
【準備編】トラベラー憧れの南アフリカで癒し旅を
公開日 2021年7月6日 最終更新日 2021年9月17日
南アフリカは、ヨーロッパではメジャーなリゾート地である。ケープタウンという都会と、ショッピング、サファリとロマンチックなロッジ、ワイルドフラワー畑にクジラ、ペンギン。魅力に事欠かない最高の旅ができる。旅行会社時代、南アフリカをハネムーナーに勧めて笑われてしまったが、当の私は本気だった。リゾートと観光とサファリが一気に楽しめる南アフリカを旅したら、周囲に羨ましがられること必至だ。やっぱりハネムーナーに勧めたい南アフリカを、旅してほしい。
エリアと主な観光スポット
大西洋側、インド洋側、首都機能があるヨハネスブルグ周辺にわかれる。
ケープタウン周辺(西海岸側)

ケープ半島にある町、ケープタウンは大西洋沿岸にあり、温暖で過ごしやすい地中海性気候だ。喜望峰、ペンギン、ワイン、リゾート、自然が美しいガーデン・ルートと、マストなスポットが目白押しだ。ヨハネスブルグとは雨季が真逆なので注意したい。
ケープタウン(Capetown)/ケープ半島(Cape Peninsula)/ ケープ・ワインランド(Cape winelands)/ガーデンルート(Garden Route)/ハマナス(Hermanus)
ダーバン周辺(インド洋側)

南アフリカ一の人気リゾート地ダーバンを中心としたリゾート地。インド人移民が多く暮らしている。ズールー族が暮らすズールーランドもこのエリアにある。
ダーバン(Durban)/ポート・エリザベス/ アド・エレファント国立公園(Addo Elephant National Park) マロティドラケンズバーグ公園(Maloti-Drakensberg Park)/ズールーランド(Zululand)
ヨハネスブルグ周辺(東側)

首都機能をもつ、プレトリアが見どころの中心。雨季になると満開を迎えるジャカランダ、クルガー国立公園でのサファリがメインだろう。郊外には、アフリカのグランド・キャニオンこと、ブライデ・リバー・キャニオンがある。ヨハネスブルグにも立ち寄りたいが、治安面が不安だ。
プレトリア(Pretoria) クルガー国立公園(Kruger National Park) ブライデ・リバー・キャニオン自然保護区(Blyde River Canyon Nature Reserve)
南アフリカを旅したい3つの理由
1.テーブル・マウンテンと喜望峰

南アフリカ観光のハイライトであるケープタウンにあるテーブル・マウンテンは、癒し旅のハイライトでもある。この山はヒーリングスポットとして名高い。理由は単に水晶の山であることのみではないだろう。母なる大地に抱かれているかのように思える大迫力の山は、ケープタウンの守り神のようだ。
2.サファリと野生動物
南アフリカには、四国とほぼ同じ面積を誇るクルーガー国立公園がある。ビッグ5に出会える確率も高いらしい。隣接するラグジュアリーなロッジやコテージに宿泊して、たっぷり野生動物と赤いアフリカの大地とを堪能したい。
3.ルイボスとマルラ/ナチュラルコスメ

女性が大好きなルイボスは、ケープタウン北にある高地でしか生育しない。お茶だけでなく、精油も販売されている。南アフリカ産のバオバブやハーブを使ったナチュラルコスメも人気。おすすめは、まだ日本でもあまり知られていないマルラオイル。マルラの実からつくるオイルは、抗酸化作用があるとされる。なかなか手に入らないため、旅したら入手しておきたい。
4.プレトリアとナマクアランドの花たち


プレトリアの雨季、ジャラカンダの紫色の並木道ができあがる。桜並木に見慣れた私たちの目は、最初少し驚く。しかも、プレトリア市内には7マン本ものジャカランダがあるらしい。ちょうどクルーガー国立公園が雨季を迎える頃なので、なかなか会うのが難しい。

ラッキーならナマクアランドに行き、一面に咲くワイルド・フラワーを見られるかもしれない。普段乾いた大地に一斉に咲く花は、この大地の喜びを表している。
南アフリカはツアーがいい

残念ながら、南アフリカは治安が良くない。独り歩きはもちろん、個人での観光はやめたほうがいい。日本からのツアーでもいいが、日本でオプショナルツアーを予め予約していったほうが無難だ。
Veltra
Viator
南アフリカを旅する準備
首都
3都市分散
行政の首都:プレトリア(ツワネ)
立法の首都:ケープタウン
司法の首都:ブルームフォンテーン
※ヨハネスブルグは経済の中心都市
言語
英語、アフリカーンス、ほか11の公用語
ベストシーズン
乾季がベストシーズンだが、ケープタウンとヨハネスブルグは季節が逆。
ケープタウン
夏:25℃くらい 冬:8℃くらい 乾季:10~4月 乾季:5~9月
ヨハネスブルグ
夏:25℃くらい 冬:5℃くらい 乾季:5~9月 雨季:10~4月
服装
治安がよくないこともあり、着古しのものでブランドものはさけたい
薄手の葉織物、ウインドブレーカー、砂漠に行くなら冬用を一枚準備
歩くことが多いので、疲れない靴とアウトドアーの服装準備は必須だ
フライト
直行便はないので、ヨーロッパ経由になる。エールフランスやKLMオランダ航空の乗継が便利。または、エチオピア航空利用も〇。
南アフリカ航空(ナショナルフラッグ/Star Alliance加盟)
空港
フライトによって到着空港が異なる。ヨハネスブルグのORタンボー国際空港か、ケープタウンのケープタウン国際空港なのかを確認して予約すること。
ケープタウン国際空港(ケープタウン)
capetown-internationalairport.co.za
O.R.タンボー国際空港(ヨハネスブルグ)
空港から市内まで
トラブルを避けるため、治安が悪い国での公共交通機関は利用しないのが基本だが、空港からならタクシーやシャトルバスの利用が可能だ。シャトルバルは事前予約制。VeltraやViatorといったオプショナルツアーサイトで送迎を予約しておくか、ホテルの無料送迎を利用するのがベスト。
基礎知識
1.安全面について
南アフリカの都市部の中心地は治安がとても悪く、特に、ヨハネスブルグ駅周辺、公共交通機関の内部は強盗を中心とした犯罪の多発地帯。ヨハネスブルグに限らず、男女ともに一人歩きは絶対に控えて、夕方以降は外出はひかえること。
ホテルからの移動にはすべてロックされた車で移動を。個人旅行ならオプショナルツアーや送迎の徹底利用が必要。または日本発着の企画旅行への参加が◎。都心部以外は安全のよう。
2.ビザ
90日以内の滞在+パスポート有効期限が3か月間以上あれば不要
3.予防接種
不要
4.通貨
南アフリカランド(ZAR)
1ランド=17円(2020年3月現在) 日本円から両替が可能。ランドから日本円への両替は、ランドに両替した時のレシートが必要になる
5.クレジットカード
利用可能(VISA、Master、AMEX、Diners)
6.チップ
必要。5ZAR(85円ほど)が基本 レストランでは10%
7.水道水
飲用可能のようだがやめたほうがいい
細菌感染の心配はないものの、ミネラルウォーターを飲むこと