宮城県No.1のパワースポットへ!塩釜神社・志波彦神社

公開日 18/01/2022 最終更新日 2022年1月18日

宮城県には多くの神社仏閣があれとも、ここ志波彦神社・塩釜神社は県内で一番のパワースポットだ。エネルギー的にも歴史的にも、他の神社とは格が違う。志波彦神社は古くから祀られてきた知恵の神様で、明治天皇の勅令により社殿が建設された格式高いお宮。塩釜神社は、古事記にも登場し、この地に製塩法を伝えたとされる神を別宮に祀り、本宮には鹿島・香取両神宮を祀っている。地元では、2011年の東日本大震災では、塩釜さまの守護により他地域に比べて被害が少なかった、とも噂されている。どんなご利益で、どんな神社なのか、まとめてみた。

志波彦神社・塩釜神社とは

塩釜神社

塩釜神社・別宮/宮城県塩釜市

東北鎮守・陸奥国一之宮として名をはせる塩釜神社は、全国に点在する塩釜神社の総本山。「塩釜神社」と聞いて最初に思い浮かべるのは、国府多賀城の鎮守として重要な役割を担ってきたということだ。蝦夷の地を抑え、統治するために、国府多賀城だけではなく大和にとっての「鬼門」を守る大事なバリケードであったのだと思う。陸奥の国に割り当てられた国政予算の1/60にあたる1万束料の寄進しておきながら、延期式には記載しないというのはどういうことなのか、東北民ならなんとなく想像できるのかもしれない。

国府多賀城模型/東北歴史博物館・宮城県多賀城市

創建はどの古文書にも明記されていないそうだが、塩釜神社の主祭神である鹽土老翁神(しおつちおぢのかみ)は、古事記の中で、海の神を竜宮城へと案内する役割として出てくる。また、鹿島神宮の御祭神である武甕槌神(たけみかづちのかみ)と、香取神宮の御祭神である経津主神(ふっつぬしのかみ)をこの地へ導き、そのまま定着して、人々に製塩法を伝えたとされている。

塩釜神社・別宮/宮城県塩釜市

現在の宮城県塩釜市に鎮座する社殿は、伊達家によって1700年ごろに竣工されたもので、唐門などを含めて、国の重要文化財に指定されている。境内には、県花・宮城野萩や、塩釜桜などの貴重な植物も多数あり、「わたしの名刺」としてわかりやすく解説されているので、こちらも見逃し厳禁だ。

志波彦神社

志波彦神社/宮城県塩釜市

対する志波彦神社は、志波彦大神(しわひこのおおかみ)を主祭神としている。記紀にも記載されていない無名の神だからなのか、延喜式内に記載されているのに、「しおがまさま」の陰でひっそりと鎮座しているイメージだ。宮城県民であっても、志波彦神社を知らずしてスルーしてしまう人が少なからずいるのだが、これはもったいないことだ。元々は、仙台市の北を流れる七北田川の河畔にある小さなお社だったそうなのだが、明治天皇の「なぜこんなところに?ちゃんと祀りなさい(私の勝手な想像)」の一言で、国の予算を使って社殿を建てるに至ったそうだ。歴代天皇の勅令にて建設された神社仏閣の社殿は、志波彦神社が最後となり、以降は国の予算を使って社殿を建築することは禁止されてしまう。予算に苦慮する地方の一つの小さな小さな神社であったのにも関わらず、これはえらく運が良いことなのだと、塩釜神社のガイドさんは言っていた。

志波彦神社/宮城県塩釜市

明治天皇の目に留まり、心動かし、社殿を建てさせるほどのご利益とパワーを秘めている志波彦神社は、塩釜神社よりも格が高く、それ故に「志波彦神社・塩釜神社」という名称になっている知恵の神様なのだ。

塩釜神社

10年前までは、初詣くらいにしか行かなかったのだけれど、ある時から、仙台から塩釜の定期券を作って朝晩通った塩釜神社を、私なりの視点で紹介してみます。

3つの参道

塩釜神社・東参道入口の鳥居/宮城県塩釜市

車で行く際は、社務所近くの第一駐車場行くことができ、歩いて長い階段を登る必要はない(…とはいえ、駐車場から馬場に上がるまで少し階段があるのでご注意を)。本塩釜駅から徒歩で参拝する際は、東参道を通るのがおすすめ。初めての参拝なら、東参道を通り過ぎて表参道の階段を登ってみるのもいいかもしれない。もう一つ、七曲がりとよばれる参道もあって、こちらはくねくねした参道で案外一番上り下りしやすいのではないかと個人的には思っている。ちなみに、東参道の途中には、宮城の名士である亀井家の旧邸宅があって、一般公開されている。

右宮・左宮

塩釜神社・左右宮/宮城県塩釜市

門をくぐって真っ直ぐに見えるのは、右宮(うぐう)と左宮(さぐう)の拝殿だ。全国的にも珍しい左右両宮は、北に背を向け、南を向いて鎮座している。御祭神は、右宮が茨城県にある香取神宮の御祭神である経津主神(ふっつぬしのかみ)が祭られている。そして、左宮には、鹿島神宮の御祭神である武甕槌神(たけみかづちのかみ)が祭られている。神主さんに聞いたわけではないけれど、左右祭られている神様が違うので、どちらもそれぞれに参拝するのが筋ではないかと思う。

塩釜神社・右宮本殿/宮城県塩釜市

塩釜神社・左宮本殿/宮城県塩釜市

この拝殿の奥には、二柱の神それぞれが祭られる本殿がある。拝殿へと向かう途中、右側には、塩釜神社の名物の一つであるタラヨウの木と日時計がある。

別宮

塩釜神社・別宮/宮城県塩釜市

塩釜神社の主祭神である鹽土老翁神(しおつちおぢのかみ)を祭っているのだから、「本宮」と言っても良さそうなのだけれど、別宮なのだ。「レベル低いから」別宮なのではない。確かに、左右宮の神々の方が格式が高いのだけれど、塩釜神社の公式サイトによれば、「別=スペシャル」の意味であるとされているのだ。「別格」という意味なのだろう。古事記でも要となる部分で登場する主祭神は、国譲りで大きな役割を果たした二柱の神を導くだけの、叡智と神力を秘めているのだ。二神を案内したという逸話を再現するように、海側に鎮座している。

随神門と摂社末社

塩釜神社・摂社末社/宮城県塩釜市

塩釜神社・随神門/宮城県塩釜市

表参道のキツイ階段を登りきったら、出迎えてくれるのがこちらの随神門だ。国の重要文化財に指定されている。その先で御手水をすませたら、真っ直ぐ門をくぐらずに、先に、左側にそれて摂社末社へと向かいたい。

塩釜神社・手水舎と門・回廊/宮城県塩釜市

摂社末社には、4柱の神が祭られていて、すべてに手を合わせたいところ。急いでいるなら、左から二番目に住吉大神が祭られるお社があるので、禊祓いのために参拝しておきたい。参道の途中には、台湾の李登輝元総統が植樹した目薬の木もある。

御神木

塩釜神社・御神木/宮城県塩釜市

塩釜神社に限らず、各地の神社神域にある御神木はとてもパワフルだけれど、塩釜神社の御神木もまたパワーを授けてもらえる。樹齢600年といわれる老木の周囲をくるっと一周してみると、明日への活力がみなぎってくるようだ。御神木には決して触れてはいけない。木は純粋なので、人の”穢れ”を吸収しやすいからだ。人の穢れにやられるような御神木ではないとは思うが、邪魔したくないもの。

御神塩・御守

塩釜神社の御神塩/宮城県塩釜市

塩釜神社で必ず手に入れたいのが、御神塩。初穂料300円の御神塩と、写真の釜を模して造られた御神釜とがあって、確かこの釜は数量限定だったと記憶している。この御神塩は、藻塩神事でつくられたものではないのだけれど、塩釜神社の塩だけに清める力はパワフルだ。玄関先にはもちろん、普段の清め塩としても使える。「こちらは食用ではありません」と注意書きされているので決して口にはしてはいけない…とはいえ、私は塩むすびにして食べている…。清め払いはまず内側から、というモットーなので、神社の御神塩は食べてしまうことが多い。全然問題はないのだけれど、自己責任でぜひ。

塩釜神社の知恵袋守りとむすひのおみくじ

御守りを買うなら、塩釜神社らしい御守りがおすすめ。中でも「知恵のおまもり」と「うまくいくおまもり」がおすすめだ。それに、御神籤もひいておきたい。大人向けおみくじは二種類あって、どうせなら、塩釜のオリジナルおみくじ「むすひ」みくじがいい。こちらは持ち帰って御守りとして持ち歩くことができる。

志波彦神社

志波彦神社・ご遷座80年式典/宮城県塩釜市

「中をご覧になったら驚くほど豪華絢爛」とガイドさんがご紹介してくださった志波彦神社は、前述したとおり、明治天皇の恩恵によって建てられた社殿だ。「しわ(皺)」とは知恵を表すとされていて、全方面における知恵を授けてくれるご利益があるとされる。優しいようで手厳しい知恵が授けられることが多い(個人的に)。そういう意味では、鹽土老翁神(しおつちおぢのかみ)も、志波彦大神(しわひこのおおかみ)も、知恵の神様で、存在は似通っている。

桜の名所

鹽竈桜

塩釜桜/宮城県塩釜市・塩釜神社

わりと遅咲きの品種である鹽竈ザクラは、ここでしか見られない桜として、全国的に知られていて、4月下旬頃が見ごろとされている。

サトザクラ系ヤエザクラで枝に手毬状に着く。花弁は35~50枚で縦に皺があり先端は鋸歯状呈す。雌しべが1~2希に3枚の緑色小葉に変化するのが特徴。花期は晩期。花色は淡々紅色で次第に濃くなっていく

(塩釜神社境内「わたしの名刺」より引用)

四季桜

塩釜神社の四季桜(春)/宮城県塩釜市

塩釜神社の四季桜(秋)/宮城県塩釜市

一年に二度咲くとされる四季桜。秋の終わりに訪れてみると、所々に咲き誇っていて、寒い中咲く桜に心癒される。秋に咲くときは、一斉に咲き誇って満開になるということはないらしい。こうやって比較してみると、やはり心なしか春の方が美しいような氣がする。志波彦神社の鳥居の朱色と桜色のコントラストが何度見ても美しい日本の光景。

宮城県花・宮城野萩/宮城県塩釜市塩釜神社

このほか、宮城県花である宮城野萩の姿や、秋には紅葉と鳥居のコントラストを楽しむことができる。

茶屋・鹽竈で休憩

茶屋鹽竈/宮城県塩釜市

茶屋鹽竈のあげ餅/宮城県塩釜市

志波彦神社の鳥居を出て駐車場に向かう途中には、茶屋がある。のだが、土日祝などの人が多い時期しか営業していないようだ。あげ餅やみそ田楽、お茶で小休憩ができる。暑い日には本当に助かる休みどころだ。

鹽竈神社境外末社・御釜神社

御釜神社/宮城県塩釜市

塩釜神社の境内にはない神社で、必ず参拝しておきたいのが御釜神社だ。東参道を降りてきて真っ直ぐ進んだ道にある。ここには、鹽土老翁神(しおつちおぢのかみ)が実際に使っていたとされる御釜が祭られていて、藻塩神事で利用されている。造られた塩は一般には手に入らないものだけれど、御釜を模して造られた授与品があるので、塩釜神社で手に入れておきたい。神社のある本町には、ジェラートやパン屋さんが点在していて、どこもかわいくておいしいお店ばかり。カフェも複数あって、通りにはコーヒー豆の良い香りがただよっている。席数が少ない小さめのお店が多いので、平日がねらい目かも。塩釜名物のデザート「栄太郎の生どら」のお店も、この本町にあるので、お土産におすすめ。

御釜神社(鹽竈神社境外末社)

goo.gl

榮太楼本舗

goo.gl

コーヒーとおやつの店・アンドモア

andmore.mystrikingly.com

Natural born style.

goo.gl

がまっこご自慢のしおがまさまへ

塩釜神社境内から見る松島湾/宮城県塩釜市

塩釜生まれの人を地元では「がまっ子」という。ハキハキして勢いがよく、いつだって元気ながまっこご自慢の「しおがまさま」は、仙台藩主・伊達家が代々宮司を務めてきたらしい。いつの時代も変わらずこの地を鎮護してきた塩釜神社の境内から見える松島湾は本当に美しく、多くの人がカメラを構えるスポットでもある。

アクセス

JR仙石線・本塩釜駅/宮城県塩釜市

JR仙石線・本塩釜駅から徒歩15分

マリンゲート塩釜でランチはいかが?

醍醐味丼/すしやの山孝塩釜店・マリンゲート塩釜

本塩釜駅裏にあるイオンタウン沿いに進み、階段をあがって歩道を進むと、マリンゲート塩釜がある。イタリアン・中華・和食のレストランはどこも美味い。塩釜の沖合に浮かぶ島々へ出航する乗船することができる。

マリンゲート塩釜公式サイト

www.shiogama.co.jp

最後までご覧いただき、ありがとうございます。

志波彦神社・鹽竈神社公式サイト

www.shiogamajinja.jp

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PROFILE

AYGARU OWNER
 
多香 温寿美
Atsumi Takou
 
スピリチュアルカウンセラー
ヒーラー
臼井式レイキティーチャー
AEAJアロマテラピー検定1級
(一社)日本フィトセラピー協会認定ハンドケアセラピスト
添乗員/元大手旅行会社勤務
総合旅行業務取扱管理者
パートナーはトルコ人
 
詳しいプロフィール

トルコ旅行ブログ『トルコのとりこ』

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