【2021年最新版!】トルコの世界遺産19か所を全てご紹介!前編

公開日 2021年11月10日 最終更新日 2021年11月11日

トルコには、ユネスコ世界遺産リストに登録されている遺跡が18、登録を待っている候補が111もあるのだとか。さらに、メヴレヴィー教団のセマー、トルココーヒー、カラギョズとハジワット、エブルなどの無形文化遺産は15もあって、さすがは東西文明の十字路。すでに世界遺産に登録されている遺跡の概要を写真とともにまとめてみた。
※ユネスコ世界遺産リストの日本語名は、ギョベクリテペ遺跡とアルスランテペ遺跡以外について、公益社団法人日本ユネスコ協会連盟を参照しています。

1. イスタンブール歴史地域(1985年)

噴水越しのスルタン・アフメット・ジャーミィ/イスタンブール・トルコ

トルコで最初に登録された世界遺産は、1985年登録の3ヵ所で、そのうちの一つがイスタンブールの旧市街地区だ。旧市街は、東ローマ帝国時代からオスマン帝国時代にかけての宮殿があった場所であり、国の中枢だった場所。トプカプ宮殿、スルタンアフメット・ジャーミィ、スレイマニエ・ジャーミィ、グランドバザールなどの、オスマン帝国時代の遺産と、アヤソフィア、カーリエ博物館などのビザンチン帝国の遺産もあって、見どころは山ほどある。

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2. ギョレメ国立公園とカッパドキアの岩窟群(1985年)

ギョレメの熱気球ツアー/カッパドキア

イスタンブールの旧市街と並ぶトルコ観光のハイライトが、ここカッパドキアだ。アナトリア大陸の中央に広がる奇岩地帯は「妖精の煙突」ともよばれる自然の創り出した傑作。その奇岩の内部には、修道士たちが残したビザンチン絵画があり、それらはギョレメ野外博物館などの岩窟教会で見ることができる。朝焼けに染まる奇岩群を一望できる早朝の熱気球ツアー、日本でも都市伝説として話題の広大な地下都市探索、洞窟ホテルへの宿泊など、その全てがこの世界遺産に含まれている。その他にもカッパドキアには、トルコ版ウユニ塩湖ともいわれるトゥズ湖やアヴァノス陶器など、観光スポット盛りだくさん。個人旅でもツアー参加ですべてまわることができる。

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3. ディヴリーイの大モスクと病院(1985年)

ディヴリーイの大モスクと病院

カッパドキアと同年に登録された世界遺産・ディヴリーイは、シワス県にある。セルジューク朝の皇帝アフメッド・シャーの時代に建てられた石造りのモスクと、最古の病院が登録されている。モスクの北と西にある門には、複雑かつ精巧な幾何学模様の彫刻が施されていて、わざわざでも訪れる価値がある。皇后トゥラン・メレッキによって建設された精神病院は音で人を癒す仕組みで、その後オスマン帝国にも引き継が割れる慈善財団(ワクフ)の原型とも見受けらる。イスタンブール、カッパドキアと並ぶ1985年に登録されたことが、ディヴリーイがいかに歴史的に価値がある遺跡であるかを教えてくれていると思う。シワス県にはこの他にも、カンガル犬やドクターフィッシュ温泉などの観光地がある。

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4. ハットゥシャ:ヒッタイトの首都(1986年)

ハットゥシャ遺跡/チョルム・トルコ

まだ謎の多い古代国家・ヒッタイト帝国の首都とされる遺跡は、中央アナトリアのチョルム県にある。ハットゥシャの町は、頑丈な城壁に囲まれていて、当時は難攻不落とされていたようだ。二重の城壁、100超の見張り台、3つの門があった。中でも有名なのが南西にあるライオン門(写真)。遺跡の北にある、神事が行われたとされる聖域には、野外の神殿も残されている。遺跡のあちらこちらに、戦士や楔形文字のモチーフを見ることができ、いずれも古代のユニークな彫刻・芸術として貴重なものとされている。発掘物の多くは、首都アンカラのアナトリア文明博物館が所蔵・展示している。

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5. ネムルット・ダー(1987年)

東側テラス/ネムルット山・アドゥヤマン・トルコ

紀元前1世紀頃、コンマゲネ王国の王であるアンティオコス一世は、後世に自身の名を残す目的で、このネムルット山に墓と神殿を造らせた。山の麓から、9トンもある岩石を2150mもある山の頂上まで運び、巨大な神々と王の彫像が建てられた。現在は、度重なる大きな地震によって彫像は崩れ落ち、あちらこちらに頭部が散乱している状況。東側テラスにある神殿が一番の見所だ(写真)。ネムルット山に行くなら、日の出を拝む早朝ツアーが一番人気。朝が苦手な人用に、夕日ツアーもあるのだけれど、朝日に照らされる東側テラスを写真におさめることができるのは、早起きした人だけの特典だ。

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6. クサントス-レトーン(1988年)

クサントス遺跡/アンタルヤ・トルコ

クサントスは、古代ギリシャ文明の国・リュキアの最大の都市で、レトーンはリュキアの聖地であったとされている。ヒッタイト帝国時代はアリンナとよばれていた町で、『天は赤い河のほとり』にも登場する。ヒッタイト帝国が滅んだ後も、国家として存続しつづけ、アケメネス朝、ローマ帝国などの支配を受けながらも、周辺にあった都市国家と連携し、ビザンチン時代までその文化を受け継ぎ続けた。リュキア語の刻まれた碑文は、特に貴重な遺産とされる。また、地中海沿岸地域には、神殿の形をした岩窟墓が多数残されている。女神レトーンとその息子たちに捧げられた3つの神殿も見逃せない。

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7. ヒエラポリス-パムッカレ(1988年)

熱気球ツアー/パムッカレ

「綿の城」を意味するパムッカレは、石灰成分を多く含んだ温泉水が長い年月をかけて作り上げた。元々は、ペルガモン王国軍の駐留地だったが、ローマ帝国時代には「聖なる都」を意味するヒエラポリスとよばれる町となった。温泉が湧き出ていたことと、この特異な景色から名付けられたらしい。西暦6世紀頃まで、ここヒエラポリスには重要な建物が次々と建設され、地震被害にあっても、その都度修復されながら、長期にわたって繁栄を続けてきた。訪れるのにおすすめな時間帯は夕方。この石灰棚に沈む夕日が絶景なのだ。

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8. サフランボル市街(1994年)

サフランボル/カラビュック・トルコ

黒海地方にある小さな町サフランボルは、「サフランがいっぱい」という意味で、その名のとおり11~13世紀ごろまで、高級スパイス・サフランの貿易で栄えた町だ。なだらかな丘を利用した、独特の家“コナック”は、水害を避けるように工夫された伝統的なトルコ住宅。黒海地方の他都市でも、この伝統的建築を見ることができるけれど、ここサフランボルは、コナックを特に美しく見ることができる町の一つとされ、世界遺産に登録された。地元の人が温かくもてなしてくれるサフランボルでは、お店やレストランなどでの何気ない会話や、ペンションへの宿泊などにとにかく癒される。

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9. トロイの古代遺跡(1998年)

トロイ遺跡/チャナッカレ・トルコ

映画『トロイ』やホメロスの叙事詩『イーリアス』の舞台で知られるトロイは、その物語を信じたドイツの考古学者シュリーマンによって発見された。トロイには、約4000年の歴史があり、ギリシャ文明、ローマ帝国、オスマン帝国と、各時代の遺跡が層になって重なっており、現在、8層まで確認されているそうだ。1870年にシュリーマンが発見してから150年以上経った今でも、発掘は続けられているらしい。そして、2018年に望まれ続けていたトロイ博物館がようやく完成。同時にトロイ年として、世界各国にPRをしたようだ。これを機に、イギリスやドイツなど、世界各国に散らばった貴重な発掘物をトロイ博物館に取り戻す動きがあり、一部の発掘物は返還されてきたようだ。

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最後までご覧いただき、ありがとうございます。   ※この記事は、トルコのとりこ(2018/8/27

)をリライトしたものです。
   

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