている時計塔(İzmir Saat Kulesi)は、イズミルの象徴する建造物だ。塔は、1901年にオスマン帝国のスルタンによって建設され、埋め込まれた時計はドイツ皇帝から贈呈されたものだそう。今もなお現役で動き続ける、イズミル観光で一番のフォトスポットになっている。

ヤル・ジャーミィ/イズミル
コナック広場には小さなモスクもあるのだが、このモスク周辺はとにかく鳩鳩鳩…。糞にはご注意を。

海沿いの散歩道プロムナード/コルドン

海沿いに遊歩道が続く/イズミル
海岸沿いの道は、カフェやショッピングモールのあるプロムナードが長く伸びている。トルコ語でコルドン(Kordon)とよばれる。恋人同士や家族連れで、海を眺めて散歩しながら、カフェレストランでチャイや食事をいただくのはとてもロマンチックで、いつも賑わっている。

海沿いのカフェ/イズミル
コルドンの中心をなすのは、アルメニア・ギリシャの街並みがあるアルサンジャク地区(Alsancak)から、時計塔のあるコナック広場(Konak Meydanı)あたりまで。アルサンジャクには、芝生の上でくつろげるような広場もあり、イズミル市民憩いの場だ。

カフェの朝食/イズミル
コルドンのカフェレストランは、毎日朝~夜遅くまでオープンしている。お値段は少し高め設定ではあるが、海風にあたりながらいただく朝食は最高の思い出になる。
ギリシャ・アルメニアの街並み

ギリシャ・アルメニアの町並み/イズミル
ここイズミルは昔から、ギリシャ人・アルメニア人の居住地区であった。第一次世界大戦の時、ギリシャ軍がオスマン帝国からこの町を奪取しかけたものの、建国の父アタテュルクが率いるトルコ軍が勝利し、この地を取り戻した。が、結果としてその戦いにより、多くの貴重な建物のほとんどが失われてしまうこととなった。海岸通りの北にあるアルサンジャク(Alsancak)地区でその貴重な街並みを見ることができる。
街中に遺跡現る・アゴラ遺跡

アゴラ遺跡/イズミル
町中に突然現れるため、誰もが驚く遺跡・アゴラ。アゴラとは、ギリシャ語で「人々が集まる場所」という意味なのだとか。近くには近代的なビルが建っているので、この景色は印象に残る。
イズミルでショッピング/2つのバザール
イズミルでのショッピングスポットは、地元の人も買い物に利用するケメラルトゥ・バザール(Kemeraltı Çarşısı)と、観光客に人気のクズララース・ハヌ(Kızlarağası Hanı)がある。
ケメラルトゥ・バザール(Kemeraltı Çarşısı)

ケメラルトゥ・バザール/イズミル
衣料品から食料品やチャイハーネなど様々なお店が軒を連ね、まるで迷路のように入り組んでいる。どこをどう歩いているのか、わからなくなるほどだ。食料品からTシャツなどの日常の衣料品まで、まとめて買えば買うほど、安く購入でき、地元の人々も買い物をしている。裏道にはカフェやレストランもあり、ディープなイズミルを体験できる。
クズララース・ハヌ(Kızlarağası Hanı)

クズララース・ハヌ/イズミル
ハン・ハヌ=宿泊所・旅籠・キャラバンサライなどの意味で、モスクと併設されているのが通常だ。外観もエキゾチックな雰囲気のキャラバンサライは、イズミル以外の他都市にも残されていて、そのほとんどがホテルやバザールとして利用されている。

クズララース・ハヌ/イズミル
イスタンブールのグランドバザールよりは小さいが、十分すぎるほどの品ぞろえで、トルコのお土産物全般ここで購入できる。たくさん購入するなら、値段交渉にも挑戦してみよう。
遺跡めぐりの合間に

エーゲ海に沈む夕日/イズミル
コルドンから眺める夕日はとてもきれいで、夕方になるとカップルや家族連れがこの景色を楽しんでいる。遺跡巡りのためにイズミルで連泊をして、その合間に街中でゆったりした時間を使うのも、楽しい旅の思い出になる。
アクセス

ペガスス航空
日本からの直行便はないため、イスタンブール空港乗り継ぎとなる。フライトの他、長距離バスもあるが、料金が安くて便数も多いフライトがおすすめだ。
イズミル・アドナン・メンデレス空港
最後までご覧いただき、ありがとうございます。
※この記事は、トルコのとりこ(2019/4/2)をリライトしたものです。