偽りの母と真実の母

SPIRITUAL/HEALING

イエスが弟子たちだけに話したとされる教えはたくさんあって、聖書にはほとんど書かれていません。書かれていないどころか、捻じ曲げられてしまっています。隠された教えの多くは、現代においては、あらゆるマスターたちが語る教えの一つとなりました。

その中でとっても印象的だったのは、

「私の母は私に偽りを与えた。真実の母は私に命を与えた」

というものです。
家族愛、先祖を敬う心は大切なのでは???
という疑問とともに、親を批判しているとも受け取れる、
道徳的に誤解されかねない教えに驚愕。

彼らが舞台としたガリラヤ/イスラエル

おそらく彼が語ったのは、
「地球上の母は、私たちに肉体を与え、その肉体に従うことは偽りである」
ということだと思われます。
真実の母は、当然創造主。
霊体と魂の母、ひいては、肉体の母となる存在です。

メヴラーナ像/トルコ

「肉体は岩である。なぜ岩に墓を作り敬い手を合わせるのか」

というのは、イスラーム神秘学者ジャラール・ウッディーン・ルーミーの言葉です。
二人のマスターの言葉は共通しています。

肉体に従うのではなく、肉体を従えるのだ、と。
主役はあくまで、御魂と霊体にあります。

肉体は決して悪者ではなく、本来、地球からの贈り物であり、純粋無垢なものですが、先祖や私たち自身の成長過程において、さまざまな感情や想念を宿す対象ともなってきました。

肉体に従うとき、
本当の自分を生きていないときです。

ほとんどの方の魂に、何を語りかけても、ウツラウツラと居眠りをしている状態に見えます。
それほどまでに、私たちは肉体に従って人生を生き、そのまま終えようとしているということです。

霊体や魂は、どのようなことを望み、生きたいのか。
それを知り、それを生きたとき、本当の人生がようやく始まります。
それを知るためのお手伝いをすることが、
私たちスピリチュアル・カウンセラーのお仕事です。